11.08.07 観てきた

カミムラナオコさんの個展『imitation-cosplay-』を観に行く。

「コスプレ」という行為をする人々に興味を持って数年に渡り撮影を続ける彼女。
今は必要に応じて(その必要性も話を聞くととても面白い!)コスプレをすることもあるが
もともと自身もコスプレをしていた、というわけではない。
そんな彼女がどうして「コスプレ」に興味を持ち、どのようなアプローチをしているのかを
詳しく聞いたことのなかった私はあれこれと彼女に質問をし、存分に楽しませてもらった。

多くの人の心をとらえる事柄にはとらえるだけの魅力がある。
たとえ、自分自身の趣味趣向とは違ったとしても、その魅力をつくり出している「もと」が
なんなのかを聴くことは、私にとって本当にエキサイティングで好奇心が刺激される。
不文律のルール、事柄に必要なスキルやこころづかい。
人間の行為にはそうしたものが自然と生まれ、
文化はそのようにしてつくり出されるのだと改めて教えてもらったような気がした。

彼女の作品の根底にはそれを伝えるなにかがあって、
極めて表面的に「コスプレイヤーの写真」だなどと思ってしまうのはもったいない。

それに、ポートフォリオの写真に顕著だが、彼女の写真にはあたたかさがある。
本人の持つ雰囲気そのままに、丁寧で見ているだけでリラックス出来る写真は、
同メーカーの似たようなカメラを持つ私がいかに写真に無頓着に過ぎるかを教える。猛省。

カミムラナオコさんのHP http://colorinkphoto.blog96.fc2.com/