2013.7月

13.07.29 セッティング

武蔵野美術大学 美術館・図書館の展覧会『タイポグラフィ 2つの潮流』に関連して
8月18日に開催される活版印刷体験プログラムのお手伝いをしています。今日は、その準備の日。
学生サポーターが考えたプログラムの最終工程をP氏・Uさんとセッティングしました。
準備されたフレームに合わせて金属活字の位置を調整したりスペーシングをしたりという、
久しぶりの行為にあらためて「いやはや、昔の人に脱帽!」と思わされつつも
やっぱりワクワクしている自分がいました。


▷文字の位置を調整中の試し紙。

実際の作業をしながら展覧会で展示されている聖書などのことを思うと、
どれだけ果てしなく、そして技能を持った人たちに支えられて成し遂げられた偉業なのかを
(きっと私のキャパシティでは追いつかないほどに)想像することが出来ます。
その果てしのなさに立ち尽くすしかないような気にとらわれたりもしますが、
私たちがすべきことは、今の時代に出来る精一杯で彼らに返事を届けること。
そして先の時代の人に「てがみ」を出すこと。最近、そんな風に思います。


さて、このプログラムの参加者はまだまだ募集中のようです。
対象は中高生なので、もし周囲に興味のある中高生がいたらぜひお声がけ下さい。
詳細はこちらからどうぞ▼
武蔵野美術大学 美術館・図書館HP(「お知らせ」の項参照。)
武蔵野美術大学 美術館・図書館 公式Twitter
体験プログラムチラシ

13.07.27 せまりくる

朝から夕方までかけて授業の採点。
他の先生方もいらしていて、お互い集中しつつも時々言葉を交わす。
こんな作品が出て来たよ、なんて見せ合ったりしてあれこれと。


その後、都心の先輩宅へ。
隅田川と立川の花火大会があるようで、どこにいても浴衣姿の人たちがいる。
人混みに行く習慣がないので「そうか、今日は花火なのか」とぼんやり思いながら
電車の窓の外を眺めていると、西から不穏な色面がせまってくるのが見えた。
その面積が刻々と大きく広くなっていって、明らかに雷雨の予感。
降られたら最後、と足早に先輩宅を目指していると
先に着いている友人たちから「はやく!雨がくる!」とメール。
みんなも窓からせまりくる暗雲をみてハラハラしていたようだった。
滑り込みセーフで玄関をくぐった途端、どしゃぶりの雨と雷。
「連れて来たね〜」と笑いながら雨音を聞く。

夕食の下ごしらえを手伝っているところに
あとからやって来たK嬢はずぶぬれ(傘は持っていた)で
「道がね〜、川だったよ」と状況を話してくれた。
そして更にあとからきたOちゃんもぬれねずみ。
みんなで「花火大会はどうなったろうねえ」といいながら
屋内で過ごした豪雨の夜。

13.07.26 油断大敵

夜にS嬢を散歩に誘い出し、近所の公園などをぶらぶらする。
緑の多い場所ゆえ、懐中電灯を持って辺りを照らすと昆虫たちが活動中。
前々からセミの羽化が見たいとS嬢に話していたので
それを探していたのだが、一向に見つからずそのかわりカブトムシのオスばかりが
発見される。夏のむしの王様だけど、今は君じゃないんだよ!と言いながらも
樹液に夢中な彼を観察。それにしても樹液って発泡するのですね。
2人で「ぷつぷつ言ってる!」だの「なんかクサい!」だのと盛り上がる。

あきらめかけた帰り道、舗装道路を歩いていたらなにかがうごめく。
照らしてみるとそれがなんとセミの終齢幼虫だった(←これが探しもの)。
土から出たら樹に登るものと思っていたので
「なぜこんな道路でウラ向きなっているんだ、きみは」と救出作戦を決行。
葉っぱにつかまってもらって、近くの樹の根元に誘導。
どうやら落ち着いたようだったので、これで羽化が観察できるぞと
ホクホクしながら、どうせならとカメラを取りにいくことにする。
S嬢が「見張ってましょうか!?」と言ってくれたが、暗いし、
「いやいや、飛んでいくわけでもないしずっとココにいるでしょ。」と
2人でその場を離れ、途中ナメクジを観察したりしながらカメラを取って戻る。

………と、樹に幼虫がいない。
落ちたのか?と周囲をさがしても見当たらず、
「飛んでいくわけでもないしずっとココにいる」はずだった彼(仮)は影もカタチもなかった。
考えられるのは、同じように昆虫を探していた少年達に見つかって
採集されてしまったということだけれど、
羽化を外で見る気満々だった我々には「家に持ってかえって観察する」という
意識がなかったので思いがけないことだった。

うーむ、油断大敵。
薄緑の翅、見たかったなあ。


▷携帯のぽんこつカメラで撮影した唯一の姿。
 抜け殻と違って目が黒いので、中に「いる」のだと実感できる。不思議だなー。


そしてこの季節になるとよく出くわすヤモリ氏。
同じ個体なのかどうかはよくわからないけれど、りっぱな大きさのことが多いです。
2匹同時にいたことはないのでどこか別の場所でお相手と出会っているのでしょう。

13.07.18

ゲリラ豪雨、多いですね。

13.07.17

送られてきた贅沢。ありがとう。とても美味しかった。

13.07.15 おいでませ

千葉から、いつもお世話になっている方々がはるばる『タイポグラフィ 2つの潮流』展など
ムサビの美術館で開催されている展示を観に来てくれるということでいそいそと会いにゆく。
充分ではないながら、自分のわかる範囲で解説などさせていただいたりして。

その後、K氏やS嬢なども合流してみんなで乾杯。
内外の展覧会の話や、本の話、各自の近況などをわいわいと楽しみながらのおいしいご飯。
やっぱりステキな人たちと一緒の時間はとても楽しくて幸せだ。

13.07.14

O先生のプログラミング講座。
今日こそは先生のPCを奪うことなく受講しようとノートPCを背負って出かける。

が、この日はPCを使わずに方眼紙を使っての授業だった。わはは。
「アルゴリズム」をテーマに方眼紙とペンを使って代表的な図を描く。
“自分”を呼び出す命令を繰り返すのだが、回数を経るたびにどんどん複雑化する、
でもとても美しい動きを見せる手元の図にウホウホしながら黙々と課題をこなす。
こういうのずっとやっていられるなあ。
定規できちんと、だったり、フリーハンドで気楽に、だったり
はたまた前の動きと色を変えて、だったりと同じ課題をやっていても個性が出る。
横ではS本さんが「俺、こういうのすげー好き!」と興奮していて面白い。

ひとつひとつに時間がかかるため、今回は5種類の図を描いたところで今日は終了。
その後はいつものようにのんびり四方山話。
こういう時間から新たなプロジェクトやイベントが生まれるのがとても素敵なことだと思える。

13.07.13

授業最終日は仕上がった作品を前に発表&講評。
とてもタイトな時間の中で課題を仕上げるのは間違いなく大変なことだろうけれど
仕上がってきた作品はいつも想像を超えてくる。
だから、この日は私が驚く番。
うまく印刷できたものも、そうでないものもそれぞれに
興味深いものがあって、勉強させてもらっているなあ、と思う。

そして、最後にシルクスクリーンで制作された往年の名作ポスターを鑑賞。
いつ見ても、何回見ても「なんじゃこりゃあ!」と鼻息が荒くなってしまう。
学生にもそこから何か受け取って欲しいと思っているけれど
それよりも先に私が興奮していて、「はっ!いかんいかん…」と我に返ること数回。

答えられなかった質問は私への宿題。
次はその答えをちゃんと口に出来るようにしておきたい。

13.07.08 些末な話

ものすごく些末な話だが、昨晩コンビニでS嬢が手に取った
「なめこ」のカップみそ汁に書いてあったコピー(リード文?)が
うっかり見間違えるもので2人してギョッとした。

「ふんわりツブツブ」とある。でも「ふんわりブツブツ」にみえる。

途端に口がぞわぞわしそうな食べ物へ大変身。
美味しくなさそう…。

せめて「ツブツブ」が「つぶつぶ」だったら読み違えないかなと考えたけど
そういう問題でもないな、と思う。

はー、びっくりした。

13.07.07

こちらが想っていたのを知っていたかのようにGさんから手紙が届いた。
あまりのタイミングに涙が出そう。嬉しいなあ。
梅雨によく似合った素敵な便せん。私も返信を書こう。

七夕の夜に誘い出したS嬢と空を見るとうっすらと雲はあれど、星が見えた。
毎年、七夕は天気が悪いという印象があるのでなんだか珍しいなと思う。
彼女にOさんからいただいたジュースをおすそ分けしたら
速攻で感激メールが届いて、思わず「だよねだよね!」となる。