2013.6月

13.06.25 役柄変更

打ち合わせに行った先でたまたまO氏に出くわす。
雨が止むのを現代の腕利き雨乞い祈祷師と共に待つというのは
なかなかに可笑しみのある状態だなぁ。

いまだガクガクした歩き方を「そんなに!?」と笑われ、
ブリキのかかしみたいだと評される。
なるほど、確かに言われてみればフランケンよりそっちが近い。
太ももがすっかり固まっているのでひざから下だけが動いて妙な感じだ。

夕方は別の打ち合わせ。
職場のかわったM氏の近況はとても興味深かった!


そして帰宅後、2件入稿を終えてホッと一息。
しばらくは入稿の波状攻撃。


そういえば、午前中の打ち合わせ先で懐かしい顔に出会う。
あまりにも思いがけないことだったので、びっくりするやら嬉しいやら。
でもH嬢、元気そうでなにより。
お変わりありませんね、という彼女も全然変わっていなかった。
ああ、みんなに会いたいなあ。元気かなあ。

13.06.24 フランケン

案の定、足がガタガタになった。足が棒になるというけれど
本当にすっかり硬い棒で、筋肉にしなやかさのカケラもない。

立ったり座ったりの行動がよぼついていて
歩き方はまるでフランケンシュタインみたいだ。
痛みとその様子にひとりで「へへへ…」と笑ってしまう。あやしい。

こんなに足にきたのは久しぶりだなぁ。

13.06.23 奥多摩ランデヴー

【以下、長文】

当初はもっと人数が多い予定だったのだが
仕事が忙しい人、腰がイカレた人、前日に体力が0になった人、
二日酔い(予想)の人、寝坊した人……などなど多種多様の理由で
KC嬢と二人でランデヴー登山(ランデヴーの使い方が違う)。うふふのふー。

降り立った奥多摩は「なんじゃこりゃーーーー!」と叫ばざるを得ないくらい混雑していて
一体なにがあったのかと思う。これがアレですか、登山ブームってやつですか……。
こんなの初めて見たなぁ。バスは1台では到底足りず、多分4台かそれ以上出たはず。
当然、登山口も「うわー」という人だかりだった。
 
しばらくは舗装道路なので、よもやま話をしながらのんびり登る。
川沿いは涼しくて空気もさわやかで「いいねー」「気持ちいねー」とにんまり。
ここはいいぞ、という予感がこみ上げてくるのであった。
夏に向かって樹々は元気に葉を茂らせているので自然と陰ができて、それもまたありがたい。


▷先をゆく少年が見つけたカタツムリ。最近、平地ではあまり見なくなったと思う。

しばらくすると舗装道路から山道ヘ。
この辺りまで、クセでムシ眼になってしまいがちだったけれど、
よそ見をしていたら確実に転げ落ちるので早々にあきらめる。

それにしても、登山口にたくさんいた人たちの姿が全く見えない。
「あの人たちはどうしたんだろう…」と2人で首をひねる。
まあ、混んでないに越したことはないのだけれど。


▷登山中、最初から最後までずっと見られた植物。
 コアジサイというアジサイのよう。可憐で山によく似合う。


▷もともと今回は「きっと暑いから滝でもみよう」という計画だったのだ。
 この滝は見事だったなぁ。たたずまいも美しい。
 なんというか、落下エネルギーの大半が風圧に変わっている感じで
 近くへいくとすごい風だった。涼しくて気持ちよかった!


▷揺らぎがなければ水があるってわからないくらい透明。


▷道に落ちていたオオミズアオの前翅。付け根がふわふわだ。


▷そして苔はもさもさ。どうぶつの毛皮みたいだった。

途中に続く勾配にひーひー言いながらも、順調なペースで登って
およそ予定どおりに山頂に到着。
山頂が広めだったのでたくさんの人がお昼を食べている。
この頃から霧がかってきて、あいにく眺望は良くなかったけれどぼんやり見える遠景もなかなか。
ただ、服が絞れるくらい汗をかいていたので、じっとしていると急に寒くなり
これはいかんと、下山を開始。
 
すると少し前に、カラフルなご年配のパーティーが。
こ、これはあまりにも……と2人で「ハイホー、ハイホー」と思わず口ずさみつつ激写。


▷ハイホー、ハイホー。

そして進む道はこんな感じ(↓)になってきて、しっとりと静かだ。


 
 
…とこの辺までは写真も定期的にあるのだが以降、下山は予想だにしなかったサバイバル。写真どころじゃない。
メインではない登山道を選んで進んでみたら、けものみちもかくや…というほどにかそけき道で、
しかも左は斜面のうえ、両側からもっさりと植物が生い茂っているのでばっさばっさとかき分け進む。
やや不安にかられつつ行くと、ほそーーーい道のクサリ(ロープ)場。
ロープが設置されている=登山道というので若干安心はしたものの、違う意味で不安な道。
「うひょー!」「ぎゃー」といいながら超急勾配をロープを頼りに降りる。
連日の雨で足場も悪いので、
脳裏をS嬢の「生きて帰ってきてくださいねっ!(心配性)」という言葉が
妙にリアルによぎってしまった。
その後もここでいいんだろうか…と思わずにいられない道はえんえんと続き
いい加減、お互い「本当に登山道だろうな…」という想いがよぎった時、
天啓のように、向かいから中学生くらいの子たちのパーティーがやってくる。
先導する先生(多分)にKC嬢が道が合っているか確認したところ
「ああ、まだちょっと先だけどそうですよー」と答えが返ってきてホッと一息。

「あの子たち、あの道を登るのか……」と遠い目で見送ったところで、
雨が本格的になり出したので雨具装着。
背後から「きゃー」「わー」「ひゃー」と黄色い声が響き渡る。さもありなん…。

さらに進むとようやく標識に出会う。ほっ。
そこからドロドロにぬかるんだ細い道を黙々と下ったり登ったりして
もう2つのピークを踏む。いやはや。……いやはやー。

あとは下りに下る…が、これがまたすさまじかった!
滑らないように気をつけながら足下を見て黙々と下るのだが
ふと振り返ってみるとギョッとするような勾配。
結構な斜度を下りているんだな…と思っていたら、しばらくして見事に足にきた。
勢いで下りないと足が小刻みに震え始めるので歩みを止めないように気をつける。

しかもこの頃には雨は大振りになって全身びしょぬれ。
でも、こういう時あらためてギアの高機能っぷりに感心したりする。
雨具の下は全く雨が入ってこない。
それに、石も土も濡れて滑りやすい時は、
自分の登山靴をどれだけ信用できるかで下り方が随分違うなあと思った。
普段の靴の意識のままだと、「こんなところ絶対滑るな」と思ってしまうので
スムーズに下りれず、足も緊張して疲れるけれど
段々「あれ、もしかしてこれくらいでは滑らないのか…」とわかってくると
それにあわせた大胆な歩みになってくる。
普通の靴とは全く違って、想像以上に高性能なのだなあ。感心。
 
……
 
黙々黙々………。
もう脳は思考停止状態、機械化した身体。
 
ようやくようやく人家に辿り着いた!ところで「いやぁ…!」「いやぁ…!」とねぎらい合う。
なんというか、本当に「いやぁ…!」なのだ。
駅を出発してからここまで7時間30分。これまでで最長記録!

舗装道路になったもののそこからさらに2.3km歩いて駅方面へ。
でもキビシイ下りのあとだと舗装道路なんてどれだけ歩いても平気だ。
誰もいない道をひそひそ話をしながらのんびり歩く。

その後、待望の温泉で「うへー」と過ごす。
明日の足は使いものにならないことが確定。ぎしぎしだ。
あれこれと振り返りつつ休憩をして、雨上がりを帰路へ。
(もはやこの頃には「滝?ああ、そういえば見たね」くらいに遠い記憶)
電車の中も楽しくて、
ふたりの登山、というのも大変に濃密でよい時間でありました。
うふふのふー。

今回のルートはすごかったけれど、でもとにかく楽しかった。

13.06.22【その2】スポンジ

今日は授業日。2クール目の3回目でした。
工房にみっしり座る学生たちの収まりの良さ具合がなんだか見事だったな。

製版工程をY氏と一緒に説明。
自分の行なう作業が何にどう繋がるのか具体的にイメージできれば容易いことも、
それがわからないと脳内で結びつきにくいのが情報というもの。
なので、その作業がなぜ大事なのか、なぜそんなルールがあるのか、
そしてどういう仕組みになっているかを理解してもらえるように
出来るだけ意識的に話しているつもりなのだけどどこまで伝わったかな…。
(仕組みがわかっていれば間違わない、というのが持論。)

おかげで今日は「スポンジ」って言いまくりました。
これはきっと相当にしつこかったので覚えてくれたはず。
大事なことはそればっかりじゃないんですけどね…。わはは。

些細に思えることを丁寧にやらないと、いい作品は作れない。
そこを適当にやって、たとえ作業が滞りなかったとしても
自分の意識次第で気をつけられることを適当にしたということは
やっぱり厳然とあらわれてしまうと思っています。

私自身も気をつけなくては。

13.06.22【その1】おはなし

明日、友人が「こだいらNPOボランティアセミナー2013」で基調講演をします。
地道に道を歩んで10年、こういう機会をもらえたことがとても嬉しいと
準備に力を入れていました。

私はあいにく行けないのだけれど、映像記録を撮っておいてほしいな…と
彼女を指名した先生につぶやいたらOKをもらえたので楽しみにしておこうっと。

がんばれ〜!

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こだいらNPOボランティアセミナー2013
大学生と市民活動の出会いの場ー地元での体験・学習とふれあい2013
2013.06.23(日)10:30-16:30

基調講演
『たからものを見つけたおはなしーまちに出て、ひとに会って、気づいたこと』
講 師:高橋奈保子

会 場:武蔵野美術大学
参加費:無料(お弁当つき)
対 象:嘉悦大学・白梅学園大学・文化学園大学・
    武蔵野美術大学、及び市内在住・在学の学生

協働・共催:
嘉悦大学、白梅学園大学、文化学園大学、
武蔵野美術大学、こだいらボランティアセンター、
NPO法人小平市民活動ネットワーク

実施主体:
こだいらNPOボランティアセミナー第10期推進委員会    

申込み・問合せ:042-346-1424
こだいらボランティアセンター(小平市社会福祉協議会)
(申込み〆切 6/18)
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13.06.21

入稿間近の仕事を黙々と。
今回はADの方がいるので、基本的な方向性はいただきつつ…のお仕事。
細かな調整をしながら、改めてその「細かな」作業が質を変えていくのだなあと
思ったりする。

夕方S嬢を誘って夕食。
他愛もない話を散々したあげく、最終的にはごくローカルで
異常にニッチな嗜好を共有して大爆笑した。
他の人には意味不明な関連性でその嗜好を説明できるってこんなに笑えるんだな。
今度K氏に会ったらこの話題をふってみようと思う。

13.06.17 出くわす

朝から打ち合わせやらなにやら。

夕方からの打ち合わせ会場に行こうとしたら偶然SGさんに出くわした。
それがちょうど『タイポグラフィ 2つの潮流』の会場だったので
出品物を見ながら、2人でひそひそぐふぐふする。
「これは遠路はるばるでも来て損はないねえ」と言ってくれて嬉しい。


せっかくだからと落ち着いてから夕飯を一緒に食べる。
彼女にしか話さないこと、彼女にしか使わない言葉、
そして彼女から聞けるたくさんのこと、2人だから確かめられること。
そんなものが間を満たす、わがままでぜいたくな時間だ。

13.06.16 参加してきた

O先生のプログラミング講座に今回も参加。
町田からの移動は遠かった……。

皆勤賞のK下さんを初め、S本さんやHSYさん、Mさんなどの常連メンバーはもちろんのこと、
後輩のKWSとK嬢、果てはMAMOさんが!!ひ、ひさしぶりだ〜!
あまりの久しぶりっぷりと風貌の変わらなさになんだか嬉しくなってしまった。
ま、旧交を温めるのはひとまず後回しにして…

講座は毎回「初めてでも大丈夫」をうたっているので
おさらいしつつ進むが、私はまだ2回目なので新しいことの方が多い。
やっぱりプログラムを書くというのは独特の文法を必要とするなあと実感。
K下さんが「知らない言葉を勉強してるみたいだなぁ」とつぶやいていたけれど
まさにまさに。プログラム「言語」とはよく言ったものだ。
「言語」だから、同じ指示を出すのにもバカ正直な書き方もあればスマートな書き方もあって、
前者の私は他の人が書いたのをみて「な、なるほど!」と感心。

今はまだ出された課題に答えるのに必死で
それ以上のことは考えられないけれど、少しずつ詳しくなれば、
こういうことができるかも…と想像できるようになってくる気がしている。
そうなればもっと面白いんだろう。


講座終了後にみんなでわいわい。この時間はいつも楽しい。
今回はあまりに久しぶりのMAMOさんと近況報告をしてはしゃいでしまった。
専門は違うけれど、MAMOさんの言う「ハァハァ」感、今の私にはすごくよくわかる。
こういう話をのんびりしてみたいものだな。
帰りはO氏と少し「残すこと」について話す。
それは多分、今の私たちがちゃんと向き合わないといけないことで、
だからこそ、気がつけばそれぞれがそのことを考えていたのだろう。
そんな話が出来る人がいるのはありがたい。お互いがんばりませうな。

13.06.15 お知らせ

千葉市美術館で開催されている『仏像半島』展、明日いよいよ最終日です。
twitterでもかなり好評のようで、関わった人間としてはとても幸せに思います。

仏像半島(butsuzohanto)@twitter

何度も繰り返し足を運ぶ方、「千葉ってすごいじゃん!」と認識新たにする方、様々です。
スタッフの方々の意気込みや「伝えたい」という想いが
広く届いているのがわかるつぶやきが多くて嬉しくなってしまいます。

少し遠いなあという方もいるかもしれませんが、
(意外とそうでもないのですよ。)
迷っていたり、明日お時間ある方はぜひぜひ足をお運びください。
これだけ一堂に会する展示はもうこの先一体いつあるか……です!本当に!!

13.06.11

今年初めて、梅雨らしい天気。
外出時は困るけど、雨も大事だ。

最近入り浸っているお気に入りの場所の中でも
これまで1度しか入ったことのないところに行ってみる。
必要があってのことだったのだけれど、
そこがまだ古い施設だった時に
よく出入りしていた空間にとても良く似ていて、
「ああ、私ここが好きだなあ」と思った。


久しぶりに後輩のK嬢と一緒に夕飯。
学生だった頃を知っているせいもあって、
「ひゃー、オトナっぽくなって!」と
親戚のおばさんのようなことを言ってしまった。
作品のポートフォリオを見せてもらって、そのかっこよさに脱帽。
着実にステップアップしているのがとても素敵だなあと思った。
 
 
◎本日の会話〈お巡りさんを見て〉
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「お巡りさんって、つい『おめぐりさん』って思っちゃうんですよね」
「おまわりさんが『いや〜、日々、八十八カ所めぐってます!』って?」
「! あ、そういう巡り!? 私が四国出身だから『おめぐり』って思うのかな」
「え、そうなのかと思ったけど違うの?」
「わかってなかったけど、そうかも…。でも『おめぐり』ってなんか悲しい感じしますよね」
「……それは、『おめぐみ』じゃないの?」
「………!!!」
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さすがのSクオリティ。