14.09.05 祝祝祝

友人の桑原太矩くんのコミック『とっかぶ』3巻が発売になりました。わー!ドンドンパフパフー♪

巻を重ねるごとにキャラクターたちに深みが出てきて、かつ
それぞれの関係性も丁寧に描かれているので、
まるで自分がだんだん誰かと親しくなる時のような感覚で
寄り添いながら楽しむことが出来るのがとてもステキだな〜と思います。

高校という世界にいる様々な人間がゆがむことなく
「まっとうに」描き分けられているのもウソがなくていいなぁ。
人を不必要に攻撃しちゃう人とかもね、ちゃんと描いてるのです。
でもそんな人たちも「悪い人間」として描かれないのが
作者自身が持つ、他者への信頼をあらわしているようで
本人を知る身としてもなんだか嬉しくなってしまうのでした。
ちなみに他にも「いるいる!こういう子!」が多数。
人間観察してるな〜って感心してしまう。

相変わらず背景や小道具もとて〜も丁寧に描いていることも私は大好きです。
彼のマンガはちゃんと読者に「伝えよう」という誠意があって描写からもそれが伝わってくる。
知り合いだからとかそういうこと抜きに、私はそのことをいつでも好ましく思います。

前にも書いたかもしれないけれど、人間の善良性を信じられる作品に
触れたいと思ったら、オススメの佳品です。

13.11.12

色校正の日。問題なしでよかった。
あまりしないアプローチをしてみた(つもりな)ので完成が楽しみだ。

一昨日、M嬢に「床が抜けるから!」と突っ込まれたばかりだというのに
今日も今日とて本を3冊購入。中毒は重症状態継続中。
帰宅後に今読み途中の本を広げながら、はたと気付く。
文字を読みたい、活字を流し込んでいたいというような中毒的症状は
その言葉通りの行為を欲望しているものと気にもせずにいたけれど、
実は文字の誘発する想像力の生成能力を確かめて安心したいのだな、ということを。
そうかそうか、ふーん。

13.10.30

大型本屋をハシゴ。
活字中毒から抜けられず今日もあれこれ買い込んで、背徳感たっぷりの充足感。

ここならあるだろう、ってところに折悪しく探し物がなかったりして
読みが外れたりもしたが(カンが鈍ったなー)、まあ別の本屋で発見できたのでよしとする。
そういえば偶然、ここ最近でピカイチの装丁を見かけて、
しかもそれが自分の好きな人の本だったもんだからウヒョホイと弾んでしまう。
この装丁ならジャケ買いもしたろうけれど、中身も楽しめるなら最高だ。
誰が装丁したのかなと見てみたら、大御所デザイナーでうーむ、納得。やっぱりすごいなぁ。カッチョイイ!
…というわけで、普段なら買わないハードカバー本を買ったりしてまたも荷物は重量級なのであった。

そのまま、映画を鑑賞。
夜に観るには重いなあ…という感じだったけど、
じゃあいつならいいんだと言われるとそれも悩むな。
怖い映画だったけれど、役者さんたちはなかなかでありました。
狂気に満ちた姿は「うへー」と感心。

13.10.25

台風の行方を気にしながら、出張仕事。
結局、帰宅までひどい雨にならずに済んだのでよかったよかった。

行きがけにお気に入りの本屋にいって、気になっていた本を数冊購入。
雨なので多くを買わないように我慢。
本当はもう一冊買いたかったのだけれど、在庫があまりきれいじゃなかったので断念。
真白な装丁の本は潔くて好きなのですが(まあ内容と合っていればね)
汚れやすいのは難点ですな。出版社の方とお話する際にその辺りを気にされるのは
さもありなん、です。

夜、強くなる雨音を聞きながら読書。深夜の長くゆらりとした地震にすこしおののく。

13.10.22-23

ロンドンから帰国以降、どこかへ行きたい病を発病させて
ここに行きたい、あそこにも行きたい、と落ち着きのない心持ちなのだが、
その一方で反動のように家から出ない数日を過ごす。
前日の夜までは、明日はここに行こうかなあ、あの展示も見たいなあ、などと
思っているのだが、起きてみると結局ずっと家から動かず…というか
ほとんど場所すら動かず、ずっと本を読んでいた。

気が付けば、この2日間で8冊の本を読了(うち2冊はマンガ)。
何かを得るという気持ちもなく、ただ巣にいて安心していたいかのように本の中。
こんなのを何日も続けてはいけないが、至福。

13.08.04【その2】中毒

そもそもが活字中毒の気があるのだとはぼんやり思っていたのだが、
ここ最近の症状がずいぶんひどい。

文字であれば、情報であれば、なんでもよいというかのように
脳みそが眼の奥から文字を欲望している。
おかげで、もう眠ればいいのに何か文字を読もうとしてあちこちを物色する。
本もネットも、チラシもパッケージも。
しかも、なんでもいいと言いつつも、
それぞれの文字内容や表現が持つささやかな差をちゃんと食べ分けるので
その時々によってお気に召すものを探さねばならない。

そうして提供された文字を眼が走査して脳に届け、
それが情報として染み入るとようやく少し満足してみたりするのだ。

これほどのこと、これまでなかったよなあと思い眺めつつも、
決して不快ではない今日この頃。

13.05.21 整理整頓

プロジェクトの資料を整理する。
ほんの少し前のことなのに「これはいつの資料だっけ?」というものもたくさん。
まだ記憶の片隅にとどまっていてくれる間に整理してしまわないと
ただの紙束、どころか紙クズになってしまいかねない。

…ということで時間に余裕のあるうちにせっせと。
 
 
自分の記憶もとどまっているものを今のうちにつかまえておかないと
忘却の穴からぽろぽろ落ちてまた改めて拾わなくてはいけなくなる。
そうするとせっかくの疑問も欲求もまた最初からだ。
だから今回のことは、そうならないように使い勝手のいい引き出しに入れておこうと思っている。
 
 

夕方から、8月に開催されるプログラムについての打ち合わせ。
このメンバーで何かをするって楽しくて好きです。
対象者のためになにをしたら一番いいか、を自分の立ち位置からきちんと考えよう。
内容的なことも近いせいか、授業にも通じるものがあるなあと関連づけつつ。
対象は限られているのですが、お知らせできるようになったらお知らせします。 
 

夜、去年からのプロジェクトの仕上げのためにMさん宅へ。
Mさんに会うと、いつも私は自分って頭も身体を使ってないなあと思う。
もっとシナプスの繋がった頭にしたいなあ。
 
アウトプットしたものを「もうちょっと…」「このくらいが…」と微調整して
とてもよいグループができた。受け取る人に気に入ってもらえるとよいな。
残すところ、あとひとつでこのプロジェクトも完了。いよいよだ。

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◎本日の読了
『観光』ラッタウット・ラープチャルーンサップ/古屋 美登里(訳) ハヤカワepi文庫

13.05.17

私の仕事は手を離れましたが、その間も準備が進むプロジェクト。
いよいよ来週月曜日がオープンです。

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タイポグラフィ 2つの潮流

会 期|2013年5月20日(月)-8月18日(日)
休館日|日曜日(6/9(日)、7/15(祝)、8/18(日)は特別開館日)
時 間|10:00-18:00(土曜、特別開館日は17:00閉館)
入館料|無料
会 場|武蔵野美術大学美術館 展示室3
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今日は、会場入口壁面が完成したとK氏からお知らせがありました。
自分が関わったものが大きな壁面になったと思うと
やっぱりいつだってドキドキします。今回はいろんな意味でドキドキですが…。

武蔵野美術大学 美術館・図書館twitter(@mau_m_l)

タイポグラフィに興味のある方はもちろん、
そんなものに興味はないなぁという方にだって、ただ眺めるだけでも楽しんでいただける
とても美しく、また挑戦的な書物の数々が一堂に会します。
会期は長めですので、ぜひぜひお越し下さい。
なお、会期中に講演会やワークショップも開催されますので
そちらも情報を確認してみてください。

「でも、ムサビは遠いんだよなあ…」という方もいると思いますが、
今回はおおよそ同時期に下記の展覧会も開催されています。
タイミングを計れば、一気に4つの展覧会を見るのも夢じゃない!(しかも無料!)
…ということでぜひぜひ。

ET IN ARCADIA EGO 墓は語るかー彫刻と呼ばれる、隠された場所」2013年5月20日(月)-8月10日(土)
ムサビのデザインⅢーデザインが語る企業理念:オリベッティとブラウン」2013年6月3日(月)-8月18日(日)
書とデザインー書家・アーティスト 潘 微(Pan Wei)の作品と教育」2013年6月3日(月)-7月27日(土)

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◎本日の読了
『書物法廷』赤城毅 講談社文庫

13.05.16

地元に戻るF嬢を囲んでいつものメンバーで送別会。
といっても、普段と変わらぬ飲み会で、
気分的にも「まあ、またすぐ会えるよね」という感じ。

阿呆な話をしたり、思わず仕事の話になったり、
とても楽しゅうございました。

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◎本日の読了
『さよならソルシエ』1 穂積 小学館

13.05.13 お知らせ

友人の大垣彩さんがグループ展参加しています。
大阪なので、関東圏の方はちょっと遠いですが、
関西圏のみなさん、よろしければぜひ。

PRE_VIEW exhibition

会 期 2013年5月11日-26日(火曜休)
時 間 10:00-18:00
会 場 居留守文庫(〒545-0004 大阪市阿倍野区文の里3-4-29)
    090-6130-4168/06-6654-3932

オープニングパーティー:5/11 17:00-19:00
クロージングパーティー:5/26 17:00-19:00
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主催 : 苦肉(ニガニク)www.niganiku.info
協力:居留守文庫 www.irusubunko.com
フライヤーデザイン:岩田英也

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◎ここ最近の読了
『バイバイ、ブラックバード』伊坂幸太郎 双葉文庫
『ジーノの家 イタリア10景』内田洋子 文春文庫
『書物狩人』赤城毅 講談社文庫
『海月姫』6-11 東村アキコ 講談社