12.03.31

S嬢のお誘いでここ数年の卒業生とランチ。
本当はお花見の予定だったのだが、雲行きが怪しかったのと強風で企画変更となった。
その選択は大正解。あまりの風で電車各路線にも遅れが出ていた。
中央線も17分ほど遅れたりしていてびっくり。
その後も、ランチを食べて外に出たら激しい雨で、奇妙な天気だった。
それでも春の予感が感じられるから季節というのは不思議だ。

12.03.17

確か今日もいろいろ予定が入っている予定だったのだが、いろいろ繰り上がったり
予定通り済んだりしてぽっかりと自由時間ができた。
…と思ったらそれを見計らったように歯の詰め物がポロリと取れた。
なんとも持ち主孝行な詰め物である。

夕方、S嬢、O氏、N嬢と一緒に夕飯。
酔っぱらい相手に他愛もない話であれこれ盛り上がり、楽しい時間であった。

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◎本日の読了
『ストロベリーナイト』誉田哲也 光文社文庫

12.03.16 sign with you

打ち合わせのため、本郷へ。
いくつかの提案をして、おおよその流れが決まってきた。
制作していったものをクライアントの前で見せる時は変わらず緊張するが、
気に入ってもらえたようで、ほっとする。

帰りがけ、以前TVで見たSocial cafe「Sign with me」に寄る。
指差し注文でスープのセットを頼み、席に座る。
目の前は大きなホワイトボードでお客さんからのメッセージやお店からのお知らせなどが書かれている。
店員さんは手話はもちろんアイコンタクトをしたり、肩を叩いて注文の品を届けてくれたり。
(こちらが手話をできればもっと会話も弾むのだろうけど)
それらが醸し出す店内の満ち足りた静けさが驚くほどに心地よくて、すごくリラックスできた。
飲食店が穏やかに静かだとこんなに居心地が良いのだとはじめて知ったなあ。空間が存在を認めてくれている感じだ。
何となくここ数日やさぐれた気分だったのだが、その毒気がすっかりデトックスされた心持ちで
とてもありがたかった。
スープもおいしかったし、気になるメニューが他にもあったのでまた寄ってみようと思う。

試みとしてもとても参考になるお店なのでオススメです。

12.01.25 【その2】観てきた

この時点(【その1】)でもまだ9時15分。

このまま直帰するのはもったいないので、国立博物館を覗いてみることにした。
現在開催されている『北京故宮博物院200選』。
清明上河図」が展示されていた時は入るのにさえ3時間近く並んでいたと聞いて
行く気にもならなかったが、現物展示も昨日まで。
今日なら割合空いているんじゃないかと思ったのである。
入場券を買うのに少し並んだが、それ以外はわりとスムーズに見られてストレスがなかったので大正解。

内容はといえば、上記の話題作がなくても十分満足。
(ちなみに現物はないが複製展示はしている。拡大VTRの方が見やすくて面白かったけど。)

雰囲気を丁寧に作った会場には、
眼でなめ回したくなるような圧巻の絵巻や人間業とは思えない刺繍やつづれ織りの工芸品の数々!
ガラスケースぎりぎりまで近づいても絵画にしか見えないほど精緻な織物って一体なんなんだ!と
鼻息荒く眺める。思わず隣の女性に「織物とは思えませんねぇ」とため息まじりに話しかけたいくらいだった。
(刺繍した場所以外の部分にクジャクの羽根を敷き詰めている服とかもある。なんじゃそりゃ!
 でもこれは綺麗なものに当時の人がとても敏感で正直だったということで、その素直さをステキだと思った)

権力があることで生み出されてきた芸術品をみると、権力というものの必要性をふと感じたりする。
権力がなければ残らなかったもの、生み出されなかった技術。それは確かにあるのだ。

それからこの展示では、書の国らしくたくさんの名書が展示されていたが、
よほどわかりやすいもの以外は「書の文脈」を持った人でなければ
良し悪しが全くわからず、奥が深いのだなあと思った。
私のようなど素人からみたら、書きなぐったようにしか思えないものが超一級品だったりする。
かわりにそれらを眺めながらそれにたくさん捺された印ばかり見ていた。
これらは間違いなくピカイチだ。うっとり。
なぜこれほどまでに、「版」を通したものが好きなんだろう。
これはちょっと追求してみるべきことだ。

それにしても、かつてこれほどまでだった技術は一体どこへ行ってしまったのだろうと
乾いたむなしさを隣国に感じつつ鑑賞していたのだが、
帰りに寄った常設展で日本でかつて行なわれ、現在では失われた極上の技術をみて、
なんのことはない、自分のところだってそうじゃないかと思った。
一度生まれた技術がなかった頃には戻れないと、特に科学などでは語られるが
人間の持ち得た手技は平気でなかった頃に戻れてしまうのだ。
それはそこにある「もの」に起因しているのではなく、無形の「行為」だからだろう。
人間は存在するものに対して無頓着だったりするから、なくなってもしばらくは
そのことに気付かなかったりすることも多いしなあ。

今、私達の身の回りにある「行為」たちはどのくらい先まで繋がっていくのだろう。


なんだかんだで長居してしまったがそれでも14時で得した気分。天気もよくていい気分。
いい気分ついでに駅ビルで立ち食い寿司(!)を初体験してあんみつを食べて贅沢な気分。

早起きは三文の徳というが、それを体現したような1日だった。
それにしても、珍しくよく「待った」日でもあった。

12.01.21 見たり買ったり

友人・角裕美嬢が参加している『指先から色色 ちいさな家のmarket』にでかける。
なんだか素敵なものがたくさんありそうだったので、OPEN直後にいそいそと。

店内はひっきりなしに大盛況で、ぎゅうぎゅうだった。
小さな子もたくさんいて、会場で購入したパンを食べている様子はそれだけでとても幸せな光景。

ひととおり会場を見て回り、

渡邉知樹さんの鳥の置物
▷置物を購入したら袋に似顔絵を描いてくれた。
 こういうのってすごく嬉しいことなんだ、とはじめて知った。

角さんの「のんきなおじさんコースター」
▷「だるまの開運コースター」と延々と悩んだが、結局こちらに。
 最近作業しながらよく水分をとるのでぜひ使おう。
 でも、紅茶とかでしみが出来たら大変だ!ドキドキ。

violetbiscuitさんの手作りジャム4種
▷きらきらしていてとても色がキレイ! しかも、素材の意外な組み合わせが気になる。
 あまりジャムを使わない私でもいいなと思えるサイズなのも嬉しかった。
 夕方に食べてみたら美味しくて「ウフー」となった。
 クラッカーにクリームチーズを塗って、そこにジャムを加えると至福!!

を購入した。制作意欲をさわさわーと刺激してくれたので
頭の中にあることを煮詰めてみようと思いながら会場をあとに。


そのあとムサビの卒制へ。
着いてから偶然会った友人と一緒に回り始めたのだが、
気がついたら一人で好き勝手に動いていて、結局帰りがけに「じゃ!」と言っただけだった。
その友人と一緒にいたその子の同級生がのちほど「君たち、自由だね…」と言っていたらしい。
全く気にしていなかったけど、よく考えたらそうかもしれない。

卒業制作の中には何匹目のドジョウなんだかなあ…と萎えるものもあったりするが
面白いものもちらほら。
ひととおり回って最近の自分の好みがかなりパーソナルな作品に偏っていることの気付く。
3歳の時亡くなった父を追う作品であるとか、日々を丁寧に記述したものであるとか。
自分がきっと気になっている部分なのだ。

12.01.14

今日は好きなものをちょっと贅沢して食べよう、の日になった。
食料品の充実した場所をうろつきながら最初はおそるおそる買い物し始めたのだが、
だんだん大胆になってきて普段なら絶対に買わないような「ちょっといいもの」なんかを買ったりした。

食料品売り場をうろちょろしていると気の利いたデザインとか凝ったデザインとか
何となく古めかしくてステキなものなんかに出会えるので好きだ。
何度も行ったり来たりして、使わない調味料を眺めてみたり、
高いけどいつか欲しい缶詰を手にしてみたり。
幸せで、且ついつか役に立つかもしれない有意義な時間だ。

11.12.29 忘年会

元・担当学生たちの同窓会におよばれして
浅草橋にある「天才算数塾」(DJぷりぷり氏が運営しているとか)へ。
不思議な空間だが、なんだか居心地がよかった。
土間横の棚にはこけしがたくさん並んでいて、こけし好きとしては気になる。

卒業して3年目のみんなの、いろいろ悩んだり決心したりしながら
一生懸命日々を生きている様子が伺えて、とても嬉しくなった。
みんなに会えるとたくさんエネルギーをもらえて、私もがんばるぞー!!と思える。
そういう意味でも、新年に繋がるとても素敵な忘年会であった。

11.12.23 およばれ

O嬢宅におよばれして、女子3人のささやかなパーティーへ。
素敵な音楽とスライドショー、クリスマスらしく(?)ピザなどを美味しくいただきながら
15:00から22:00まで長々とお邪魔する。
クリスマスファッションで大いに盛り上がり、3人でひーひー言いながら爆笑しまくったうえ、
トランプとUNOに興じる。あんなにお腹が痛くなるまで笑ったのは久しぶりだなあ。

かなりリラックスさせていただきました。

11.12.12

担当している授業の最終週。
いつもの教室から、別の教室へと移動して
松井さんとあれこれ話す。学生はそれを楽な状態で聞いている。

最終課題をどうするか、ということへ向かいつつ、
ひとつひとつの事象を丁寧に見てみたり、自分の中の文脈を大事にしてみたり。
停滞したりもするのだが、そのことを気にせずにいられる場所ってこの社会では稀有だなあ。
この授業の空気、みんなで共有するもの、はなかなか説明しづらい。
けれど、その空間では確かに共有されているものがあって、不思議にエキサイティングだ。

話を続けた結果、授業の終りには面白い最終日を迎えられそうな予感が生まれた。楽しみ楽しみ。


昼食は学校に来たS嬢と国分寺で。
ここ最近よく話している話題をしてみたり、今どんなことをしているのか聞いたり。
次の予定を気にせず、時間をかけて人と話す場所があるのはシアワセだ。

11.12.07 【その2】観てきた

とてもとても久しぶりに映画(『すてきな金縛り』)を観た。
六兵衛さん、チャーミングで素敵だったな。三谷幸喜ワールド全開であった。

外に出たらもう既に暗くなっている。
映画館近くでおじさんが石焼きいもを売っていたので(格安!)
買い求めたら、お芋が小さいからと更に格安にしてくれた。びっくり。
小さくてもホクホクで甘かった。寒い中に石焼きいも。最高。

ちなみに目の前はイルミネーション。
基本的にイルミネーションという行為にあまり興味がなく、
「ロマンチックね♡」などと思ったことは一度たりともないのだが、
このイルミネーションはバランスが美しいな、と思った。

その後、街をぶらぶら。あまり行ったことのないところを通ったり、
入ったことのないショッピングモールが意外とツボだったことを知ったりと楽しむ。
よく行く街でも知らないことってたくさんあるよなぁと思うと楽しみ方がわかってくる。

餃子とたこ焼きも食べて、お腹がいっぱい過ぎる夜。