2011.7月

11.07.27 どうでもいいが

ガムのCMで「あふれだす、あふれだす…」という歌がある。
それがどうしても「あぶらだす、あぶらだす…」としか聞こえず、しばらくとまどった。

最近のガムはそんな機能性まで…でも食べてて油出てきたら気持ち悪いなー…とまで
思っていたのだが、ナレーションだかなんだかで「あふれだす」だということがわかった。
わかったが、いまだに聞く度に「あぶら…」と思ってしまうのであった。


O氏が日記で遊んでるな…。

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◎本日の読了
『シュリーマン旅行記 清国・日本』ハインリッヒ・シュリーマン/石井和子 講談社学術文庫
『別冊図書館戦争I』有川浩 角川文庫

11.07.24 [その1]チデジカ

我が家はデジタル放送対応のTVではないので、アナログ終了に立ち会おう、と正午前に
テレビ(14インチのテレビデオくん)の前に陣取り、デジカメの録画機能も起動させて
NHKにチャンネルを合わせる。
58分頃に『これまでアナログ放送をご覧頂きありがとうございました』といった内容のことを
女性アナウンサーが言ったので「いよいよか…」とワクワクしていたら……

12時のニュースが始まった。

……ん? あ、そうか、12時ちょうどにすぐどうにかなるってわけじゃないんだな、と
しばらく録画を続けるが延々とニュースが続く。
あれ…!?と不安になり、フジテレビにあわせたところ、タモリさんのうしろで
アナログテレビはブルーバックの画像に切り替わっている。
我が家のは切り替わっていない。

……え、うちのってデジタル放送映るの!? とひとり心の中で若干慌てる。

そういえば、ずうううっと前に(それこそ地デジ化が叫ばれる更に数年前)TVの配線が
ケーブルかなにかにかえる工事があったような。
…それのせいか! と、今更気付く。
不動産屋さんに確認したことがなかったので気付いていなかったのだった。
うーむ、アナログの終わりをみられなかったのはなんとなく残念だが、
(年をとった時『おばあちゃんはその時ね…』という話がひとつくらい出来たらいいじゃないか、と思っていたのだ)
テレビを買い替えたりしなくていいのはありがたい。

ひとりでドキドキワクワクして、あわてて、しょんぼりして、ホッとした出来事であった。

11.07.19 掲載情報

『イーストウッドの男たち』がじわじわといろいろなところで取り上げられているようです。
監修者の方から新たな情報を頂きました。
『ふぇみん』2011年7月15日付の記事だそうです。

11.07.16 [その2]ビアフェス

釣りを終えて帰宅後、前々から約束していた飲み会(通称・ビール祭り)に行く。
H先生と久しぶりにゆっくり話すことが出来たし、
想像以上に多国籍な、持ち寄りおつまみが美味しかった。

22時くらいに一区切りついたか…と思いきや、その後も場所を変えて続く。
結局帰宅したのは深夜の2時頃だろうか。
そういえば24時間前には釣りの準備で起きていたなあ…と思いながら撃沈。

◎思い出せる祭りメニュー
ビール・麦茶・ワイン・キュウリ・トマト・セロリ・チーズ・クラッカー・マーマイト・サルサソース・その他ディップ
そうめん(中国の本格的タレ付)・スナック・もも…等。

11.07.16 [その1]ガミコ(長文)

日々お世話になっているKさんに連れられてブラックバス釣りをしに行った。
KRさんとRUさんも一緒。夜中の1:30に起床し、3:00に待ち合わせ。夜明け前の高速に乗って相模湖(=ガミコ)へ。
以前、釣り堀に連れて行ってもらったことはあったが湖は初めてだ。
ボート屋のおじさんはまだ月の出ている湖にすでにスタンバイしていて救命胴衣や座布団を貸してくれた。


▷ボート屋さんもよく見えないような時間。


▷この小屋(水上)で救命胴衣を借りました。


▷夜明け前のロマンチック足こぎスワン。背景はトンネルの光。

ボートに電気モーターをつけ、道具を積み込んだらいざ出発。
釣り竿を持つのは2度目(しかも前回はすでに数年前)なのでまずはKさんから基本的な使い方を伝授してもらう。
その頃には日が昇り、周囲の山は煙り、空気はさわやか。とても心地よい。
しかも水面を静かに走るボートの浮遊感は日常にないもので、これまた心地よい。


▷湖にはなにかが祀られている様子。


▷ようやく太陽の姿。


▷水面からの風景。

それからの数時間、「あの辺投げてみ」と言われるところにせっせとルアーのついた糸(=ライン)を投げ込む。
1)人差し指で糸を押さえて 2)リールのクラッチを外して 3)場所に合わせた投げ方で投げる
をひたすら繰り返す。 それからルアーをできるだけ生き物に見せるようにがんばる。
思ったところに投げられなかったり(こればっかり)、植生に絡ませたり(これは丁寧に取り外す)、
あげくの果てにはKさんを釣りそうになったり…で「ぎゃー」とか「わー」とか言いながら繰り返していると、
ある時「ツンツン」が来る。「ツンツン」はブラックバスからの合図。「餌かなー」と探っているのだそうだ。
そこを一拍おいてフッキング(竿をググッとあげる)。うまくいったらあせらずにリールで糸を巻き取り、
ボートの上にキャッチ!


▷つ、釣れた―――!


▷ブラックバスはこんな魚。これはまだチビちゃん。


▷こういうところで釣ります。

やっぱり、釣れると嬉しい! 釣果を眺めながら「おおー」となる。
ただしバスはキャッチ&リリースが原則なので、針を外して放流。ここで大事なのは出来るだけバスを傷つけないこと。
彼らにとって人間の手は超高温! そのまま触ってしまうとバスが火傷(!初めて知った!)してしまうので
まずは手を濡らして冷やし、カラダは可能な限り触らないようにするのだそうだ。
下あごをおやゆびに引っ掛けて針を外して「ありがとう〜」と放す。
釣れないにしても「ツンツン」をもらえるだけで「おおっ!」と嬉しい。
人間ってやっぱりレスポンスを必要とする生き物なのだ。

日差しも強くなり「あ、あつい…もうお昼くらいだろうか…」と思った時点でまだ9:45……! 衝撃。
結局、午前中のうちに数匹釣ることができた。釣れるかどうかもわからなかったので随分いい結果だ。
しかもそのうち、1匹が35cmくらいの大きめ(初心者にとっては)!
他は片手に収まるような小さなバスが多い。まだ「釣られ経験値」が少ないので釣られやすいらしい。


▷あ、暑い…。


▷こんなボートに乗っています(私は2人乗りなのでもう少し大きめ)。


▷これが、この日一番の大物。

バスはこちらをよく見ていて、人間の姿や音があればバレてしまうし、
経験値が上がるほど素人のワナにはひっかからない。(そんなバスを「スレてる」という)
水上から見ていると何匹も一斉にルアーに寄ってくるので、すわ「ツンツン」するかと思いきや、
みんな急に興味をなくしてススーッと素通り。 こちらの姿に気付いてしまうのだ。あなどれん……。

結局、昼に2時間休憩した以外は4:30〜17:00まで釣り三昧。
釣った2倍のバスを釣り逃がし、糸を何度も絡ませ…とすったもんだだったけれど
初めての湖釣りにしてはがんばった方であったろう。
気付けば、利き手の親指はブラックバスの下あごの歯で細かい傷。これはバス釣りの勲章だ。

Kさんが「釣れなくても、面白いんだよ」って言っていたのが終り頃にはなんとなくわかってきた気がする。
(それでももちろん釣れた方がずっと面白い。)
ダメだった場合、「あっちはどうだ」とか「こうしたらどうだ」とかを考えるのは結構クリエイティブだ。
「スモラバ」と呼ばれるルアーを観察するだけだって随分オモシロイ。
陸上で見ればなんじゃこりゃな形態をしているのに、水に入れた瞬間、びっくりするくらい生き物っぽくなる。

ブラックバスやその釣りについてはあれこれと取りざたされることも多いが、
ひとまずやってみるというのは大事よな、と思う。 面白かったものな。

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◎本日の1枚

▷クジラ型遊覧船。エロ目だな…。


▷イルカ型遊覧船……。まつげが長いのがチャームポイント。

11.07.13 [その2]ロゴマーク

たまたま『奈良マラソン2011』のHPをみた。
そこにあったロゴマークがかわいくて、かつウマいなぁと思った。
こういう組み合わせの仕方には憧れます。
自分が作る時もこういう風に「ウマい!」っていうのが作れたらいいなあ。

http://www.nara-marathon.jp/license.html

11.07.13 [その1]ファーストシューズ

親友が出産を控えている。出産前で自宅でゆっくりしているということもあって、
少し早めの出産祝いにファーストシューズのキットを贈ったのだが、
それが完成したと写真を送ってくれた。ううむ、いい出来!

器用な彼女はスタイ(前かけ)やだっこひもなども自作して赤ちゃんがやってくるのを待っている。
他にもひとり出産を控えている友人やちょっと前に出産した友人もいて、
結婚ラッシュが一段落すると、今度は出産ラッシュがやってくるのだなー、と感慨深い。
たくさんのちびちゃんに会えるのは他人ながらすごく楽しみだ。
暑い夏だけれど元気に生まれてきますように!

11.07.12 お知らせ

最近は周囲の人たちが精力的に作品展示をしております。
大学助手時代の担当学生で、いまでは社会人としてバリバリがんばっている
保田くんから展示の情報をいただいたので、転載します。

現在地
 2011.07.16(土)〜18(月・祝)
 12:00〜20:00(最終日は18:00まで)入場無料
 MONKEY GALLERY(代官山)

◎本日の読了
『自虐の詩』(上・下)業田良家 竹書房文庫

11.07.11 そういえば

先日『美の巨人たち』で山下清が取り上げられていた。
作品の撮影は千葉県立美術館で行なわれたとのことで、
放送を見てさらに多くの人が足を運んでくれたならいいなあ、などと考える。
(とはいえ、放送日の次の日が展覧会期最終日だったのだが…惜しい。)

放送を見て思ったけれど、映像でも作品の細かさを実感するには足りないんだなぁ。
クローズアップしたとしても、それが自分の中にあるスケール感覚につながらなければ
どのくらい細かいのか、というのが実感として得られないからかもしれない。ふーむ。

11.07.10 山登り(長文)

あまり寝付けないまま朝。
06:25に国分寺集合で、同行者のO氏(最近週一で山に登っている)とT氏(もとワンゲル部)と合流。

まずは武蔵五日市駅からバスで払沢の滝入口へ。そこから10分ほどのところにある払沢の滝に向かう。
すでにじりじりと暑いので、滝へ来るととても涼しくて生き返るようだった。


▷払沢の滝。地元の人は犬の散歩などで気軽に訪れている。


▷滝壺には虹。


▷飲料水として使われる水源らしいが、確かに水がとても綺麗。

そこでしばらく過ごしてからいよいよ本日のコースへ突入。

◎本日のコース
千足→天狗ノ滝→つづら岩→富士見台→大岳山頂→白倉バス停→十里木バス停→潮音の湯→武蔵五日市駅

道路に沿って千足へ向かう間にすでに汗だく。目の前は山で囲まれ、O&T氏によると目の前にある山が
大岳山だという。「いやいやいや!」だの「うそーん!」と言いたくなるような(実際言った)高さである。


▷奥にみえる山のてっぺんが本日の山・大岳山。

村のおばあちゃんがとても親切に天狗の滝へ向かう入口を教えてくれて、ほっこりしつつ道に入る。

O氏→私→T氏の並びで進む。すぐに結構な坂道になり、ふくらはぎの後ろがずーっと伸びている。そのことがキツい…。
が、後から考えればこの道なんて全然マシであった(舗装されていたし)。
山道に入ってからもずーーっとふくらはぎの後ろが伸びっぱなし。ううう…。
植林されていることがわかる風景ながら、踏み固められた道以外にはうっそうと植物が生えていて「山」っぽい。
杉の間から差し込んでくる光がキラキラしていて緑色とのコンビネーションが美しいのだが、
それを楽しむ余裕はあっという間になくなり、ぜーぜー言いながらO氏のあとを追う。
ひたすら足下を見ながら歩き、時々目を上げると「うひゃー!」というような急な上り坂。


▷結構な急勾配なのに写真じゃあ全くわからない…。


▷これは天狗の滝の少し先の風景。

でも弱音を吐いても何の意味もないことだけは直感的に感じられたので、
心の中で密かに「弱音は吐くまい」と目標を決めてせっせとついていく。
途中、なにかのフンが道に。少し前に『クマが出ました』という看板があったので
「フン=クマ」という式が頭に浮かんでゾゾーっとする。
ないよりはいいかな…と持って来ていた鈴をちりちり鳴らしながら進むことにする。
頭の中ではクマに出会った時のことを妄想するが、勝ち目はなく、
しかもイメージが『流れ星銀』の赤カブトなのでずいぶんタチが悪かった。

天狗の滝に(個人的には)やっとのことで到着。水が冷たくて気持ちいい。

歩いている時は気にならないのだが、気付けばズボンの中が汗でビッチャビチャに。
それを言うと「山ではそれ、ぜんっぜんおかしくないから。みんなそうだから」とT氏。そういうものなのかー。
山にはあまりトイレがないので、行きたくなったらどうしよう…と思っていたが、水分は汗で出て行ってしまうことが
わかってきたのでとりあえず遠慮せずに水を飲む。


▷道中、クモ(切れ毛っぽいので「切れ毛グモ」と呼んでいた)がたくさんいる。
 足下をちょろちょろと同行するのでなんだか「コダマ」っぽかった。

ちょっと休憩してから更に上を目指す…が、ここからが今日一番の難所。
何もこんなところ通らんでもー!というような急な坂道が延々と続く。下りなど一切なし。


▷これが(まだ道らしい感じの)道。

ずーーーーーーっとふくらはぎの後ろが(以下略)。数歩行っては休み、数歩行っては休みしながら登る。
酸素が薄いわけではないのだが息が吸いづらくてゼーハーゼーハーいう。
この辺りで随分後ろから来ていた年配の方に追いつかれて先を譲る。彼らが颯爽と登っていくのをみて
「年齢とか全く関係ないな…」と思う。実際、この日出会った年配の方はみんな颯爽と登っていてびっくりした。

ようやくつづら岩まで出たので、少しはマシかと思いきや、相変わらず大変な道のまま。
つらいとかキツいとか思っている余裕は全くなく無心で進む。眺望が開けても「あー…」くらいしか言葉にならない。


▷向こうに見えるのが目的地。随分登ったけれど、まだまだ先は長い。

やっとのことで富士見台に到着。先ほど追い越していったご夫婦に梅干しをいただいて生き返る思い。
ご夫婦はやっぱり颯爽と出発していった。
私はといえばおにぎりを咀嚼する気力すらなく、ラクダみたいな具合ですりつぶすように食べている上、
反応も鈍くて2人に「表情が菅直人みたいだ」とか「新しいタニダが出てる」だとか言われる。
それでも休憩してエネルギーも補給したので少し元気になり、改めて山頂を目指す。
尾根に出たので少しの間は歩きやすくてほがらかに話していたが、山頂前の神社につく頃にはふたたび黙々。


▷尾根の道。両脇は急斜面。

この頃になると御岳山の方から来た人たちと行き交うようになり、ねぎらい、情報交換をしながら進む。
ホラ貝を吹きながら地下足袋で進む一行にも出会い、すごい肺活量だ…と尊敬。
神社前の広場で出会った人たちも年配の方が多いのだが、みんな疲れもみえず、これまた尊敬。


▷大岳神社(大嶽神社)は徳川幕府の江戸城守護の祈願が行われていたとか。


▷狛犬様がかなりカワイイ。


▷本殿の横に祀られた岩。

山頂には行って戻ってくるからと、その広場に荷物を置いて「なんじゃこりゃー」という岩をよじのぼり、
やっとのことで山頂に到着し、記念撮影。ここまでで約5時間ほどが経過していた。


▷なんじゃこりゃー!を登る。


▷大岳山は奥多摩三山のひとつ。


▷三角点の上にて。

思いのほか水分を消費していたので、O氏と「降りたら炭酸飲料を飲むぞー!」と妄想しあっていると
T氏は半分あきれながら「ここにジンジャーエールがあったら1000円でも買う?」と笑っていた。
考えてみたが、冷え冷えだったら1000円でも買うなーと思った。オソロシイ。

ふたたび広場に戻って下山の途につく。腕を大きく振ってみたら足も勝手に出てくるので進みやすいことを発見。
この頃になると遠くで雷がゴロゴロと鳴り出して、雷が来やしないかとヒヤヒヤしながら
一気に900m下るルートをせっせと進む。
ちなみにワンゲルなどでは下山の際、男子だけだったりすると走って下ることがあるらしい(T氏談)。なんてことだ。


▷下山ルートの風景。

途中一度の休憩を挟んでなんとか山を下りきり、舗装道路に出る。バンザイ! バンザーイ!


▷バス停までの道に落ちていたタコさんウインナー(=ザクロのガク)。

近くのバス停まで出て、目の前にあった商店の自動販売機にすがりつき、一気に水分補給。うーまーいー!
山からひいている水で顔を洗わせてもらって人心地ついてから、バスで最寄りの温泉へ。

汗だくだったのでさぞ気持ちいいだろう!と温泉の建物に入るとたくさんの人で行列ができていて、
温泉ってならんだりするところだったっけ…と3人とも若干ひいたものの、予定どおり温泉に入って、さっぱりする。
そして打ち上げ。建物内にあるレストランのほとんどのメニューを食べ尽くし「あー楽しい!」と盛り上がる。
この頃にはどんな風に大変だったかすっかり忘れていて、大変だったけど楽しかったなーという気分だけが残る。
だからきっと山登りはクセになるのかもしれない。

西東京在住の3人にとって奥多摩方面へ出るのは想像以上に気軽なことで、
こりゃあいいね、と言って本日の山登り終了。次はどの山へ登ろう。 

◎今日の山学習
・クマよけの鈴は欲しい(気分的に)
・飴はもっとたくさん持って来た方が良かった(10個持っていった)
・梅干しを持っていると良さそうだった(身体にしみる)
・水分は多めに持っていった方が良い(夏だし)
・タオルはもう1枚あるといい
・トイレットペーパーは持参すること(今回はO氏に借りた)

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◎本日の読了
『空色勾玉』荻原規子 徳間文庫