2013.2月

13.02.22 観てきた

仲良しメンバーで『宮崎学 自然の鉛筆』を観に行く。
工夫にあふれたカメラと機構で動物たちにとっての日常を撮影した写真たちは
とても生々しく、ときにユーモラスでうっとりする。
いきものは美しい。
一方で彼らの死を定点観測し、土に還る様子を撮影したものもあり、
獣の血は鮮やかに紅く、その死は誰かを生かし、また思いのほか長く潤すのだと知った。
それが展示されている部屋は、たとえたくさんの人がいても
他の部屋に比べてずっと静謐だった。
人間、死に対しては知らず知らずおごそかになるのだろう。

O氏はもともと嫌いなクマネズミだのタイワンリスだのに毒づき(曰く「キモい」)、
その他、たくさんの動物たちにも毒づいていた(曰く「キモい」)が、それはそれで楽しかった…はず。
私も、大量のウジが獣を覆い尽くしている様子は薄目で観察。ぞぞぞ。

持塚三樹展 Sun Day
隣にあるヴァンジ彫刻庭園美術館で開催されている展覧会もせっかくなので鑑賞。
なによりこの美術館、とても贅沢な空間であった。
ひとりの彫刻家の作品に特化した空間設計をしているため、作品がひきたって、ステキだ。
庭もやっぱりなんだか贅沢。東京ではなかなかこうはいかない。

13.02.20

展覧会の打ち合わせ。
今回は、憧れの先輩や有能な後輩とご一緒できるし、
極上の本(>上等>上質、ってイメージくらいの素敵加減)の
香りも嗅げるので幸せである。
たくさんたくさん触らせてもらえるのも至上なり。

とはいえ、私の永遠のお師匠さまからの要求はなかなかのもので、
それを聞きながら「うへー」だの「ぐはー」だの言っている。

でもね、たくさんの本を少年のように目を輝かせて眺めながら私を呼んで、
「ここがさ、こうなって…こうなってるんだよ。」とか
「ここで揃えてるんだよ。…ね、ほら楽しい。」とか
名デザイナーたちのすぐれた仕事を嬉しそうに教えてくれるのが
なんだか少し懐かしくて、やっぱり幸せだなあと思う。
こういう時間、まだまだたくさん欲しいなあと思ってしまうのは
甘えん坊だろうか。

13.02.19

外は天気が崩れ気味。
こちらは仕事でアップアップアップ。
うまく息が吸えませぬ。すーはー。

呼吸を忘れるためには黙々と仕事をこなすのみ。

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◎本日の読了
『good! アフタヌーン』#28 講談社
 ▷来月号の予告、が一番重要なのですよ。新・連・載っ!楽しみだなあ。

13.02.17

寒いけれど、いいお天気。
よくよく歩きました。大満足。

13.02.16

……買ってもうた。全50巻揃。
ああ…、ますます階下の人あやうし。
そして私の財布もあやうし。

とはいえ、予想以上によい買い物になりそうです。
こういう冊子は溢れるほど出版されていて、シリーズを最後までちゃんと買う人が
どのくらいいるんだろうなあ、といつも思いますが
大判で写真も綺麗なことが多いので、資料としては重宝しています。
ただ過去のものを入手したい時、古本屋ではあまり顧みられていないようで
なかなか見つからず流浪するはめになります。ぜーはー。

13.02.14

資料探しの流浪の身。欲しい時に資料はない。

昨日行った図書館は実りあるものだったが、
なにせコピー機の質が劣悪の上、カラーコピー機がない。
よよよ…。

というわけで、好き勝手できるよりよい資料を探すべく
旅に出たのだが、なかなか見つからず。
ネットで調べると見つかるものの、セットでしか買えないのか!!ううう…。
大体、家に雑誌が50冊も来たら、ますます階下の人の命が危ぶまれる。


そういえば、道を歩いていたらゴミ捨て場にこんなものが。

なんじゃこりゃ、とモノシリに送ってみたらソフマップが販売している
PCの名称と教えてくれた。ほ…ほー。かなりインパクトのある名前だ。

そして流浪して新宿を歩いていたら、
大音量が後ろから迫ってくるので振り返ってみたら、これだ。
前にテレビで見たことがあるぞ…。しかし、実物はかなり怖い。
大きいこともそうだけど、表情が全く変わらない(当然か)ことが。
顔をちょっとリアルな人間に寄せている分、それが余計に怖さを際立たせるのだろう。
ひゃー。

13.02.13

O氏から「また三浦しをん読んだの?」とメールが来る。
多分、このHPを見たのだ。

そして、そのメールが来た時、私がほくほくと手にしていたのは……三浦しをんの本だった。
…だって!!面白いのだよ!

どれかの帯に「しをん中毒急増中!(注:解毒剤はありません。)」とあったが、
この帯文を考えた人は大変的確なことを言ったもんだ、と感心する。
これは確かに中毒、というのがぴったりだ。
読んでる場合じゃない!という時に読んでしまうあたり、おおいにマズい。

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◎本日の読了
『乙女なげやり』三浦しをん 新潮文庫

13.02.11 パズー、その愛。

喫茶店でごそごそと制作作業をしていたところ、
少し離れた場所に座る女性2人(多分20代半ばくらいだろう)がジブリ作品の話をしていた。
あの作品が好きだとか、あのシーンがいい、とかそういうやつだ。

その中で『天空の城ラピュタ』の話になり、片方の女性が
「パズー、いいよね〜。理想的だなぁ。
 どこまでも追いかけてきてくれるところとか!」と
パズーの魅力について語っている。
うんうん、確かにパズーは素敵よね…!と心の中で思いつつ聞いていると、
その流れで、彼女はパズーについて、

「(彼は)鳩を愛してるの!」

とのたまった。
 
 
 
 
 
………!!!?
いやまあ、彼女の言いたいことはわかる。
パズーは確かに鳩と仲良しで、大事にしていたようだった。
でも、そんなにきっぱりと強く断言するほど彼の「鳩愛」が
全面に押し出されている作品だと捉えたことがなかったので、衝撃。
作品から受け取るものって、ホントに人それぞれだなぁ。

あまりの衝撃に、その後、彼女たちがどんな話をしていたか全く記憶にない。

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◎本日の読了
『夢のような幸福』三浦しをん 新潮文庫

13.02.10 お知らせ

『地元のイイモノ展!』
開催日:2013.2.09(土), 10(日), 11(月), 16(土), 17(日)
時 間:12:00-18:00(店舗は18:30まで)
会 場:アートギャルリ谷中ふらここ(東京都台東区谷中3-18-7)

DMが届きました。
漫画家活動をしている友人・宵町めめさんが参加しているグループ展です。
地域の場とそこを地元としている作家がつながってなにかコトをしかけるというのは
規模の大小に関わらず、愛が感じられていいなあと思います。
谷中は「谷根千」のひとつ(という数え方でいいのだろうか…)。
ぶらぶら散歩をするのにもとてもいい地域なのでぜひぜひ。

お、Yahooニュースにもなっております。

確かに地元だけど知らないことってたくさんありますよね。
きまぐれに少しいつもと違う道を行けば、
普段自分の認識している地域環境がどれだけ偏狭かを思い知らされる。
そうして気付く世界の広がりは、自分と地域の関係が身近であるゆえに
より確かな実感になります。

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◎本日の読了
『悶絶スパイラル』三浦しをん 新潮文庫

13.02.09

O氏はただ、「『舟を編む』って面白い?」と聞いただけなのに(本人談)
聞かれた方がすっかり三浦しをんにハマっている。
この人のエッセイは面白いとは聞いていたが、こういう面白さだったとは。
手指の間からこぼれ落ちるようなことどもをこんなに巧みに文章に出来るなんて
スゴいなあと、乱暴に要約して言えばそんな感じかもしれないが、
はっきり言ってそんな感想はどうでもよい。
読んでいるその時間がともかく面白いのだ。その感覚を言葉にするのは無粋な気がする。

そして、彼女とその友人の数々の奇行(失礼)を読むにつけ、
私はこの人たちとお友達になれる気がしてならない(←あつかましい)。
複数の男性を見たからといって危うげな想像をしたりはしないし、
あの妄想の緻密さにはとうてい及びもせぬが、
私とその友人にも、こういうヘンテコりんさがあふれんばかりだからだろうか。

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◎本日の読了
『桃色トワイライト』三浦しをん 新潮文庫