14.09.14 秋はきのこ

3ヶ月ぶりの山。
今回は参加メンバーが割と多く7人パーティーだった。


▷登山道に入るまでの道のりには収穫間際のお米。日の光を浴びて本当に金色だ。
 ただそれだけでとてもきれい。

久しぶりっていうだけでちょっとドキドキしていたのだけれど、
思ったよりも急登があったりしてぜーぜーいいながら登る。
平地ではまだ夏も引きずりつつの秋だけれど、山の中は空気が随分と秋の匂いで
紅葉するにははやいものの、なんだか心地よい季節の変わり目を感じる。
そこにあるものたちがちゃーんと季節をめぐらせているのだ。


▷山頂にて。真っ正面に富士山が見える(写真的には右手奥)。
 ちょうどこの時は雲をかぶっていたけれど、
 それでも周囲も含めて山並みは思わず声の出るような気持ちよさだった。

そして。
昨日雨が降ったせいもあるのか……それとも秋だからなのか……
き、きのこが! これでもかってくらいあちこちに生えている。
どれがなにかもわからないけれど、見たこともないような大きなものから、
まるでジオラマのような世界まで。いやあ、おもしろい。
秋って、本当にきのこの季節なんだなあ。


▷すごくクローズアップして見てみたいきのこだ。よくみると点々は立体的だし。
 個人的にギリギリセーフ…かな、という点々具合。まるで超有名なあの方の作品のようでもある。


▷ジオラマ感のいちじるしい風景。きのこと苔の関係がほほえましくて、
 きのこ団地、って感じだ。この風景はとても好きだったなあ。


▷まるで珊瑚のようなもの。多分きのこの一種だと思う。…多分。
 ふと見回すとどっさり生えていて、みんなで「ひえー」といいながら脇を通過。
 ガラス細工だか蝋細工だかのようでもあって、作品って言われたら納得してしまいそう。


▷ふかふかのカステラみたいなきのこ。
 中がたまご色で美味しそうだけど、多分食べちゃいけないんだと思う。


▷大きい!!本当に大きいのだ。後ろに生えている杉との関係でわかるかなあ。
 山での存在感がハンパない。これ、なんだろうなあ。

毎度、山に登るたびに「なんで山に登ってるんだろう…」と思いながらぜーぜーと
苦しんでいるのだけれど、山頂についてしまうと、登りの辛さはコロリと忘れてしまう。
それは山頂の景色の素晴らしさで苦しさが帳消しになってしまう、とかそういうのじゃない。
(いや、山頂は気持ちはいいけれども。)
下りも足をギシギシさせながら下るのに、ふもとについてしまうとその時の辛さは
やっぱりすこーんと忘れてしまうし。
(私が行くくらいの)登山の大変さは、本当に「その瞬間瞬間」だけの苦しさで、
あとに引きずるような種類のものじゃないのだろう。
……ま、筋肉痛は引きずりますけどね。

だからこそ、また行こうと思ってしまうのだろう。
(この「また行こう」の感覚も山は独特なのだ…っていっても伝わらなさそうだけども…。)
苦しさの種類っていろいろあるものだ、となんだか不思議な気分がする。