13.06.04 ムシ会

【昆虫のビジュアルが全般的に苦手な方はどうかご注意を】
 
 
 
ボルネオでご一緒したOさんのお誘いを受けて近場の公園まで、一緒にムシ観察に出かける。
天気も上々でムシたちも元気だ。
 

▷意外ときびしめの顔をしたナミテントウ。幼虫もたくさん見かけました。
 ちなみに私はテントウムシが密集している様子はゾッとするので苦手。


▷これはトホシオサゾウムシ。触覚が人工物にしか思えない…。


▷でっかーい!!と大興奮してしまった(写真ではわかりづらいけれど、本当に大きかった)。
 葉っぱと全く同じ色で、Oさんに言われなかったら気付かなかった。よくできてるなぁ。
 おそらくオナガササキリ♀の幼虫。産卵管がこんなに長いのは他にいないみたい。


▷多分、ハラヒシバッタ。よく見たら左の後脚がないので修羅場をくぐってきたのかも。


▷クモ的にハンサムだなあと思った一匹(でも触りたくはない)。
 思わず「か、釜爺…!」と言いたくなる感じ。
 
 
 
…と、ここまでは主目的のムシを探していて見つけた面々。
主目的がなんだったかと言えば、こちらの面々なのである。

 

▷今日、ピカイチで私の好みだったのがコレ。
 ダイヤ型のフォルムもつぶらな瞳も赤い触覚もオシャレで可愛らしい。>1
 

▷とっても小さい種類。彼が乗っているのはツツジの葉っぱの先端。>2
 

▷これも小さい種類。ルーペ越しに。>3
 

▷これはモチツツジという植物にを食草にしている。やっぱり小さい。
 Oさんによると、モチツツジの葉はペトペトしていて(触るとまさに)、
 他のムシはそこから逃げられなくなってしまうのだけど、
 これはその葉の上でもスムーズに移動が出来るのだそう。
 どうしてこんな風にうまいこと進化してきたのだろうなあ。面白いなあ。
 (大体モチツツジだって食虫植物でもないのになぜペトペトなのだ…。)>4
 

▷水の中にいそうなフォルムだけど、陸のムシ。>5


▷目が合った。>6
 

▷スマートなオシャレさん。>7


 

▷これも同じ仲間。堂々たる風格はまさに名前の通り。それにしても悪役っぽい。>8
 
 
彼らは大きくわけると全部、同じ仲間。
眉をひそめず読んでいただけるとよいのだけれど…
なんの仲間かというと、実はカメムシなのです。
写真のようにバラエティが豊かなことを知らなかった
カメムシ初心者(なんだそりゃ)の私は「え、これも?」と驚いてばかりだった。
でも見慣れてくると丸くても長くてもダイヤでも、
身体の構成要素の雰囲気がおんなじで、なるほどなーと思う。
農業的にも心証的にも害虫のイメージが強いけれど、ちゃんと見てみると面白い。
世界は本当によく出来ていて、それだけで私は嬉しくなってしまうのだ。

ちなみに番号順に
1)ウズラカメムシ;……かわいくないですか? でも農業的には害虫だそうだ。しょんぼり。
2)ツツジグンバイ;名前は「軍配」から。上から見るとまさにその形。3mmほど。
3)アワダチソウグンバイ;身体がレース状で、小さいのに(3mmくらい)本当によく出来ている。
4)モチツツジカスミカメ;ペトペトの上を走れる脚はどうなっているやら。今の時期によくいる。
5)ヒゲナガカメムシ;水生昆虫っぽいなあと思っていたら、タガメやタイコウチもカメムシ目だった。なるほど…。
6)ホソハリカメムシ;メカっぽい。目が慣れてくるとこれでもかというくらい、いろんなところにいた。
7)モンキクロカスミカメ;パッと見てカメムシだとは思わないよなぁ…うん。
8)ヨコヅナサシガメ;桜の木などによくいる。刺されるともんどりうつほど痛いらしい。
           S嬢はこれを見て「こんなの日本にいちゃダメでしょ!!」と言っていた。


▷お口直しならぬお目直し…というわけではないけれど
 今を盛りとたわわに実っていたクワの実。これはまだ熟し切っていない赤いもの。
 真っ黒に熟したのを食べてみたら素朴なサクランボという感じがした。
「サクランボはほめ過ぎじゃない?」とOさんが笑っていた。