2011.11月

11.11.29

日々のほんのちょっとした違和感を、感じたらすぐ改善していけば
「どっこいしょー!」というエネルギーを必要とせずにものごとが良くなっていく。

そう考えながら日々を過ごすことを心がけたいものだ。

『道を示すだけでなく、その道を歩んでみせる』というような言葉を聞いた。
自分がやっていないことを、他者に示してみせてもいたたまれないのは自分だもんな。

11.11.28

ひやひやもする、エキサイティングな3週間の始まりである。
教える、伝える。 そう言い表される事柄は実はこちらが「試されて」いる。

言ってしまえば「自分が」楽であるコトを、言わない。
自分の中で流動的なことを流動的であると示す。
誤解や失望を恐れずに、問いに正直に応える。

そうした行為は怖い。人間は誰だって失望されるよりは期待されたいからだ。
でも近くの楽で空疎な期待を得るよりも、遠くに見える心地よい世界のために
自身が辛抱強くいることを信頼して、相手に対峙する力を持って進めてみたい。
適当に見えるようであっても、決して適当でなくその日の精一杯を捧げる根性を出し切らねば、なのだな。

私には学び取るものがたくさんある。


私には着るものが全然ない。
去年の冬は一体何を着ていたのだと呆然としつつ、取り急ぎ買い出しにいく。
入ったこともないお店で意外と気に入った服を入手できるとなんだかいい気分だ。
靴も一足増やした。ま、これまでが少なすぎるのだと思うのだが。

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◎本日の読了
『とりぱん』6 とりのなん子 講談社

11.11.27 ばっさり

目をもっさりと覆っていた前髪をどうにかすべく、美容室へ。
前回髪の毛を切った時、10センチは短くなったのにおそろしいほどだれにも
「切った?」と聞かれなかったのがつまらなかった上に、
いい加減見飽きたので、今回はバッサリ切ってみることにした。
そういう時、美容師さんも超ノリノリになるものだと新発見。

ばっさりしてすっきりするのは想像以上に気持ちがよかった。こりゃあいい。


暗くなってからイルミネーション光る六本木へ。
森美術館で『メタボリズムの未来都市展』を鑑賞する。
基本的には建築にあまり興味がないため(建物そのものを見るのは好きだが)、
「メタボリズム」のことすら全く知らなかったが、想像以上に面白い展示だった。
思想が生まれる背景、生まれた思想の成長・増殖化、その顕在化。
人間の「思想」がどのようにこの世の中で展開されていくのかをまざまざと見せつけられたようだ。
そして人間の「熱さ」も。 この熱さは時代が創りだしたように考えてしまいたくなるが、
それはあまりにも投げやりに違いないと最近押しとどめている。
熱さは確かに時代と深い因縁があるが、形を変えながら常にこの世の中にあるはずだろう。

閑話休題。

なんだかすごそうだとうっすら思っていた丹下健三氏と、
今回初めて知った菊竹清訓氏について知りたいと思った。今度著作などをあたってみよう。
黒川紀章氏は晩年の出馬の様子くらいしか知らなかったが、本職はすごいのだなあ。
カプセルタワーの一室を実際に見ながら、「悪くない…」とつぶやいてしまった。

ともあれ、この思想に展示会場で寄り添えたのはその思想の根幹に生物的な意識があるからだろうと思う。

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◎本日の読了
『とりぱん』5 とりのなん子 講談社

11.11.26 ちゅうちゅう

来週から始まる授業のための打ち合わせ。いつもM氏と話すのはエキサイティングだ。

昼に友人夫妻2組+ベビー1人と合流してタイ料理ランチ。
わいわいとしながら結婚式の際の写真を見たり、新生活の話を聞いたりと楽しく過ごす。
ランチ後は休日で天気がいいせいか、いつにも増して混雑した井の頭公園を抜けて井の頭自然文化園へ。
近くにあるが、実は初めてだ。
上野動物園とは違って、全体的に人間の生活に身近ないきものが多くて親近感が持てる。
最近、トリ漫画を読んでいるのでそれにも搭乗する鳥たちには興味津々であった。

本園で開催されていた『ちゅう げっ歯類展』がとてもとてもよく出来た展示だった。
企画構成はスタンダードなのだと思うが、見せ方に工夫が凝らされている上に
その造作は丁寧で驚かされる。 子どもから大人まで熱心に見られるいい展示だったなあ。
仕事にも参考になりそうで、友人Eと一緒に「ふむー」と鼻息も荒くなった。
もう一度行きたかったが27日までだ……残念。


▷井の頭公園の池。…混雑し過ぎでは。

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◎本日の読了
『とりぱん』4 とりのなん子 講談社
『よつばと!』11 あずまきよひこ 電撃コミックス
『昭和元禄落語心中』1 雲田はるこ 講談社

11.11.16 【その2】出会ってしまった

我が憧れの駅弁、「ひっぱりだこ飯」に駅ビルの駅弁まつりで出会ってしまった。
こんなに急に出会いがあるなんて、完全に予想外である。
そんなに種類がある訳じゃないのに、これがチョイスされてるのがすごい。
基本的に名産はその土地で、がモットーなのだが、
「そうやって気付いたら作られなくなったりしたら……」などと悶々としつつ
たこ飯の前を行きつ戻りつ。
結局、『明石に行った時はまた食べればいいのだ!』と自分に言い訳を見つけて購入となった。

なにがどう、というとこのタコ壷を模した器が欲しいというところが大きかったのだが、
食べてみたら想像以上に美味で得した感じだ。

今度、タコの旅を企画しようと思う(参加者は多分自分だけだが)。

11.11.16 【その1】観てきた

DMを制作させて頂いた写真家・佐藤祐介さんの展示を観に中野へ。
久しぶりに大学時代の友人たちと会う機会にもなった。

祐介さんが大切にしているMugsは駅から少し離れた、ひっそりとした場所にある。
中も落ち着いた雰囲気で壁じゅうに祐介さんの写真が展示されていた。
そこで友人たちと昼食をとりながらのんびり会話をしたり、時々立って作品を観たり。
写真たちは静かにそこにいて、こちらに何かを強要したりしない。
作家自身によく似ている、と思う。
私は前々から祐介さんの撮る人物写真が大好きで、これまで彼のファインダーにおさまった人達以上に
気負いのない魅力的な人物写真は観たことがないんじゃないかと思う。
こちらに何かを強く訴える目をしている訳でなく、緊張しているわけでもなく。
そこにいて、その場にぴったり存在しているかのような。
写真家本人の存在がそうさせているのは間違いないよなーと感じる。
(撮影しているところを何度か見たことがあるから余計にそう思うのだ)

こんなことを言うと祐介さんはなんて思うのかわからないけれども。

帰りがけ、PAPABUBBLEに寄る。ここのチョコミント飴は美味しい。
それに、フルーツの飴もそれぞれがちゃんとそれぞれの味で楽しい。
作りたての飴をいただいたら、ほんのりとあったかかった。
商店街の雰囲気からただ一軒だけ異質だけれどそのかんじがいいなあ、と思う。
周りのお店の食べものも美味しそうで、あれこれと目移り。


▷Mugsはご飯もおいしゅうござった。

11.11.15 ふかふかパン

ずっと憧れていた「ふかふかパンやさん」の開催をタイミングよく、
事前に知ることができたので、早起きをして三鷹台にでかけてきました。

のぐちみつよさんという方が作っている布製のパン。
その、メロンパンのメロンパンたる様子や、ドーナツの可愛らしさときたら!
ちいさな子どもに混じって、むひょむひょしながらパンを選ぶ。
子どもたちがちいさな両手でメロンパンをにぎっているととてもとても愛らしい。
写真を撮るわけにはいかないので、ひとりこっそりとメロメロしていた。

展覧会初日のため、のぐちみつよさんとようこさん(娘さんでデザイナー)がいらした。
お茶をいただきながら、周囲に飾られている作品についてもお話を伺うことが出来た。
芯材が段ボールの布製ギターや、お茶会セット、ワークショップ用の「おだんごぱん」セットなど
ひとつひとつ丁寧に作られていてこちらものんびりとした気分になる。

はー、いいもの見た!
また機会があったら行きたいなーと思う。


▷このワニさんは、パンも食べてしまう。もぐもぐごっくん、で食べものはお口から消えてしまう。
 丁寧だなー。


▷おだんごぱんごっこ用のくまさん。他にもおだんごぱんを始めとして絵本の登場キャラクターに
 なりきれる帽子と手袋がある。

11.11.10

仕事をもくもくもく。
仕事が佳境になるとデータの取り扱い方ややり取りの仕方について色々と考える。
「こうやって送ってもらった方がいいな」とか使用データのまとめ方とか。

こういうのを次の仕事次の仕事に反映させていけば少しずつ
進め方が自分の方法としてうまくいくようになる気がしている。

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◎本日の読了
『姉の結婚』2 西炯子 小学館
『坂の上のアポロン』8 小玉ユキ 小学館

11.11.09

友人のなっちゃんがとても可愛らしいソックモンキーを作っているのに
影響されて、図書館で本を借りてみた。
でも、どんなソックモンキーよりもなっちゃんのやつが可愛いなあ。

最近パソコンの前にいることが多くて、むずむずする。
自分の手を動かして何かを作る行為にとても飢えているのだ。
便利なことに埋もれてはいけない。もっと身体をつかっていくのが生物ってものだ。

そういえば、ANAの機内誌『翼の王国』にアイルランドのセーターについての特集があったが、
それらを編む女性達(手元なんか見なくても様々な模様が編み上がっていくらしい)はとても幸福そうに見えた。

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◎本日の読了
『手袋いぬと靴下ざる』金森美也子 文化出版局
『十二支の年賀状デザイン750 郷土玩具づくし』中村浩訳・編著 日貿出版社

11.11.08

今、手元にある大きな仕事の修正を黙々と。
入稿までにまだたくさんの画像差し替えがあるけれど、
全体がおおよそできあがっていると精神的にも安定した制作が出来る。

毎回、きちんと制作スケジュールとつくってこの安定した精神を保てればいいが。


長崎から送った干物などが届く。魚が美味しいということはとても幸せだ。
友人のご母堂(愛媛在住)が「東京の(スーパーで買った)魚はマズい!」と言っていた話を
よく思い出すが、日々新鮮な丸ごとの魚を食べていたらそう思うだろうな。

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◎本日の読了
『書物迷宮(ル・ラビラント)』赤城毅 講談社文庫