11.11.27 ばっさり

目をもっさりと覆っていた前髪をどうにかすべく、美容室へ。
前回髪の毛を切った時、10センチは短くなったのにおそろしいほどだれにも
「切った?」と聞かれなかったのがつまらなかった上に、
いい加減見飽きたので、今回はバッサリ切ってみることにした。
そういう時、美容師さんも超ノリノリになるものだと新発見。

ばっさりしてすっきりするのは想像以上に気持ちがよかった。こりゃあいい。


暗くなってからイルミネーション光る六本木へ。
森美術館で『メタボリズムの未来都市展』を鑑賞する。
基本的には建築にあまり興味がないため(建物そのものを見るのは好きだが)、
「メタボリズム」のことすら全く知らなかったが、想像以上に面白い展示だった。
思想が生まれる背景、生まれた思想の成長・増殖化、その顕在化。
人間の「思想」がどのようにこの世の中で展開されていくのかをまざまざと見せつけられたようだ。
そして人間の「熱さ」も。 この熱さは時代が創りだしたように考えてしまいたくなるが、
それはあまりにも投げやりに違いないと最近押しとどめている。
熱さは確かに時代と深い因縁があるが、形を変えながら常にこの世の中にあるはずだろう。

閑話休題。

なんだかすごそうだとうっすら思っていた丹下健三氏と、
今回初めて知った菊竹清訓氏について知りたいと思った。今度著作などをあたってみよう。
黒川紀章氏は晩年の出馬の様子くらいしか知らなかったが、本職はすごいのだなあ。
カプセルタワーの一室を実際に見ながら、「悪くない…」とつぶやいてしまった。

ともあれ、この思想に展示会場で寄り添えたのはその思想の根幹に生物的な意識があるからだろうと思う。

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◎本日の読了
『とりぱん』5 とりのなん子 講談社