3ヶ月ぶりの山。
今回は参加メンバーが割と多く7人パーティーだった。
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▷登山道に入るまでの道のりには収穫間際のお米。日の光を浴びて本当に金色だ。
ただそれだけでとてもきれい。
久しぶりっていうだけでちょっとドキドキしていたのだけれど、
思ったよりも急登があったりしてぜーぜーいいながら登る。
平地ではまだ夏も引きずりつつの秋だけれど、山の中は空気が随分と秋の匂いで
紅葉するにははやいものの、なんだか心地よい季節の変わり目を感じる。
そこにあるものたちがちゃーんと季節をめぐらせているのだ。
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▷山頂にて。真っ正面に富士山が見える(写真的には右手奥)。
ちょうどこの時は雲をかぶっていたけれど、
それでも周囲も含めて山並みは思わず声の出るような気持ちよさだった。
そして。
昨日雨が降ったせいもあるのか……それとも秋だからなのか……
き、きのこが! これでもかってくらいあちこちに生えている。
どれがなにかもわからないけれど、見たこともないような大きなものから、
まるでジオラマのような世界まで。いやあ、おもしろい。
秋って、本当にきのこの季節なんだなあ。
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▷すごくクローズアップして見てみたいきのこだ。よくみると点々は立体的だし。
個人的にギリギリセーフ…かな、という点々具合。まるで超有名なあの方の作品のようでもある。
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▷ジオラマ感のいちじるしい風景。きのこと苔の関係がほほえましくて、
きのこ団地、って感じだ。この風景はとても好きだったなあ。
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▷まるで珊瑚のようなもの。多分きのこの一種だと思う。…多分。
ふと見回すとどっさり生えていて、みんなで「ひえー」といいながら脇を通過。
ガラス細工だか蝋細工だかのようでもあって、作品って言われたら納得してしまいそう。
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▷ふかふかのカステラみたいなきのこ。
中がたまご色で美味しそうだけど、多分食べちゃいけないんだと思う。
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▷大きい!!本当に大きいのだ。後ろに生えている杉との関係でわかるかなあ。
山での存在感がハンパない。これ、なんだろうなあ。
毎度、山に登るたびに「なんで山に登ってるんだろう…」と思いながらぜーぜーと
苦しんでいるのだけれど、山頂についてしまうと、登りの辛さはコロリと忘れてしまう。
それは山頂の景色の素晴らしさで苦しさが帳消しになってしまう、とかそういうのじゃない。
(いや、山頂は気持ちはいいけれども。)
下りも足をギシギシさせながら下るのに、ふもとについてしまうとその時の辛さは
やっぱりすこーんと忘れてしまうし。
(私が行くくらいの)登山の大変さは、本当に「その瞬間瞬間」だけの苦しさで、
あとに引きずるような種類のものじゃないのだろう。
……ま、筋肉痛は引きずりますけどね。
だからこそ、また行こうと思ってしまうのだろう。
(この「また行こう」の感覚も山は独特なのだ…っていっても伝わらなさそうだけども…。)
苦しさの種類っていろいろあるものだ、となんだか不思議な気分がする。
友人が企画しているイベントのための打ち合わせのため、吉祥寺へ。
ただでさえ、休日は人が多いけれど(思いがけず)お祭りが行なわれていたので余計に人が多い。
それにしても、御神輿が出るようなお祭りがある地域だったのだな、ここは。
カフェの前で順番待ちをしていたら、ちょうどそこがお接待の場所だったらしく、
目の前で御神輿がとまり、担ぎ手の方々が小休止。みんなで思わず拍手。
イベントの打ち合わせをわいわいとして、大まかな進行、準備の項目などを洗い出す。
(TKがザ・サラリーマンだったのにはみんなで感心。さすがだ…)
どんな風になるかなあ。とても楽しみだなあ。
会いたい人たちにたくさん会えるだけでも私は万々歳だけれど、
そんなみんなが思いっきり楽しんでもらえるようにしたいなあ。
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◎
その後、hrtとK嬢と夕飯。
こちらも吉祥寺だったので、別の御神輿に出くわした。
あのあと、雷雨になったけれど大丈夫だったろうか。
散々、あーだこーだと話をする。ふたりとも社会に揉まれて大きくなっていて
10年前から知っている私としては感慨深いものがある。
そして10年経っても、こうやって席を同じくして話が出来ることはこんなにも嬉しいのだ。
あることのお祝いのため、Mさんの声かけで焼きそば&お好み焼き会。
わりと普段も会っている人たちが場所をMさん宅にかえて集まった感じで、
ぶっちーの悩み相談だったり、K下さんの見事なお好み焼きさばきだったり、
フォトジェニックなO氏の撮影会だったりしながら、わいわいとソース味を楽しむ。
よく会うメンバーでも、場所が違えば話題もまた違うもので、
いろいろと興味深いことに私は耳を傾けたのでありました。
まだ残る名月の下、宴は心地よく。
大好きな人たちとただ一緒にいるだけで世界は幸せだ。
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友人の桑原太矩くんのコミック『とっかぶ』3巻が発売になりました。わー!ドンドンパフパフー♪
巻を重ねるごとにキャラクターたちに深みが出てきて、かつ
それぞれの関係性も丁寧に描かれているので、
まるで自分がだんだん誰かと親しくなる時のような感覚で
寄り添いながら楽しむことが出来るのがとてもステキだな〜と思います。
高校という世界にいる様々な人間がゆがむことなく
「まっとうに」描き分けられているのもウソがなくていいなぁ。
人を不必要に攻撃しちゃう人とかもね、ちゃんと描いてるのです。
でもそんな人たちも「悪い人間」として描かれないのが
作者自身が持つ、他者への信頼をあらわしているようで
本人を知る身としてもなんだか嬉しくなってしまうのでした。
ちなみに他にも「いるいる!こういう子!」が多数。
人間観察してるな〜って感心してしまう。
相変わらず背景や小道具もとて〜も丁寧に描いていることも私は大好きです。
彼のマンガはちゃんと読者に「伝えよう」という誠意があって描写からもそれが伝わってくる。
知り合いだからとかそういうこと抜きに、私はそのことをいつでも好ましく思います。
前にも書いたかもしれないけれど、人間の善良性を信じられる作品に
触れたいと思ったら、オススメの佳品です。
友人のHDKたちの結婚パーティーにお招きいただいたので豊洲へ。
ほんの少しだけイベントのお手伝いをしたので、早めに会場入りして準備を手伝う。
パーティーの中でSGさんがワークショップをするのだ。
結婚パーティーでワークショップ、というのも結婚するふたりらしいなあ、という感じだし、
参加人数が170人ほどいる(!)、というのも本当にふたりらしい。
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丁寧に手作りされた会場と進行で、その人数の多さをしてもすごくあたたかい会だった。
それこそ、ふたりの人柄をよくあらわしているなあ。
他者との関係を大事にして、自分たちの周囲に広がるそれらを繋げていこうという姿勢がステキ。
そして各所にちりばめられた友人たちの能力発揮に、あらためてほれぼれしてしまった私なのでした。
(人前式用の署名のための和紙を漉いたのはM嬢だし、それを仕立てたのはS嬢だし、
指輪を作ったのも空間をデザインしたのも、音楽を演奏したのも友人だし、
ワークショップはSGさんだし。花嫁のウエディングドレスも友人がつくったとか!)
高校時代の友人が私の実家に遊びにきたい、というので帰省。
「母のつくったお菓子が食べたいんだってさ」と昨日O氏に話したら
「……なにそれ。」とものすごく怪訝な顔をされた。
そのことを遊びにきた友人たちに話すと「いや、その説明はどうよ!」と思いきりつっこまれる。
でも、「……まあ、端的に言えばそうなるよね」って言ってるから間違ってないのだ。
昼食を食べながら近況を話したり、他愛のない話をしたり、
高校時代のことを話したり(この期に及んで、お互いが知らないこと、なんてものがあるのだ)。
しかも我が親友Wが、大学生になりたての頃にみんなで作っていた雑誌のようなものを
「こんなのがあったよ」と持ってきたので阿鼻叫喚。
「見なくていい〜〜!!」とのけぞるI&Y嬢を横目に私は久しぶりに眼を通す。
いやあ、なんだかヒドいけどもはや面白いな……。
3歳になりたてのWのちびちゃんも一緒だったので、
後半はお医者さんごっこやら髪の毛屋さん(美容院)やらで、注射されたり髪の毛を切られたり。
独特のルールに大人たちはげらげら笑いながら参加したのであった。
彼女は前に会った時、野菜がとても嫌いだったのだが、うってかわって野菜好きになっていて
率先して浅漬けのピクルスを食べている。
「このチクワみたいなやつ」と評したセロリ(!)もパプリカもぺろり。
果ては和菓子の桜の葉をそれだけで食べて「美味しい」と言っているのにはみんなで驚く。
いやはや、ちびっ子って面白いなぁ。
仕事の打ち合わせで友人H氏に久しぶりに会う。
メールのやりとりはあるのだけれど、実体は本当に久しぶりだ。
なんだかあっさりしているなあ、と思ったらトレードマークのひとつだった
おヒゲがなくなっているのであった。納得。
しばし、打ち合わせをしてからO氏も合流して夕食となる。
近況を聞いたり話したり、こういう時間は本当に楽しいなあ、と改めて思う。
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『博物図譜とデジタルアーカイブ』関連で美篶堂さんの伊那製本所に見学に行く機会を得た。
学生時代から憧れだったけれど、工房を拝見するのは初めてだ。
総勢5名で高速バスで4時間ほど揺られ(その間、寝不足だった私は爆睡)、
伊那市でタクシーに乗り変えて15分ほど。
アルプスに囲まれて空が広く、稲穂が青々と揺れるその景色はとても胸のすくようで
思わず深呼吸。でもタクシーの運転手さん曰く、今日はアルプスがあんまり見えていないらしい。
それでも随分きれいだ。
ちなみに工房の周囲には「みすず」「美篶」という表記がたくさんあって、
この地域のことをさすのだ、と初めて知った。
後輩で製本家のM嬢に出迎えられ、工房長や親方にご挨拶をしてから早速見学させていただく。
今回、I期からV期までの『博物図譜とデジタルアーカイブ』カタログを合本するために
お力添えいただいているのだが、5冊分のカタログのページ(これは綴じられていないもの)が
一堂に会すとなんともはや……圧巻!!
こんなにたくさんか〜〜、となんだか面白くなってしまった。
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この圧倒的な紙の束を手作業で折り、丁合し、かがっていただくのだ。
……なんというゼイタクだろうなあ…うっとり。
ちなみに私たちがお邪魔したのは、親方がページを折り
(何枚もを一気にズレなく折ることができるのは親方だけらしい。見ていても
ほれぼれするような鮮やかさで悩殺されてしまった。)、
スタッフの方が折丁を整え、それをさらに丁合するというタイミングだった。
果てしない作業を思い、我々見学者一同は「は〜」とか「ほ〜」とかいうばかりだ。
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▷親方が折ったページの束。この枚数をズレなしに折るって……(愕然)!
ちなみにスタッフの方ももちろん複数枚を折ることはできる。ただ親方は枚数が違うのだとか。
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▷丁合を待つ折丁たち(ごく一部)。これをスタッフの方が手作業でまとめていくのです。平伏。
『博物図譜…』以外にも、別のお仕事を見学させていただいたり、
工房内にある機械を見せていただいたり。親方には「小僧仲間」と言えるご友人が
たくさんいて、そのつながりでオリジナルの機械を作ってもらったり、
なんてことがあったらしい。なんてことないように語るその様子がうらやましくて、
そういう人間関係は幸福だなあ、と思う。
もちろん私にも贅沢な友人はたくさんいるのだけれど…厚みが違うというかなんというか。
……って、当たり前なのでしょうが…。
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▷あまり見たことのないタイプのプレス機。これで一度背を落ち着かせる。
見れば見るほどよく出来ていて、私もT先生もひゃーひゃーと興奮しきり。
別件のお仕事を手がけているスタッフの方の手際の良さにほれぼれしたり、
親方がここ数年手がけていらっしゃるお仕事を拝見して悶絶したり(詳しくは話せないけれど……
あれは神業以外のなにものでもない……眼福。)、
過去の作品を解説付きで見せていただいたり。心充ち満ちる贅沢な贅沢な時間でありました。
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今年はおなかばっかりだ、と言っていたら早速顔を見せてくれました。
カメラを持っていなかったので、携帯をずいぶん近づけて撮影をしたのだけれど、
じーっとしていてくれて嬉しかったなあ。
フラッシュにも動じないでいてくれました。悪意がないこと、伝わったかしらん、と
勝手にほくほくするのでした。
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