13.07.26 油断大敵

夜にS嬢を散歩に誘い出し、近所の公園などをぶらぶらする。
緑の多い場所ゆえ、懐中電灯を持って辺りを照らすと昆虫たちが活動中。
前々からセミの羽化が見たいとS嬢に話していたので
それを探していたのだが、一向に見つからずそのかわりカブトムシのオスばかりが
発見される。夏のむしの王様だけど、今は君じゃないんだよ!と言いながらも
樹液に夢中な彼を観察。それにしても樹液って発泡するのですね。
2人で「ぷつぷつ言ってる!」だの「なんかクサい!」だのと盛り上がる。

あきらめかけた帰り道、舗装道路を歩いていたらなにかがうごめく。
照らしてみるとそれがなんとセミの終齢幼虫だった(←これが探しもの)。
土から出たら樹に登るものと思っていたので
「なぜこんな道路でウラ向きなっているんだ、きみは」と救出作戦を決行。
葉っぱにつかまってもらって、近くの樹の根元に誘導。
どうやら落ち着いたようだったので、これで羽化が観察できるぞと
ホクホクしながら、どうせならとカメラを取りにいくことにする。
S嬢が「見張ってましょうか!?」と言ってくれたが、暗いし、
「いやいや、飛んでいくわけでもないしずっとココにいるでしょ。」と
2人でその場を離れ、途中ナメクジを観察したりしながらカメラを取って戻る。

………と、樹に幼虫がいない。
落ちたのか?と周囲をさがしても見当たらず、
「飛んでいくわけでもないしずっとココにいる」はずだった彼(仮)は影もカタチもなかった。
考えられるのは、同じように昆虫を探していた少年達に見つかって
採集されてしまったということだけれど、
羽化を外で見る気満々だった我々には「家に持ってかえって観察する」という
意識がなかったので思いがけないことだった。

うーむ、油断大敵。
薄緑の翅、見たかったなあ。


▷携帯のぽんこつカメラで撮影した唯一の姿。
 抜け殻と違って目が黒いので、中に「いる」のだと実感できる。不思議だなー。


そしてこの季節になるとよく出くわすヤモリ氏。
同じ個体なのかどうかはよくわからないけれど、りっぱな大きさのことが多いです。
2匹同時にいたことはないのでどこか別の場所でお相手と出会っているのでしょう。

13.07.18

ゲリラ豪雨、多いですね。

13.07.15 おいでませ

千葉から、いつもお世話になっている方々がはるばる『タイポグラフィ 2つの潮流』展など
ムサビの美術館で開催されている展示を観に来てくれるということでいそいそと会いにゆく。
充分ではないながら、自分のわかる範囲で解説などさせていただいたりして。

その後、K氏やS嬢なども合流してみんなで乾杯。
内外の展覧会の話や、本の話、各自の近況などをわいわいと楽しみながらのおいしいご飯。
やっぱりステキな人たちと一緒の時間はとても楽しくて幸せだ。

13.07.08 些末な話

ものすごく些末な話だが、昨晩コンビニでS嬢が手に取った
「なめこ」のカップみそ汁に書いてあったコピー(リード文?)が
うっかり見間違えるもので2人してギョッとした。

「ふんわりツブツブ」とある。でも「ふんわりブツブツ」にみえる。

途端に口がぞわぞわしそうな食べ物へ大変身。
美味しくなさそう…。

せめて「ツブツブ」が「つぶつぶ」だったら読み違えないかなと考えたけど
そういう問題でもないな、と思う。

はー、びっくりした。

13.06.29【その2】Panel discussion

授業後、おそらく溶剤臭い身体で講演会場へ。
あいにく途中から参加になってしまったので安尚秀氏のお話を詳しく聞けなかったものの、
日中韓のタイポグラフィ周辺の教育事情などを伺い知ることができてとても興味深かった!
あらためて、そしてもっともっと勉強したくなりました。

各国で使用している文字が違うことがこんなにも匂いたつような
話が聞けるとは思っていなかったなあ。
有機溶剤でフワフワしていたものの、あれこれ考えることが出来ました。
会場も盛況で何よりです。


その後は懇親会。食べ物も飲み物もあったけれど、
やっぱりフワフワしていたのでほとんど手をつけず、
どうにもぼんやりしていたかも。
でも最後には間違いなく楽しくなりそうな話もできて、すごく嬉しかったな。
自分がそこでなにが出来るか、ちゃんと頭を据えて考えなくては。
 
 
講演情報
—————————-
パネルディスカッション
「自国のタイポグラフィと欧文タイポグラフィの関係」

日   時|6月29日(土)16:30~(16:00開場)
会   場|武蔵野美術大学 美術館ホール
パネリスト|安 尚秀(アン・サンス)、王 敏(ワン・ミン)、新島 実
司   会|寺山祐策
—————————-

13.06.23 奥多摩ランデヴー

【以下、長文】

当初はもっと人数が多い予定だったのだが
仕事が忙しい人、腰がイカレた人、前日に体力が0になった人、
二日酔い(予想)の人、寝坊した人……などなど多種多様の理由で
KC嬢と二人でランデヴー登山(ランデヴーの使い方が違う)。うふふのふー。

降り立った奥多摩は「なんじゃこりゃーーーー!」と叫ばざるを得ないくらい混雑していて
一体なにがあったのかと思う。これがアレですか、登山ブームってやつですか……。
こんなの初めて見たなぁ。バスは1台では到底足りず、多分4台かそれ以上出たはず。
当然、登山口も「うわー」という人だかりだった。
 
しばらくは舗装道路なので、よもやま話をしながらのんびり登る。
川沿いは涼しくて空気もさわやかで「いいねー」「気持ちいねー」とにんまり。
ここはいいぞ、という予感がこみ上げてくるのであった。
夏に向かって樹々は元気に葉を茂らせているので自然と陰ができて、それもまたありがたい。


▷先をゆく少年が見つけたカタツムリ。最近、平地ではあまり見なくなったと思う。

しばらくすると舗装道路から山道ヘ。
この辺りまで、クセでムシ眼になってしまいがちだったけれど、
よそ見をしていたら確実に転げ落ちるので早々にあきらめる。

それにしても、登山口にたくさんいた人たちの姿が全く見えない。
「あの人たちはどうしたんだろう…」と2人で首をひねる。
まあ、混んでないに越したことはないのだけれど。


▷登山中、最初から最後までずっと見られた植物。
 コアジサイというアジサイのよう。可憐で山によく似合う。


▷もともと今回は「きっと暑いから滝でもみよう」という計画だったのだ。
 この滝は見事だったなぁ。たたずまいも美しい。
 なんというか、落下エネルギーの大半が風圧に変わっている感じで
 近くへいくとすごい風だった。涼しくて気持ちよかった!


▷揺らぎがなければ水があるってわからないくらい透明。


▷道に落ちていたオオミズアオの前翅。付け根がふわふわだ。


▷そして苔はもさもさ。どうぶつの毛皮みたいだった。

途中に続く勾配にひーひー言いながらも、順調なペースで登って
およそ予定どおりに山頂に到着。
山頂が広めだったのでたくさんの人がお昼を食べている。
この頃から霧がかってきて、あいにく眺望は良くなかったけれどぼんやり見える遠景もなかなか。
ただ、服が絞れるくらい汗をかいていたので、じっとしていると急に寒くなり
これはいかんと、下山を開始。
 
すると少し前に、カラフルなご年配のパーティーが。
こ、これはあまりにも……と2人で「ハイホー、ハイホー」と思わず口ずさみつつ激写。


▷ハイホー、ハイホー。

そして進む道はこんな感じ(↓)になってきて、しっとりと静かだ。


 
 
…とこの辺までは写真も定期的にあるのだが以降、下山は予想だにしなかったサバイバル。写真どころじゃない。
メインではない登山道を選んで進んでみたら、けものみちもかくや…というほどにかそけき道で、
しかも左は斜面のうえ、両側からもっさりと植物が生い茂っているのでばっさばっさとかき分け進む。
やや不安にかられつつ行くと、ほそーーーい道のクサリ(ロープ)場。
ロープが設置されている=登山道というので若干安心はしたものの、違う意味で不安な道。
「うひょー!」「ぎゃー」といいながら超急勾配をロープを頼りに降りる。
連日の雨で足場も悪いので、
脳裏をS嬢の「生きて帰ってきてくださいねっ!(心配性)」という言葉が
妙にリアルによぎってしまった。
その後もここでいいんだろうか…と思わずにいられない道はえんえんと続き
いい加減、お互い「本当に登山道だろうな…」という想いがよぎった時、
天啓のように、向かいから中学生くらいの子たちのパーティーがやってくる。
先導する先生(多分)にKC嬢が道が合っているか確認したところ
「ああ、まだちょっと先だけどそうですよー」と答えが返ってきてホッと一息。

「あの子たち、あの道を登るのか……」と遠い目で見送ったところで、
雨が本格的になり出したので雨具装着。
背後から「きゃー」「わー」「ひゃー」と黄色い声が響き渡る。さもありなん…。

さらに進むとようやく標識に出会う。ほっ。
そこからドロドロにぬかるんだ細い道を黙々と下ったり登ったりして
もう2つのピークを踏む。いやはや。……いやはやー。

あとは下りに下る…が、これがまたすさまじかった!
滑らないように気をつけながら足下を見て黙々と下るのだが
ふと振り返ってみるとギョッとするような勾配。
結構な斜度を下りているんだな…と思っていたら、しばらくして見事に足にきた。
勢いで下りないと足が小刻みに震え始めるので歩みを止めないように気をつける。

しかもこの頃には雨は大振りになって全身びしょぬれ。
でも、こういう時あらためてギアの高機能っぷりに感心したりする。
雨具の下は全く雨が入ってこない。
それに、石も土も濡れて滑りやすい時は、
自分の登山靴をどれだけ信用できるかで下り方が随分違うなあと思った。
普段の靴の意識のままだと、「こんなところ絶対滑るな」と思ってしまうので
スムーズに下りれず、足も緊張して疲れるけれど
段々「あれ、もしかしてこれくらいでは滑らないのか…」とわかってくると
それにあわせた大胆な歩みになってくる。
普通の靴とは全く違って、想像以上に高性能なのだなあ。感心。
 
……
 
黙々黙々………。
もう脳は思考停止状態、機械化した身体。
 
ようやくようやく人家に辿り着いた!ところで「いやぁ…!」「いやぁ…!」とねぎらい合う。
なんというか、本当に「いやぁ…!」なのだ。
駅を出発してからここまで7時間30分。これまでで最長記録!

舗装道路になったもののそこからさらに2.3km歩いて駅方面へ。
でもキビシイ下りのあとだと舗装道路なんてどれだけ歩いても平気だ。
誰もいない道をひそひそ話をしながらのんびり歩く。

その後、待望の温泉で「うへー」と過ごす。
明日の足は使いものにならないことが確定。ぎしぎしだ。
あれこれと振り返りつつ休憩をして、雨上がりを帰路へ。
(もはやこの頃には「滝?ああ、そういえば見たね」くらいに遠い記憶)
電車の中も楽しくて、
ふたりの登山、というのも大変に濃密でよい時間でありました。
うふふのふー。

今回のルートはすごかったけれど、でもとにかく楽しかった。

13.06.15 お知らせ

千葉市美術館で開催されている『仏像半島』展、明日いよいよ最終日です。
twitterでもかなり好評のようで、関わった人間としてはとても幸せに思います。

仏像半島(butsuzohanto)@twitter

何度も繰り返し足を運ぶ方、「千葉ってすごいじゃん!」と認識新たにする方、様々です。
スタッフの方々の意気込みや「伝えたい」という想いが
広く届いているのがわかるつぶやきが多くて嬉しくなってしまいます。

少し遠いなあという方もいるかもしれませんが、
(意外とそうでもないのですよ。)
迷っていたり、明日お時間ある方はぜひぜひ足をお運びください。
これだけ一堂に会する展示はもうこの先一体いつあるか……です!本当に!!

13.06.10 ムシ会[本筋編]

【今回もムシの写真満載】

本日のムシ会は裏高尾。Oさんとそのご友人のHさんとご一緒しました。
高尾駅の正面側に降りたのは初めてだったけれど、山側にはない不思議な穏やかさがあります。

今回は平地とはまた違うカメムシを探索。
歩いて数歩でおふたりの眼は目標発見。は、はやいっ!!

私はといえば、見つけてもらっては寄っていってパシャリ、今度はあっちだ、パシャリ。
同時なら「あっちの方が珍しいから、先に撮るべし!」と言われた方にすたこらパシャリ、を繰り返す。
しかも、いの一番に写真を撮らせてもらっているという贅沢っぷり。
時々、自分で見つけても「これなんですかー?」と叫んでは
おふたりを呼び寄せるというこれまたなんとも贅沢な環境…。甘やかされております。ありがたや!
 
 
さてさて、今回の面々。

▷ナガメ。菜っ葉につくカメムシってことらしい。成虫になる前のバージョンもいて、
 このカラーリングのまま丸いフォルムなので、ちょっとテントウ虫っぽい。


▷ブチヒゲクロカスミカメ。羽根が開き気味。
「ブチヒゲ」で「クロ」で「カスミカメ」なんだなあーと、名前のわかりやすさを実感。
(でもいろいろややこしくて全然覚えられない…。)


▷これぞ、カメムシらしいカメムシ。チャバネアオカメムシ。
 触ったらクサい類なので、要注意。
 でもよく見ると丸い三角形で構成されていて、フォルム自体は可愛らしいと思う。


▷アカマキバサシガメ。前回公園で見たヨコヅナサシガメと同じ仲間。
 それぞれ随分印象が違うなあ。透明感溢れて上品だった。


▷花の陰に隠れているのがホオズキカメムシ。地味な感じでカメムシ界でも人気がないらしい。
 でも、ガチッとしている様子はメカっぽいからまじまじ見てしまった。
 これを褒めていたら「もう僕には(谷田さんの基準が)わかりません!」と笑いながらつっこまれる。
 彼もクサい類だそうなのだが、花と一緒だと妙にキュートな感じが…しません? しないか。


▷ヒメナガカメムシ。


▷この前撮り逃がしたオオメナガカメムシ。眼が大きいからオオメ。
 今まさに飛びたたんとす、という瞬間。5mmくらい。


▷ノイバラホソカスミカメ。葉っぱとよく似た色味のカスミカメ。
 名の通り、ノイバラで見かけられる。


▷図鑑を見ていても気付くのだけれど、カメムシの中に「赤と黒」グループがいる。
「科」は違うけれど繋がっているんだなあ、と思う。これはちょっぴり珍しいらしい
 セスジナガカメムシ。でも、赤くて目立ちやしないんだろうか…。


▷ムラサキシラホシカメムシ。「む、これは!」と私のムシ眼が作動した一匹。
 だんだん「カメムシフォルム」が頭に入ってきて、見たことがなく種類でも
 「カメムシとみた!」と判断できるようになってきた。
 Hさんが「すごいねー」とほめてくださる。えへへー。
 けれどもこれが、Oさんの周囲(主に女性)がいう「悪の道」でもあったりして…。
 ちなみにシラホシというし、実際私も「白い点が!」と言ったのだけれど、
 よくよく見ると薄黄色の点なのでした。


▷トサカグンバイ。ちいさーいやつです。


▷雨あがりのクサギカメムシ。名前にまで「クサ」って入ってる…
 と思ったら、そうじゃなくて「クサギ」という植物によくいるから、ということみたい。
 じゃあ、「クサギ」自体の名前が「……」ってことに…。今度嗅いでみよう。
 さて、彼(↑)は嫌われ者ですが、触らなければ大丈夫。これまた地味だけれど、
 裏を見ると真っ白で、そのツートーンのコントラストはすごいなあと思う。
 青魚と同じような理由で表裏の色がそうも違うのかなあと考えてみる。


▷ツマジロカメムシ。紫色でキラキラしたきれいなやつでした。
 それにしてもカメムシはつぶらな眼の、かわいらしい顔をしているのが多い。
 キャラ化したら意外といい線いくのではないかしらん。 


▷タデマルカメムシ。3−4mmなのに離れた場所から「あ、いた!」と
 これを見つけるOさんのムシ眼は本当に高性能。パッと見、ただの黒い点なのになー。
 よく似たのにクズマルカメムシがいて、そちらの方が黄色の点が大きい。


▷地味ですが、地上をすたこらしているフタモンホシカメムシ。
 よく似ているクロホシカメムシとの違いは腹側の模様なので、裏返さないとどっちかわからないそうな。
 フタモンには白いラインが入っている。


▷メダカナガカメムシ。目がニュッと出ているのでメダカ。
 「シュモクバエみたい!」と言ったら「それはほめ過ぎ」と笑われてしまった。


▷ヒメナガメ。ナガメと似ているけれど、模様が違うのです。
 これは川沿いの道から離れた枝で発見。Oさんが体を張って見せてくれました。わーい!
 ちなみに彼らの周囲はアブラムシの集団だったので見ないように見ないように……と自分に念じていた私。


▷帰りのバスを待つ間に秘密基地的な観察場へ行って発見。
 フキを食草にしているエグリグンバイ。
 生態がわかる前に名前がついたので「フキグンバイ」とは言わないんだって。フェイントだ。
 エグリ、の名の通り頭の方がぐりんと抉れたような形で雄々しい。

上記以外にも…
マダラカスミカメ/オオクロセダカカスミカメ/セダカマルカスミカメ/ズアカシダカスミカメ/
アワダチソウグンバイ/オオメダカナガカメムシ/クロスジヒゲナガカメムシ/チャモンナガカメムシ/
ホソハリカメムシ/ブチヒゲヘリカメムシ/ミツボシツチカメムシ/ヒメツチカメムシ/
ハナダカカメムシ/トゲカメムシ/ヒメツノカメムシ。 うーん、たくさん見たな。それがなぜかは…後述します。
 
 

▷お目直しに(の割に、あまりきれいじゃないな…)。
 これはキイチゴ。クワの実よりずっと甘くて文句なしにおいしかった!

13.06.07 Carrie ≠ Carrey ≠ Carey

武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科のサイトがリニューアルされました。
ブログなんかも出来たのですね。 こちら


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「キャリー」という怖い映画、という情報 →「なにか運ぶんでしょ?」→「動詞じゃないよ、名詞!」→
「キャリーって、名前か」→「そうそう」→「あ、ジム・キャリー?」→「それじゃコメディじゃん」→

「……マライア・キャリー!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こうやって書くと全くなんのことだかわかりませんが、
今日の夕飯時に友人たちと交わされた会話。 O氏がすっかりヘキエキしておりました。

13.06.04 ムシ会

【昆虫のビジュアルが全般的に苦手な方はどうかご注意を】
 
 
 
ボルネオでご一緒したOさんのお誘いを受けて近場の公園まで、一緒にムシ観察に出かける。
天気も上々でムシたちも元気だ。
 

▷意外ときびしめの顔をしたナミテントウ。幼虫もたくさん見かけました。
 ちなみに私はテントウムシが密集している様子はゾッとするので苦手。


▷これはトホシオサゾウムシ。触覚が人工物にしか思えない…。


▷でっかーい!!と大興奮してしまった(写真ではわかりづらいけれど、本当に大きかった)。
 葉っぱと全く同じ色で、Oさんに言われなかったら気付かなかった。よくできてるなぁ。
 おそらくオナガササキリ♀の幼虫。産卵管がこんなに長いのは他にいないみたい。


▷多分、ハラヒシバッタ。よく見たら左の後脚がないので修羅場をくぐってきたのかも。


▷クモ的にハンサムだなあと思った一匹(でも触りたくはない)。
 思わず「か、釜爺…!」と言いたくなる感じ。
 
 
 
…と、ここまでは主目的のムシを探していて見つけた面々。
主目的がなんだったかと言えば、こちらの面々なのである。

 

▷今日、ピカイチで私の好みだったのがコレ。
 ダイヤ型のフォルムもつぶらな瞳も赤い触覚もオシャレで可愛らしい。>1
 

▷とっても小さい種類。彼が乗っているのはツツジの葉っぱの先端。>2
 

▷これも小さい種類。ルーペ越しに。>3
 

▷これはモチツツジという植物にを食草にしている。やっぱり小さい。
 Oさんによると、モチツツジの葉はペトペトしていて(触るとまさに)、
 他のムシはそこから逃げられなくなってしまうのだけど、
 これはその葉の上でもスムーズに移動が出来るのだそう。
 どうしてこんな風にうまいこと進化してきたのだろうなあ。面白いなあ。
 (大体モチツツジだって食虫植物でもないのになぜペトペトなのだ…。)>4
 

▷水の中にいそうなフォルムだけど、陸のムシ。>5


▷目が合った。>6
 

▷スマートなオシャレさん。>7


 

▷これも同じ仲間。堂々たる風格はまさに名前の通り。それにしても悪役っぽい。>8
 
 
彼らは大きくわけると全部、同じ仲間。
眉をひそめず読んでいただけるとよいのだけれど…
なんの仲間かというと、実はカメムシなのです。
写真のようにバラエティが豊かなことを知らなかった
カメムシ初心者(なんだそりゃ)の私は「え、これも?」と驚いてばかりだった。
でも見慣れてくると丸くても長くてもダイヤでも、
身体の構成要素の雰囲気がおんなじで、なるほどなーと思う。
農業的にも心証的にも害虫のイメージが強いけれど、ちゃんと見てみると面白い。
世界は本当によく出来ていて、それだけで私は嬉しくなってしまうのだ。

ちなみに番号順に
1)ウズラカメムシ;……かわいくないですか? でも農業的には害虫だそうだ。しょんぼり。
2)ツツジグンバイ;名前は「軍配」から。上から見るとまさにその形。3mmほど。
3)アワダチソウグンバイ;身体がレース状で、小さいのに(3mmくらい)本当によく出来ている。
4)モチツツジカスミカメ;ペトペトの上を走れる脚はどうなっているやら。今の時期によくいる。
5)ヒゲナガカメムシ;水生昆虫っぽいなあと思っていたら、タガメやタイコウチもカメムシ目だった。なるほど…。
6)ホソハリカメムシ;メカっぽい。目が慣れてくるとこれでもかというくらい、いろんなところにいた。
7)モンキクロカスミカメ;パッと見てカメムシだとは思わないよなぁ…うん。
8)ヨコヅナサシガメ;桜の木などによくいる。刺されるともんどりうつほど痛いらしい。
           S嬢はこれを見て「こんなの日本にいちゃダメでしょ!!」と言っていた。


▷お口直しならぬお目直し…というわけではないけれど
 今を盛りとたわわに実っていたクワの実。これはまだ熟し切っていない赤いもの。
 真っ黒に熟したのを食べてみたら素朴なサクランボという感じがした。
「サクランボはほめ過ぎじゃない?」とOさんが笑っていた。