11.12.06 ハンケチ

近所に買い物に出た帰りがけ、普段立ち寄らないハンカチ売り場をながめる。
そういえば、慶弔用の白いハンカチを1枚くらい持っておいた方がいいよなあと
見ていたのだが、気が付けばその真逆を購入してしまった。

まるで絨毯のような雰囲気のハンケチだが、ヘンテコなキャラクターにひとめぼれ。

11.11.27 ばっさり

目をもっさりと覆っていた前髪をどうにかすべく、美容室へ。
前回髪の毛を切った時、10センチは短くなったのにおそろしいほどだれにも
「切った?」と聞かれなかったのがつまらなかった上に、
いい加減見飽きたので、今回はバッサリ切ってみることにした。
そういう時、美容師さんも超ノリノリになるものだと新発見。

ばっさりしてすっきりするのは想像以上に気持ちがよかった。こりゃあいい。


暗くなってからイルミネーション光る六本木へ。
森美術館で『メタボリズムの未来都市展』を鑑賞する。
基本的には建築にあまり興味がないため(建物そのものを見るのは好きだが)、
「メタボリズム」のことすら全く知らなかったが、想像以上に面白い展示だった。
思想が生まれる背景、生まれた思想の成長・増殖化、その顕在化。
人間の「思想」がどのようにこの世の中で展開されていくのかをまざまざと見せつけられたようだ。
そして人間の「熱さ」も。 この熱さは時代が創りだしたように考えてしまいたくなるが、
それはあまりにも投げやりに違いないと最近押しとどめている。
熱さは確かに時代と深い因縁があるが、形を変えながら常にこの世の中にあるはずだろう。

閑話休題。

なんだかすごそうだとうっすら思っていた丹下健三氏と、
今回初めて知った菊竹清訓氏について知りたいと思った。今度著作などをあたってみよう。
黒川紀章氏は晩年の出馬の様子くらいしか知らなかったが、本職はすごいのだなあ。
カプセルタワーの一室を実際に見ながら、「悪くない…」とつぶやいてしまった。

ともあれ、この思想に展示会場で寄り添えたのはその思想の根幹に生物的な意識があるからだろうと思う。

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◎本日の読了
『とりぱん』5 とりのなん子 講談社

11.11.26 ちゅうちゅう

来週から始まる授業のための打ち合わせ。いつもM氏と話すのはエキサイティングだ。

昼に友人夫妻2組+ベビー1人と合流してタイ料理ランチ。
わいわいとしながら結婚式の際の写真を見たり、新生活の話を聞いたりと楽しく過ごす。
ランチ後は休日で天気がいいせいか、いつにも増して混雑した井の頭公園を抜けて井の頭自然文化園へ。
近くにあるが、実は初めてだ。
上野動物園とは違って、全体的に人間の生活に身近ないきものが多くて親近感が持てる。
最近、トリ漫画を読んでいるのでそれにも搭乗する鳥たちには興味津々であった。

本園で開催されていた『ちゅう げっ歯類展』がとてもとてもよく出来た展示だった。
企画構成はスタンダードなのだと思うが、見せ方に工夫が凝らされている上に
その造作は丁寧で驚かされる。 子どもから大人まで熱心に見られるいい展示だったなあ。
仕事にも参考になりそうで、友人Eと一緒に「ふむー」と鼻息も荒くなった。
もう一度行きたかったが27日までだ……残念。


▷井の頭公園の池。…混雑し過ぎでは。

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◎本日の読了
『とりぱん』4 とりのなん子 講談社
『よつばと!』11 あずまきよひこ 電撃コミックス
『昭和元禄落語心中』1 雲田はるこ 講談社

11.11.16 【その1】観てきた

DMを制作させて頂いた写真家・佐藤祐介さんの展示を観に中野へ。
久しぶりに大学時代の友人たちと会う機会にもなった。

祐介さんが大切にしているMugsは駅から少し離れた、ひっそりとした場所にある。
中も落ち着いた雰囲気で壁じゅうに祐介さんの写真が展示されていた。
そこで友人たちと昼食をとりながらのんびり会話をしたり、時々立って作品を観たり。
写真たちは静かにそこにいて、こちらに何かを強要したりしない。
作家自身によく似ている、と思う。
私は前々から祐介さんの撮る人物写真が大好きで、これまで彼のファインダーにおさまった人達以上に
気負いのない魅力的な人物写真は観たことがないんじゃないかと思う。
こちらに何かを強く訴える目をしている訳でなく、緊張しているわけでもなく。
そこにいて、その場にぴったり存在しているかのような。
写真家本人の存在がそうさせているのは間違いないよなーと感じる。
(撮影しているところを何度か見たことがあるから余計にそう思うのだ)

こんなことを言うと祐介さんはなんて思うのかわからないけれども。

帰りがけ、PAPABUBBLEに寄る。ここのチョコミント飴は美味しい。
それに、フルーツの飴もそれぞれがちゃんとそれぞれの味で楽しい。
作りたての飴をいただいたら、ほんのりとあったかかった。
商店街の雰囲気からただ一軒だけ異質だけれどそのかんじがいいなあ、と思う。
周りのお店の食べものも美味しそうで、あれこれと目移り。


▷Mugsはご飯もおいしゅうござった。

11.11.15 ふかふかパン

ずっと憧れていた「ふかふかパンやさん」の開催をタイミングよく、
事前に知ることができたので、早起きをして三鷹台にでかけてきました。

のぐちみつよさんという方が作っている布製のパン。
その、メロンパンのメロンパンたる様子や、ドーナツの可愛らしさときたら!
ちいさな子どもに混じって、むひょむひょしながらパンを選ぶ。
子どもたちがちいさな両手でメロンパンをにぎっているととてもとても愛らしい。
写真を撮るわけにはいかないので、ひとりこっそりとメロメロしていた。

展覧会初日のため、のぐちみつよさんとようこさん(娘さんでデザイナー)がいらした。
お茶をいただきながら、周囲に飾られている作品についてもお話を伺うことが出来た。
芯材が段ボールの布製ギターや、お茶会セット、ワークショップ用の「おだんごぱん」セットなど
ひとつひとつ丁寧に作られていてこちらものんびりとした気分になる。

はー、いいもの見た!
また機会があったら行きたいなーと思う。


▷このワニさんは、パンも食べてしまう。もぐもぐごっくん、で食べものはお口から消えてしまう。
 丁寧だなー。


▷おだんごぱんごっこ用のくまさん。他にもおだんごぱんを始めとして絵本の登場キャラクターに
 なりきれる帽子と手袋がある。

11.11.06 長崎2日目


▷朝は土砂降りの雨で側溝は激流と化していた。さすが坂の街。


▷ヒラメのお造り。長崎のお刺身の価値は「コリコリ感」だとおじさんたちが言っていた。
 確かにマグロとかは出てこない。


▷ウチワ海老。美味ー!叔母さん曰く「フライにして一番おいしいエビはウチワ海老!」だそうだ


▷食事をしたお店の前は海。向かいには雲仙。


▷チーバくんみたい…。


▷長崎名物の桃カステラ

帰りの飛行機も夜。空港で待っているとやけにSPの人が多い。
どうやら地元出身の政治家の方のお葬式に出席した政治家の方々が同じ飛行機らしかった。
実際、搭乗の際に見かけたし、更には羽田到着の際にその人たちの間に挟まれてしまった。
前に政治家、後ろに秘書、周囲にSP……。一般人がまぎれていいんだろうか…という気になる。
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◎本日の読了
『風の中のマリア』百田尚樹 講談社文庫
▷これ「小説」かなあ…と悶々としながら読了。ヴェスパの生態を知るには
 いいけれど、「小説」というには生態に頼り過ぎ。
 でも、生態知るんだったら科学書読んだ方がいいや。

11.11.2 観てきた

友人のap嬢のお誘いでいくつか展示を観に行く。

『宗廣コレクション 芹沢銈介展』渋谷区立松濤美術館
大学時代の友人Yの影響で、芹沢銈介を意識するようになってからずいぶんになるが、
まとまった作品を見るのはこれが初めてだった。
彼の独特の調和を見せる色味や独創的な文字、素朴な雰囲気を眺めていると
モチーフに愛があるなあということをつくづく感じられる。
美術の中でのジャンルが言葉によって細分化され、
時代ごとに意味が変わったり、価値が変わったりするある種妙な風潮になって久しいのだとは思うが、
工芸であるとか意匠であるとかいうことは、やはりデザインと仲良しだなあと得心した。

彼が影響を受けたという柳宗悦『工芸の道』を今度読んでみよう。
そして、静岡の芹沢銈介美術館にもぜひ行ってみよう。

それにしても、この美術館、不思議な建物であった。


▷渋谷にて。長い。


▷渋谷にて。無料の健康診断ポスターの絵。


早川祐太『:discovery』Art Center Ongoing

Ongoingが有料になったことを初めて知ったが、そのことに不満を覚えることは特にない。
いい展示や若手作家への場の提供をこれまでのようにしてもらって、それに少額ながら協力できるならそれがいい。

さておき、早川祐太さんの展示である。ムサビ出身で私の友人の知り合い、という一方的な
親近感のある方だが、そんなことを捨ておいたって、とても魅力のある作品を作る作家だと思う。
なんだろう、「おしゃれ」ってのでもないし「かっこいい」ってのでもないし、
言葉にするのが難しい、あまり見たことのない作品群を作る人だと個人的に思っている。
彼の作品を見ると言葉よりも空気や色を感じる。
つめたくて凛とした空気を肺に感じるものの、決して身体表面はつめたくない…というか。
なんのこっちゃらわからん言い方で恐縮だが、本当にそんな感じがするのだ。
グレイッシュブルーのソリッドな空間にそんな空気を感じながら存在するような心地、と言ったらどうだろう。
やっぱり分かりづらいか。
でも、やっぱり本当にそんな感じがするのだ。
その人の作品でないと感じることのできない空気(雰囲気)を持っている作家って
考えてみたら、すごいな。


▷Ongoingの机に何やら不思議な…。

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◎本日の一枚
渋谷駅近くの小さな小さな神社で酉の市をやっていた。

11.11.1

打ち合わせで湯島へ行く。打ち合わせ相手のM氏の仕事場は
大きな机と工具があって、いいなあ、こういう空間!と思う。




▷湯島天神はちょうど菊まつりの最中だった。

帰りがけに竹尾に寄ったら偶然、製本家の近藤理恵先生にお会いする。
近くの東京古書会館内で展覧会『ルリュールの本棚』(東京製本倶楽部)に参加されていると伺ったので
閉館ぎりぎりに滑り込み、拝見することができた。こういう出会いはとても嬉しい。

現代の作家の方々が手がけた手製本もすごかったが、個人的には西洋の製本の歴史を再現した本に興奮した。
特に西洋の製本の最初とされている様式は今見ても、オシャレで一度是非作ってみたい!と思った。
近藤先生が『修道士の人達もやるじゃない!って思いますよね』とおっしゃっていたが、まさに、である。

日本の製本の歴史を実際に辿って作ってみたことはあるのだが、
今度は俄然、西洋の製本の歴史を辿って作ってみたくなった。

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◎本日の読了
『うどんの女』えすとえむ  祥伝社
『とりぱん』11 とりのなん子 講談社
『アンダーグラウンド』西村ツチカ

11.10.31 写仏の旅

sg嬢・hys氏・tj氏と4人で鎌倉へ行く。
目的は「写仏(または写経)」。随時受け付けているという長谷寺へ向かった。
10時くらいに行けば、言うてもそんなに混んでないだろうと思っていたら写経場・弁天堂は
席がびっしり埋まっていた。いやはや、びっくりである。

とはいえ回転が良かったので、あまり待たずに席に着くことができた。
小さなお堂の中は静まり返って、それぞれが黙々と下敷きをなぞっている。
あらかじめ紙で配布された手順を読みながらそれに従って写仏(十一面観世音菩薩)開始。
下敷きのあるものをなぞっていれば自然と無心になれるもんだろうと考えていたのだが
なんのなんの。 雑念入りまくりである。人間、そんなに簡単に「無」にはなれんものだと痛感。
結構な時間をかけて写仏を終え、お願いごとを書く(その字が汚すぎて我ながらびっくりした)。
どうやらこれらは経蔵に納められるようだった。ありがたやありがたや。
雑念やら煩悩やらはなかなか消えてくれなかったが、
墨をさこさこと摺るのはとても心地よくて、日常にその行為があったらいいなあと思う。

その後、行楽日和の境内を散策して団子を食べ、とんびを観察してから昼食のため移動。

ガイドブックにあった洋食屋さん「CARO」を訪ねる。時間のせいかお客は私たちだけでのんびり。
いやーはや、至福とはこのこと、てな具合で4人ともウヒョウヒョ言いながら美味しいご飯にありつくことができた。
人にお勧めできる美味しいお店、間違いなし。近所にこんな洋食屋さんがあればいいのになあ…。うっとり。


▷グラタン。


▷牡蠣のオーブン焼き


▷ポークソテー。イメージの2倍厚に一同驚愕。でも柔らかかったなぁ。


お店を出た後、一度浜辺に降りる。「うーみだー!!」と大興奮。
男性陣が拾ったボールで青春のごとキャッチボールをしている脇で、
私とS嬢は波打ち際でうごめくまだ小さなアサリ(?)を観察しながら
キャーキャー言っていた。波が来るたびにまだ白くて小指のツメの3〜4分の1くらいしかない
小さな貝がモゾモゾーと動くのである。壮観。これが夏頃には潮干狩りサイズになるのだろうか。


▷波打ち際一面が貝の赤ちゃんだらけ


▷気になる石

さらに来た道を戻って、鎌倉大仏を観に行く。
仏教に詳しいhys氏だが、鎌倉大仏を見るのは初めてで「心の準備がね」などと言いながら呼吸を整えていた。
与謝野晶子が美男といったのもうなずける、確かに美男の大仏様(お釈迦様でなく、阿弥陀様だそうだ)の中に
入ってみた。内部を見るのは私も初めてだったが、制作行程がよくわかる、まことに興味深い光景であった。
外から見ていたらなんとなく中が詰まっているような感覚だが、そんなわけもなく、
らほつの具合が凹凸反転して見える様子はすごく面白かった。昔の人はすごいなあと改めて感心。

バスで鎌倉駅まで戻ってから、銭洗弁天近くまで歩く。
日が短くなって薄やみになってきた中、山の方へ向かうのは風情があっていい。
関東平野育ちの私としては、闇迫る山なんて見るとドキドキしてしまうのである。
山近くで育ったhys氏曰く「日常で山が近いと圧迫感あるけどね…」だそうだ。
茶房「雲母」で憧れの宇治白玉クリームあんみつを注文。女性陣は2人で1つにしたが、
男性陣は1人1つずつ注文しながら「2人で2つを半分こすればいいよね」「そうだよね」などと言っている。
食後、駅までの帰り道で「…食い過ぎた…」としきりにこぼしていたのはご愛嬌。


▷大きな白玉は柔らかくて至福であった。
でもこれ、一口で食べようとすると喉に詰まって死ぬかと思った。
本当に餅とかって喉に詰まるんだ…とひんやり。

あまり行かない近くの土地というのは、改めて行ってみると
面白いことがたくさんあって楽しいものだ、と大満足の1日。

11.10.30 【その2】

芸術祭であまり、モノを買うことはなかったのだが
今年は作品販売が一カ所にまとまっていたので、いろいろ見てたら買い物していた。


とてーもきれいな作りのカップ。


陶で出来たボタン。大きめ。


これも陶で出来てる。ぷっくりしたフォルムにイチコロであった。

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◎本日の読了
『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』大鐘良一・小原健右 光文社新書
▷最初と最後に一般の就活と結びつけられているところが若干興ざめではあるものの、
 読みやすく面白い一冊であった。