2013.9月

13.09.25 お知らせ

今年の5月に大阪で開催された『pre_view』展が東京でも見られることになりました。
友人の大垣彩さんがメンバーの一人として参加しています。
見たかったけれど、大阪は遠くて行けなかった!という関東圏の方はぜひ。

『pre_view』展
会 期:2013.10.12sat-27sun / 10:00-19:00 ※
    オープニングパーティー▷10.12sat / 17:30
    ※チラシとギャラリーHPで休廊日の表記が違うので要確認です。
会 場:grill gallery
    東京都江東区平野1-9-7fukudaso102
    Twitter▷https://twitter.com/grill_inc

作 家:大垣彩岡村優太NAZE本田アヤノ苦肉

pre_view展情報 tumblr

協 力:(株)グリル  
協 賛:(有)エイチ・ツー

13.09.23 小パーティー

前回と違って、予定のあったメンバーが3人だったので小パーティー登山。
朝は雲が多く、天候が危ぶまれたが登山を開始する頃には回復。
伝説的雨男のO氏が「実は晴れ男なんじゃないかと思って」と言っていたけれど
「思い違いはよくない」と言っておく。でも山の時は晴れが多いのは事実なので
「局地的晴れ男な雨男」かもしれないな。

登山口から山頂までの高低差がそんなになかったので、割と穏やかな登り。
のんびりと登る。2000m級の山なので、山頂に近付けば近付くほど石がごろつく道となり、
目新しかった。ただ、足への負担は結構なものだ。
山頂近くで昼食をとり、しきりに流れてくる霧のまにまに富士山を眺める。
眺望には定評のある山だったが、本当に視界が広くて、雲ひとつなければさぞや一層、という感じだ。

下りは、麓まで降りたのでかせいだ高低差は登りの倍でなかなかハード。
延々と続く石の下り道をそれぞれがそれぞれにこけたりひっかかったりすべったりして
「ひゃー」「ぎゃっ!」「うおっ」と叫びながらも慎重に足下を見て進む。
途中、たくさんのキノコを観察しながらバス停に辿り着く。達成感。

その後、近郊の温泉に入り、日の入りを眺め、飲んで食べての満ち足りた時間。
登山とこの時間はセットで楽しい。
なんだか本当に満ち足りた穏やかな時間だったな。きっと季節も関係がある。
書ききれないくらいのすてきな1日であった。

ーーーー
◎本日の一枚

▷温泉の休憩所にあった食券機。2000円の食券、みてみたいな…。

13.09.21【その2】TABF2013

きっとなにもなかったら行かなかったろうけれど、
自分も関わったので、アートブックフェアに。
以前、別の会場で行なわれていた際に一度行ったことがあるのだが、
狭い空間に満員電車並みの人の群れで空気も悪く辟易したのを覚えている。
今回はどうかなと思ったら、少しマシになっていた。

ひとまずfridgeのブースのみんなに会いに行き、
(みんな、オツカレサマ!!)
その後新潟で紙漉をしている友人M嬢のところへ。
和紙の話をしてワクワクしてから、印刷会社やインキ会社、
紙業者のブースが集まったプリンティング・セクションへ。

………正直言うと、個人的にはここが一番面白かった。
紙見本などをいただいたり、購入したりしながら担当の方と話をする。
インキの特徴、使いたい時にどうしたらいいか、
板紙の種類や制作方法を質問したり、独自の技術について話を伺ったり。
ああ、面白い!大変にエキサイティングでした。
みんなが自分の立場で仕事に情熱を注いでいて、作ったものの良さは誰かに伝えたいものなのだ。
それがよく伝わってきたのが嬉しかった。
一緒に仕事をするなら、断然、情熱のある人がいいもんな。

素材がどうやって出来ているかを知ることは「どう使い得るのか」に繋がるので
些細なこともすごく興味がある。
(それに実は専門家にとっての些細なことこそがこちらの驚きだったりする。)
もっともっと業者の方とデザイナーの距離や立ち位置が近くなればいいし、
そうしていきたいな、と改めて思った。

13.09.21【その1】観てきた

S嬢と東京ステーションギャラリーの『大野麥風展』を観てきた。
ムサビの『博物図譜とデジタルアーカイブ』のV期でも荒俣宏氏所蔵のものを拝見したが、
今回は肉筆画や、版木も含めてたくさんの作品を見ることが出来た。
それでもなんといっても「大日本魚類画集」全72点は圧巻!!
木版画だとはわかるけれど、「ここ、どうやったの!!」とか
「どう版分けされてるんだ!!」と叫びたくなるような超絶技術のオンパレード。
絵を描いた麥風も素晴らしいけれど、彫師と摺師の方に心から脱帽と尊敬を。
(日本人はこういう能力を捨て置いて一体どこへ行くつもりなのだろうな、とか思ってしまいもする。)
今回の展覧会では原画や版木、摺り見本、それに対する麥風の修正指示を見ることが出来たのもすごくよかった。
この指示、引き算なら割合いいけれど、「太く」とか足し算なんてことはあったんだろうか?
そうだったとしたら…と想像すると「ひゃー!(ぞぞぞ)」となる。
戦中も続けられたこの画集の刊行と、時代背景についても興味がある。

それにしても、日本人は素敵な魚の絵を見るとどうしても「おいしそー」ってなるサガでして
ついつい、2人で連呼したのであった。


そして、杉浦千里氏の原画を見ることが出来たのもとてもとても収穫!
私なら、脚の1節分描くのだってギブアップしそうなくらいの精密さで描かれたエビやカニ、魚たち。
情熱などということばでは捉えきれない熱量をヒリヒリと感じる。
夭折されたことが本当に惜しまれる才能。
竜宮城は絵にも描けない美しさ、というけれど、彼なら描いてみせたろうと思わずにはいられない。
そしてきっとその絵は言葉にできない美しさなのだ。

本当に上等なものを見ました。大満足。こころ満腹。

13.09.20 お知らせ

明日から始まる「TOKYO ART BOOK FAIR 2013」に
友人の大垣彩さんと角裕美さんのブックレーベル〈fridge〉が参加します。
作家・イラストレーターである2人がそれぞれデザイナーと組んで本を作る、という企画。
私は日本のZINEムーブメントには大いに懐疑的(だし、好きじゃない)な人間ですが、
大垣彩さんのお誘いを受け、その企画内容はとても誠実なものだったので快諾、
(彼女の制作姿勢はそもそも尊敬しておりますしね)一緒に制作をさせていただきました。
結果的には至極面白い経験をさせてもらうことが出来たし、
厳しいスケジュールの中ではあったけれど、カメラマンのKくんと3人での撮影、
S嬢との製本作業は刺激的で本当に面白かった!ありがとう。
彼女も言っていたけれど、こういう姿勢での制作をいつでもやっていたいなぁ。

ちなみに〈fridge〉には今回、他にも2人の作家が参加して、
合計4人(&デザイナー)が作った本が出品されます。3連休、お時間のある方はぜひおいで下さい。
それにしても、TABFは随分と大掛かりなイベントになっているのですな。
個人のみならず出版社や印刷会社も参加しているとか。


TOKYO ART BOOK FAIR 2013
9 月21 日 (土) 15:00-21:00 レセプションパーティー(どなたでもご来場頂けます)
9 月22 日 (日) 12:00-20:00
9 月23 日 (月・祝) 11:00-19:00
会場:京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス
東京都港区北青山1-7-15

〈fridge〉のブースは会場2F j26です。
江南仁美/大垣彩/角裕美/村上賀子

13.09.19 合宿2

S嬢を駅まで送ってからそれぞれ仮眠をとりつつ、
作業をしゅくしゅくと進める。
製本テープを貼り、標題紙を印刷して貼り、シリアルナンバーも接着。
これでようやく冊子は完成とあいなった。ふはー。
昨日のうちに折っておいたポスターは包装し、ラベルを貼って封をする。
こちらはもう少しだけ作業があるが、時間切れで明日に持ち越し。


帰りの電車ではさすがに意識を失ったが
今日はせっかくの仲秋の名月だったのでS嬢と月見散歩。
雲のない夜の満月というのは本当に明るい。
2人でぼえーっと空を眺めていたら、「あ、あ、ああーーーっ!!!」
満月の横を長く長く明るい流れ星が流れていった。得したなあ。

13.09.18 合宿1

友人A嬢と制作している冊子の仕上げのため、合宿。
私は午後イチでap嬢宅に到着して、そのまま作業にうつる。
夜には仕事を終えたS嬢も駆けつけてくれて、
A嬢のお母様の手料理(絶品!!…食べ過ぎた)をいただいた後、
普段は健康的な睡眠をとっている彼女たちも眠いのを我慢して夜な夜なの制作。

本文の印刷は印刷会社に頼んだものの、表紙・遊び紙はDIYでとりつけ、断裁する。
「このレベルで!」という見本を作って、
2人には「きれいにやらないと許しまへんでー」とかなりのプレッシャーを
かけたけれど、そこはさすが、ばっちり応えてくれた。

この人ならまかせて大丈夫と信用できる人がいるのはとても幸せなことだ。
微妙な作業というのは、言って聞かせればできるかというとそうではない。
言語化できない身体感覚を共有できないとどうしようもないし、
「この程度でいいか」と思うような人間では永遠に意図に応えてもらえないからだ。
相手がどのような身体感覚で反応してくれるかについて、ものを作る人間は敏感だと思うが、
そこで上記のように信用できる人に出会うとうっとりする。
「この程度で…」の思いもメディア形態や作品に対するそれぞれの思い入れによって
個人の中でも違いが出るので、その辺りを認識しておくとお互いに勝手がよい。


▷出来上がってきたポスター作品にサイン。


▷空綴じに対応してもらえなかったので、ホッチキスを外してから表紙をあわせて再度綴じる。


▷本文と遊び紙と表紙と道具。


▷表紙断裁中


▷断裁クズわっさり。


▷断裁完了の冊子たち。


▷シリアルナンバー用の原画を描くap嬢。

無事に「今日はここまで」という作業を完了し、S嬢は仕事に備えて撃沈、私とap嬢は夜明けを眺めた。
作業はつづく。

13.09.16 台風一過

関東だと「台風がくる」と言われても、
意外と予想よりも穏やかなことが多いと思うのだが、
今回は本当に凄まじかった。
黙々黙々と仕事をしながら、ニュースを注視。

荒れた天気は1日続くかと思ったが、夕方にはすっかり天気が回復し、
ふと気付けば美しい夕焼けだった。
カメラを向けながら思ったのは、いま私が撮りたいのは夕焼けの空じゃなくて
空気の色だな、ということ。それはとても不思議な発見。
どうしたらそんなことができるのだろう。

13.09.15

O先生の講座。
朝からものすごい雨だったので中止になったりとかしないかしら…と
淡い期待(講座の中止を願ったのではないですよ。豪雨の中出るのが嫌だったんですよ!!)を
してみたが、「ウテンケッコウ」とのことだったのでS嬢と意を決して「行くべ」と出発。
そうしたら、急に天気がよくなって暑くなってしまった。予想外。

今回はちょっとステップアップの日で、組み立てがいつもよりも複雑に。
(といっても、きっとまだまだ入口のあたりなのだろう)
生徒全員が「キョトーン」となる。
あちこちで「◯◯が△△ってことだから…」とか「なんでここがこうなるんだ」とか
「うごかない!」とか「おこられた!(アプリケーションに)」とか
「どこをおこられてるのかわからない!(逆ギレ)」などとつぶやきが聞こえる。
(私が一番ぶつぶつ言ってるかも…)

そんな風でも、私は面白くて仕方がない。
プログラミング独特の文法や考え方を身につけないと
「キョトーン」はなおらないに違いないのだが、
その独特さを知るのは世界を見るためのチャンネルを増やすことだから興味深いのだ。
(まあ、私の問題はそのこと自体ばかりを面白がってしまうことなのだが)

せっかく教えてもらっていること、じゃあそれを何に使えるのか
ちゃんと考えなくっちゃいかんのだろう。
 

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◎本日の写真

▷エビの頭にはトンガリ武器があるんですよ。知ってますか。
 私は今日はじめて知りました。これまでさんざんエビを食べてきたのになぁ。


▷指名手配って…。なんか悪いことしたんですか(あ、脱走か)

13.09.06【その1】祝・祝・祝!!

『とっかぶ』1巻 桑原太矩(講談社アフタヌーンKC)
amazon

今日は友人の記念すべき、初コミック発売日!です。
自分のことではないけれど、でもやっぱり自分のことのように嬉しくてずっと楽しみにしていました。
…が、今日はドタバタして本屋に行けなかった………!!!がっくし。明日は絶対買うゾーーー!

友人のものだから、というのでは決してなく、
とてもおすすめの作品です。人の善良性を信じさせてくれるところが大好き。

おめでとう、太矩ちゃん。本当に、心から。