11.08.16 長崎6

帰宅の日。時間があったので朝から残った仕掛け花火に火をつけて遊ぶ。
こんな時間から花火をしていても不審がられないのも長崎独特かもしれない。
(きっとみんな「ああ、残りもんかな」くらいにしか思わないのだと思う)


▷左から「葡萄花」と「五重塔(正式名は忘れた…)」と「幸福灯」

仏壇に手をあわせてから時間に余裕を持って空港へ行き、お土産を観ながら過ごす。
昼食に五島うどんを食べたが、思ったよりも美味しかった。こんなに美味しかったかしら。
飛行機に乗っている時に読もうと本屋で『長崎曼荼羅 東松照明の眼1961〜』(長崎新聞新書)を購入。
各地方のことを知りたいと思ったら、地方出版社の書籍は強い味方だと思う。
濃厚な地方色は「ひと」や「世界」に興味がある人間にとっては至福の味がする。
これからはもっと地方出版社に注目してみよう。


▷機上からの風景

11.08.15 長崎5ー精霊流し

今日は精霊流しの日。
しかし、昨日からコンスタントに豪雨がやってくるという奇妙キテレツな天気のため、
どうしたものか、とみんなで様子を見守る。

どちらにしても、夕方からなので昼間は鍛冶屋町にある「崇福寺」へ。
中国様式のこのお寺は面白い作りをしているし、お祀りしているものも違うので興味深い。
個人的に気になったのは「千里眼と順風耳」。


▷ちょっとくねくねした狛犬たち。


▷門扉についている飾り。


▷これも扉の飾り。かわいい。

▷………ん!?(ズーム↓)


▷あっ!猫!(雨宿り中)

雨模様だったのは朝からだが、崇福寺を出る際に超豪雨。びっくりするくらいの豪雨。
なにがあった、なにが!とつっこみたくなる。
20分程度待つとようやくおさまったので、行きたかったお店に父と甥っ子と一緒に行く。
観光名所の眼鏡橋近くのそのお店に着いたら「15日は休みます 店主」
……がっくし。 仕方がないので別のところへ買い物に行った母や姉たちと合流。


▷街の和菓子屋さん。盆菓子がきれい。

昼食は「吉宗(よっそう、と読む)」に。久しぶりにここの茶碗蒸しと蒸しずしを食べた。
はー、美味。
父が注文したクジラの刺身(赤身)を甥っ子がいたく気に入ったらしく「美味しいねえ」と
いいながら、よく食べていた。

夕方、結局コンスタント豪雨はおさまらず、船は男性陣が流し場まで持っていくことに。
私は流し場まで行ったことがなかったので残念無念。豪雨の合間をぬってお供えを乗せた船を見送る。
周囲からも雨の合間を縫ってぽつぽつと船が出てくる。
すぐ近くの家からは割合大振りの船が爆竹も高らかに、流し場へ向かっていった。


▷船。先頭の赤いところに「◯◯家」という家名が入っている(都合上削除済)。
 この船は一番小さいのから数えて2番目の小さなもの。


▷船の後ろ姿(段ボールは単なる置場)。提灯には灯りを灯す。


▷先頭の人がこれをたたきながら進みます。


▷出船。船には仏壇にお供えしていたものが乗せられている。

メイン通りになるところでは爆竹も大にぎわいだと思うが、坂の上の家では遠くに時々聞こえるくらい。
(さだまさし氏の歌のイメージで精霊流しを静かな行事だと思う人も多いらしいが、耳栓必携のにぎやかな行事である)
お墓での花火も出来ないので15日にしては驚くほど静かだと叔母さんが話していた。

ずぶぬれ覚悟で出て行った叔父さん達は運良く降られず、船を流すことが出来たらしい。
みんなで夕食を囲んでいるとまたコンスタント豪雨がやってきて、「間一髪だねえ」などと話す。


▷夕飯のもち魚。

11.08.07 観てきた

カミムラナオコさんの個展『imitation-cosplay-』を観に行く。

「コスプレ」という行為をする人々に興味を持って数年に渡り撮影を続ける彼女。
今は必要に応じて(その必要性も話を聞くととても面白い!)コスプレをすることもあるが
もともと自身もコスプレをしていた、というわけではない。
そんな彼女がどうして「コスプレ」に興味を持ち、どのようなアプローチをしているのかを
詳しく聞いたことのなかった私はあれこれと彼女に質問をし、存分に楽しませてもらった。

多くの人の心をとらえる事柄にはとらえるだけの魅力がある。
たとえ、自分自身の趣味趣向とは違ったとしても、その魅力をつくり出している「もと」が
なんなのかを聴くことは、私にとって本当にエキサイティングで好奇心が刺激される。
不文律のルール、事柄に必要なスキルやこころづかい。
人間の行為にはそうしたものが自然と生まれ、
文化はそのようにしてつくり出されるのだと改めて教えてもらったような気がした。

彼女の作品の根底にはそれを伝えるなにかがあって、
極めて表面的に「コスプレイヤーの写真」だなどと思ってしまうのはもったいない。

それに、ポートフォリオの写真に顕著だが、彼女の写真にはあたたかさがある。
本人の持つ雰囲気そのままに、丁寧で見ているだけでリラックス出来る写真は、
同メーカーの似たようなカメラを持つ私がいかに写真に無頓着に過ぎるかを教える。猛省。

カミムラナオコさんのHP http://colorinkphoto.blog96.fc2.com/

11.08.06 はー、ほくほく

大学時代の友人と「絶対行こう!」と言っていたお店に。
小さな小さなお店の端から端まで細やかな気遣いで溢れていて
さすが沼田元氣さんだ!と思った。
柔らかにあたたかく人をもてなすということはこういうことなのだよな。
押し付けがましくなく、けれど伝えたいことははっきりと。
なんとも心地よい空間で1時間30分も滞在してしまった。
しかも、かわいい店内はなんと!写真撮影OKだったので、
一言おことわりして撮影させていただいた。


▷シュレンマーばりのマトリョーシカ。Gさんが好きかも。

ひとめぼれのこけしとオリジナルグッズを購入して、超ほくほく。
はー、ほくほく(2度言いたい)。 絶対また来よう。
前を通った地元の小学生が「私、このお店好きー!」「私もー!こけしでしょう〜?」と
いいながら自転車で走り去っていった。
家の近所にこんなステキなお店があるなんていいなぁ。

その後、海水浴客でにぎわう海岸に行き、初めての「シーグラス」拾いに精を出す。
水着姿の人々がきゃあきゃあ言っている中、友人と2人で普段着のまま、
ずっと下を見ながらのろのろと歩く。最初は石ばかり…と思っていたが、
慣れてくるとガラスも見つけることが出来た。「これはまだ若いね」だの「これすごい!」だの
言いながら海岸を端から端まで。
シーグラスのほか、貝殻や焼き物のカケラなども見つけて、面白かった。
これはなんだかハマりそうである。何かを作るため、というよりも
生活の痕跡が自然の力で姿を変えている、ということが私にとってはとても興味深い。


▷打ち上げられたフグ。


▷海藻が根っこごと。


▷海岸の一角がクラゲの墓場になっていた。


▷星はヒトデ、棒みたいなのは海藻。偶然のカタチ。

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◎本日の読了
『恋と軍艦』1 西炯子 講談社

11.08.01 Gさん巡礼あるいはO氏能力爆発の旅 3日目

旅行最終日は京都・物欲の旅。
この日だけはO氏の能力がなりを潜めたことは特筆すべきことだろう。

あっちこっちを歩き回り、あれこれと買い物をし、美味しいものを食べる。
なんとも贅沢なことである。

11.07.31 [その2]Gさん巡礼あるいはO氏能力爆発の旅 2日目

前述のおっちゃん体験後、

Gさんと合流して古墳&埴輪萌え萌えツアー。うっとり。
いろいろ見て思ったのは古墳時代の人と現代人に差などないなあ、というのが感想。
むしろ彼らは昔の人だから劣っているなどとは、まかり間違っても思えないほどに
優れた知識と能力・技術を持っていて、生命力で言えばきっと現代人の方が脆弱だろう。
この人たちと同じ場にいたら生きるという行為において『敵わない』気がするな…などと思う。

埴輪と古墳を堪能したのち、少し足を伸ばして大山崎山荘美術館へ。
こぢんまりとしているけれど、いい建物であった。昔の富豪は優れたものを残すことを知っていたのだなあ。
私は全く知らずについてきたのだが、この辺りは光秀を秀吉が討ったあたりらしく、
歴史的な見所が多く残っていた。今回はあちこち行けなかったので改めて来よう、ということになる。
ちなみに、美術館に行く場合は絶対に無料バスに乗ってみるといい。
あんな経験、なかなかないぞ!という経験が出来ることでありましょう。


▷「あんな経験、なかなかないぞ!」が経験出来る場所。

そこから更に「えっちな街」十三へ。YD嬢と合流し、Gさんオススメのねぎ焼き屋さんへ。
そもそも、ねぎ焼きを食べたことがなかったのでお好み焼きのねぎ多い版かな、くらいに思っていたのだが、
想像以上に違うものだった。うすぺったいのにふわっとしていて美味しかったなー。
お店の女将さんの鮮やかな焼きさばきと店員さんのすばらしき連係プレーは見物である。

さて、ここで。美味しく食べている、ここで。

……大雨である。それも女将さんが「この前の通りはある程度水を吸うようになってるけど、
こんなふうになるのは本当に珍しいわ〜」と驚嘆し、お客さん全員がちらちらと外を見ながら
「どうしよう」「これじゃ出て行けない」と口々に言うくらいの大雨である。
さすが、ミラクル・アメオトコである。みんなで「O氏が出て行けば止むんじゃないか」と軽口。
余りにも豪雨なので、だれもが少し待てば止むだろうと思っていたその雨は一向に止まず、
いつまでもお店に居座っているわけにも行かないので4人に2本の折りたたみでの脱出を試みる。
いざ!と飛び出したものの、あまりにもすごすぎて「あははははは!」と笑いが止まらない。
数メートル進んだだけでぐしょ濡れねずみ。目についた喫茶店に飛び込んだところ……。
雨、一気に小降り。…………今頃、いくらか離れたねぎ焼き屋周辺には虹でも出てるに違いないと
思わずにはいられないのであった。 いや〜、さすがである。
ひととおり、4人で笑いにしたあと「これでタニダさんの日記は決まったようなもんだな…」とO氏。
ご期待に添えただろうか。

そこからは積もり積もった近況報告をしたり変な写真を撮ったりと充実した時間を過ごしたのであった。
いやーはや、今日もよき1日。


▷左は絶対に違うと思う。

11.07.31 [その1]Gさん巡礼あるいはO氏能力爆発の旅 2日目

確か7:20頃起床。ささっと準備をして朝ご飯を食べるため、難波へ。
昨日たこ焼きを食べてクセになり「もう一回食べたいわ〜」ということになったのである。
結局昨日行ったお店にもう一度行き、しょうゆ味と塩味のハーフを頼む。

黙々と食べていると、向かいにオオサカなおっちゃんがやってきた。
おっちゃんは店の人から味をどうするか聞かれて…

男「しょうゆ」
店「鰹節と青のりとマヨネーズはかけますか?」
男「…しょうゆ」
店「え?」
男「しょうゆ!しょうゆだけ!」
店「はーい」

男「あ、鰹節だけかけてー!…聞こえたかな。かつおぶしーーーーっ!」
店「はーい!」(遠くから返事)

その大きな声に関東人はドキドキドキ。しかしというかやはりというか…
注文を終えたおっちゃんは向かいにいる我らに視線を移す。もぐもぐ。じーっ。……も、もぐもぐ。じーーーっ。

男「にいちゃん、どこから来たん?」
O「東京です」
男「へー、東京。なにで来たん?バス?」
O「いや、新幹線です。こだま。」
男「そりゃ、ええわ。一番かしこいやつや。」

なんてことから始まり、そのおっちゃんの連れのおっちゃん2も加わってあれこれ話をする(というか、聞く)ことに。
これがまた「いかにも」なオオサカ的おっちゃんでこちらは「これが世に言う…」といった心持ちで
あっけにとられつつ、相づちを打つ。
いつ来たん? ここの店、昼来たらすごい行列やねん。いい時来たわ。
東京の人はネギのせるのか。これ(自分の)はかつおぶしだけ。かつおぶしだけ!
…なんや、これ8個でよかったな。だれや、こんなに頼んだの(←自分が頼んでた)!
おっちゃんたちな、1時から飲んでんねん。そんで、たこ焼き食べにくんねん(ここでもジョッキビール飲んでた)。
たこ焼き食ったら次は串カツ、串カツなら通天閣の「八重勝」や。
「だるま」は北から南からどこででも食べられるからな、八重勝!
そこのおっちゃんが厳しくてな…「さっきも海老頼んだのにまぁた、海老か!」とか言うん。
串カツ食べたら、通天閣行ってな、ちょっと高いけどな、大阪人なら前まで行って「たかっ!」ってひきかえすねん。
でも上まで行ったらビリケンさんに触れるからな、しってるやろ、ビリケンさん。
そんでそれらしいお土産を買う。あるやろ、東京タワー行くとなんやよくわからんこんなの…(身振り)買うやん。
どの家にも一個はあるやん。うちにも娘が修学旅行で買うてきたのがあるわ。
あとな、おっちゃんの親戚が来たとしたら…やっぱりNGK(難波グランド花月)やな。
吉本、コント、落語…一通りあるねん。ずっこけるでー。
でもな、あそこでチケット買ったらあかんで。こっちのな、あの辺にチケット屋があるからそこで買うねん。
あとは…おい、花火大会はいつやったっけ? あれは来週や。 そうか、来週か…。
明日はな、あれやPLの花火。10万発や。日本一。 歴史はな、隅田川とかの方が早いと思うねんけど、10万発。
日本一や(ちょっと嬉しそう)。 今年は地震の影響でな、も少し少ないやろけどな。
ま、10万発は言い過ぎやと思うで。
それから船やな。屋形船乗ったことあるんか?ない? そりゃー、ねだって乗せてもらい!
屋形船で花火を見たら素敵よね〜って。「乗りたい!」って言ったらあかんで、「素敵よね〜」って言うんや。
大阪だったらなキタから乗るとええで。ミナミからはちょこーっとで終わるからあかん。
前に2人で乗ったことあるんやけど「……ぼえー…」って感じや。
ようしゃべるやろ?このおっさん。でもな、こんなによくしゃべるの久しぶりに見たわ。
にいちゃんのこと気に入ってるねん。相性がええんやな。好き嫌いはげしいからな。
うるさいけど、大阪に来たからには楽しんでもらおうという親切心からやねん。それはわかったってな。

といったマシンガントーク(記憶なので関西弁がちょっとおかしいかも)。
よくしゃべるおっちゃん1とあきれながらもちゃんとつっこみつつ、笑っているおっちゃん2。
なんか、いい感じだなー。聞いていて楽しかった。タダで『オオサカのおっちゃん体験』をしたのである。

さんざん大阪の名所についていろいろ教えてくれたあと、
で、今日はどこいくねん?
と聞かれる。O氏の心中はわからないが、私はちょっと申し訳ない気分になった。O氏もそうかもしれない。
それは、その答えが

O「高槻です」

だったからである。案の定、おっちゃんは「たかつきぃ〜!?そんなとこ、なにしにいくねん!」。
古墳を観に行くんです、というと「古墳か、おっちゃん、古墳にも詳しいねん、でもちょっと待ってな、しょんべん!」
おっちゃん2が「絶対しらんで」と笑う。
おっちゃん1はトイレから戻ってくると「古墳な〜、あの辺古墳やなんやって多いもんな」と
知り合いの家が改築の時5年もかかったという話をしてくれた。
阪急やな、高槻まで行ったらもう京都まで行った方がええな。串カツはもうええわ(ええっ!いいの!?)。

結果1時間くらいは話をしていただろうか?梅田で9:50頃に待ち合わせだと話すと、
「もういかな!ほら、行って行って!」と話も自動的に切り上げられた。

O氏は「ちょっと疲れた」と笑っていたが、面白くて貴重な体験であった。あー、面白かった!
一緒に写真撮ってもらえば良かった。

11.07.30 Gさん巡礼あるいはO氏能力爆発の旅 1日目(長文)

愛しのGさんに会いた過ぎる「Gさんファン倶楽部」は(部長O氏&副部長タニダ)関西へ。

こだまのうち、新大阪まで一番早い到着の便だったので、寝不足もいいところである。
しかも、ミュータント・ビッグママの能力を余すところなく受け継ぎ、年齢を重ねるたびに
その能力を開花させているミラクル・アメオトコの部長がきっちり雨雲を連れてきている。
朝から結構な雨。「さすがですわ〜」というと「こっち(東京)だけでしょ!むこうは大丈夫」という。

初日は夕方からGさんと会う約束になっているので、その前に観光。
気になっていたが、ちょっと距離があるため足を運んだことがなかった奈良・室生寺へ。
新大阪につく頃には雨もやみ、大丈夫だったか…と安心したのもつかの間、
奈良方面へ乗り換える際にはドドドと大雨。「ほらーーーー!」という私と失笑のO氏。
この旅行、アヤシイ予感である。

いくつか電車を乗り換え、車内では爆睡しているうちにようやく「室生口大野」駅に到着(雨は小休止に)。
自宅からの時間を考えると6時間以上移動している。ふはっ。
時間倹約のためタクシーで向かったが、もし天気がよくて、暑くなければ
ゆっくりと散歩しながら室生寺に行くのも良さそうだった。

到着した室生寺は雨にしっとりと濡れ、緑が濃く映えている。
山の中のお寺なので石段をせっせと登って奥の院を目指す。
有名な五重塔の他にも金堂や潅頂堂(本堂)など国宝のお堂が点在し、
数百年以上の時を経た柱の風合いは、ずっと触っていたくなるような柔らかさを醸し出していた。
金堂にはとても美しい仏像がならび、その前に十二神像が安置されている。
近づくことが出来ないので細かなところを詳細に見ることは出来なかったが、
美しい顔をした仏さまが多くてため息ものであった。
それに光背は彫られているのではなく描かれているものが多く、
華やかでそれもまたいつまでも見ていたくなるような素晴らしさだった。
これほど見事な仏さまたちは見ているだけでなんだか穏やかな気持ちになるもんだなあ、と不思議な気分だった。
それはきっと、場所性も大きく影響しているのだと思う。
美術館などでこれらの仏像を近くで見れたとしても、同じような心持ちには絶対にならないだろう。

五重塔を過ぎた辺りから階段は急になり、うひゃーといいながらせっせと登る。
汗だくで登りきり、奥の院で御朱印を頂いていたら「720段を上がってきましたよ」と教えていただいた。
弘法大師さんの御朱印を書いてくださったおじさんはどうしてこんな風に書くのかを教えてくれて興味深い。
たとえ背後のラジオから森高千里の『私の夏』が流れていたとしても…。


▷池いっぱいのおたまじゃくし。モリアオガエルが生息しているそうだ。


▷金堂。たたずまいが老成している。


▷潅頂堂(本堂)。木組みも美しい。


▷やはり五重塔はここから。日本最小の五重塔。


▷五重塔の脇に並ぶ石像。ひとつひとつお顔が違う。誰かに似ているような…。


▷境内の杉は一様に見上げるほどの大木。


▷急な階段!


▷だれもがせっせと登る。先に見えるのが奥の院。


▷奥の院の足下。


▷奥の院に掲げられていた奉納絵馬とその部分。


室生寺をあとにして、近くにあるというダニ・カラヴァンの作品である「室生山上後援芸術の森」へ向かう。
恐ろしいことに、ここでは帰りがけの男性2人とすれ違ったことを除けば全く人に出くわさなかった。
公園としてはかなり大きいのだが、いるのは超大量のアキアカネとシオカラトンボ、バッタやカエルばかり。
「虫のとれる公園って名前にした方が人が来るんじゃないか?」と軽口をたたいたり、
「今日の収入は1,600円ってことじゃ…」「スタッフが2人いたから1人あたり800円……?」などと余計な心配をする。

それにしても、遠くに雷鳴の轟くどんよりとした空模様とその無人の光景は神秘的な不穏さというかなんというか…
なかなか得難い雰囲気と体験であった。
「何にも知らなかったら、なんかの宗教施設かと思うよなー」というO氏の言はその雰囲気を的確に表わしているが、
私たちはこの空間を割合気に入ったと思う。ダニ・カラヴァンのつくりだした環境はなんだか心地よかったのだ。
季節や天気の違う時に来たらまた感じることは変わってくるのだろうから、それも改めて体感したいところである。

室生寺前のバス停に戻り、「室生口大野」駅へ戻る。
その道すがら、バスに乗っている人々(結構いる)が周囲と共有しようというように口々に驚きを表明する。

…………雨である。

しかも、バケツをひっくり返したってこんなことにはならないだろう、というほどの豪雨である。驚くほど急な。
私もO氏もなにも言葉を交わさなかったが、心中で「さすがです!」「(失笑)」という会話を間違いなくしていた。
駅に駆け込み、振り仰いだ遠景は白く煙って山水図みたいだった。
これまでも度々、O氏の能力を目の当たりにして来たが間違いなくパワーアップしている。
残りの旅程にますますアヤシイ予感。

宿にチェックインして一息ついてから旅行の主目的・Gさんに会うため、道頓堀の「かに道楽」前へ。
辺りはぎょっとするくらいデコラティブで、10年以上前に来た時よりも更に過剰になっている。
看板もあんなに張り出さなくてもいいのでは…というくらい道に張り出しているし、照明はぴっかぴか。
節電モードの東京とは普段よりも差がきっと大きいのだろう。久しぶりにあんなにぎらぎらしているのを見た。
いや〜面白い風景だ。こういう違いが東西のキャラクター形成にも影響するのかなあ、などと考える。

Gさんと合流後、まずはオススメのたこ焼き屋さんへ。ソース味としょうゆ味を注文。
しょうゆ味?と思ったが、食べてみるととても美味しかった!いや〜うんまい。
そこで少し近況話で盛り上がった後、うどん屋さんに移動。
一番有名だということできつねうどんを頼んでみた。
しかしここのメニュー、よくわからんものが多い。「かちん入り」は餅入りだとわかったが
「おぼろうどん」(なにがおぼろ?タマゴが炒り卵っぽいのか?)
「よなきうどん」(時代劇で聞くような…それって普通のかけうどんとは違うのか?)
「鶏卵そば」と「月見そば」はどう違うんだ!
果ては…
「冷やしそうめん」(いや、そうめんはふつう「冷やし」だと思う)
「冷やしにうめん」(ええ!?もうなんか破綻してるし!)
(メニューの詳細はHPをどうぞ)

うどんを食べながら、メニューについてあれこれ推測しているところへ、
京都から言葉の魔術師・YD嬢が合流!嬉しいことである。
その後もあれこれとメニューについて話していたが、気になりすぎて店員のお嬢さんにあれこれ聞いてみた。
「かちんってなんですか?」「え……?かちんはかちん…あ、おもちですけど……」
「◯◯うどんって?」「え……?普通に……◯◯が入っていて…」
お嬢さんにしてみれば「普通」のことをしつこく聞くので
「この人たち、なに聞いてるのかしら」ぐらいのとまどいっぷり。
その様子にいたたまれなくなった4人は「あ、すみません…」と撤退。「『普通に…』って言われちゃった…(笑)」

ともあれきつねうどんはおあげさんが肉厚で、甘めな味付けに慣れている私には美味しかった。

その後、有名な丸福珈琲へ。そこでも話が盛り上がり楽しい時間を過ごしたのであった。
明日の夕飯をまた一緒に食べる約束を確認して解散。
朝から動きっぱなしだったのでへとへとになった1日であった。

11.07.11 そういえば

先日『美の巨人たち』で山下清が取り上げられていた。
作品の撮影は千葉県立美術館で行なわれたとのことで、
放送を見てさらに多くの人が足を運んでくれたならいいなあ、などと考える。
(とはいえ、放送日の次の日が展覧会期最終日だったのだが…惜しい。)

放送を見て思ったけれど、映像でも作品の細かさを実感するには足りないんだなぁ。
クローズアップしたとしても、それが自分の中にあるスケール感覚につながらなければ
どのくらい細かいのか、というのが実感として得られないからかもしれない。ふーむ。

11.07.08 [その1]観てきた

今日はap(=大垣彩)嬢の個展を観に行った。
しっとりとした落ち着く雰囲気のギャラリーに大型の作品が4点、ドローイングなどが多数展示されている。
まだ枠につける前の絵は見せてもらっていたのだが、あらためて展示されているのを観ると
「いいじゃーん!」と思う。特に本人が最後まで出品するかどうかを悩んでいた様子の作品が個人的には好きだった。
なんというか…ひんやりとした雰囲気を持っていて気持ちがいい。
抽象絵画は観る方も難しい、ってところが確かにあると思うけれど、
その一方で直感で「いいな」と思える親しみやすさも確かに存在すると思う。
何でそれをいいと思ったかについて明言するのには訓練が必要だが、それはそれでまた別の問題。
彼女の大型作品は(そのサイズを除いては)家の壁にかけてあっても
不必要に自分の存在を主張をしないだろうなと思える、静かな呼吸をしていた。

ともかく、普段よくつるんでいる友人の思いがけない一端を観て、
驚くというか(すごくいい意味で)裏切られたというか。
こういう感覚ってこちらの制作意欲も刺激する材料になる。
考えてみると私はそういう驚きをもたらせることを最近全然していないのだ。いかん。
刺激を貰うばかりではなくて、与えられるようでなくてはなぁなどと自省する。
最近そんなことばっかりだなあ。

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◎本日の読了
『隣のアボリジニ-小さな町に暮らす先住民』上橋菜穂子 ちくま文庫
 ▷私たちは勝手なセンチメンタリズムで他者の生き方に願望を持ってはいけないのだと気付かされる著作。
  それにしても、この人の語り口はやっぱり好きだ。
  物語であってもそうでなくても想いに嫌みがなく、水のようにしみ込んでくる。