2011.4月

11.04.03 ロージナ

otakio氏から常々の日記のタイトルがひどいと言われる。「うふふーとかぐふふーとかさぁ」。
そうは言われてもなかなか秀逸なのは思いつかない。

昨日のパーリーの影響でぼやぼやしていたら、夕方ap嬢から呼び出される。
国立の『ロージナ茶房』で夕飯を食べようという。
スプリングのきいたソファにはap・otakio・tj・hys・私の5人。
この喫茶店ではお茶しか飲んだことがなかったので食事ができるとは初耳であった。
apによると量が多いのと、激辛カレーが有名らしい。
夕飯時の店内は程よく込んでいて、美味しそうな料理が次々に運ばれていく。
いかにも往年の喫茶店、という感じの料理名は「そそるなー」である。
野菜カレー・ビーフストロガノフ・タコスライス・カレー風味のドリア・ザイカレーを頼み、
みんなで取り分けつつ食べる。確かにカレーはとても辛いが美味しかった。
食後のコーヒーも美味なり。また何か食べにいきたいなー。

11.04.02 [その2]オイスターパーリー

牡蠣の一株(?)株主であったK野氏がパーリーをするという。会場はTJ氏宅。
何だこの人数は、というくらいの密集度で総勢9人。
台所に立つ人間あり、牡蠣の殻を開けるためのマニュファクチュア(別に家族じゃないが)あり。
美大関係者というのは同じところにいても自由度が高いので、はてはのどぐろを煮付け始める
自称「教授」と「助手」も発生する。

ともあれ、この会の主役は牡蠣なのである。
生ガキ・牡蠣鍋・カキフライとまさに贅沢三昧。ぷりっぷりとはこのことか!というくらい
ふっくらと肉厚の身は「うまー!」と各地で絶叫を生む。
のどぐろの煮付けも脂がのってとても美味しい。ただ、その味を「なんかカールのチーズ味がする」と
言ったふとどきな私はotakio氏に「そういうこと言うなよー」としかられる(でも同意は得られた)。
その他、わかさぎの南蛮漬けやら小松菜のピーナッツ和えやら、カブと桜えびのナムルやら
いちごやらだ次々に食卓にあがり、みるみる間になくなっていく。
たくさんのお酒もあって、日本酒や焼酎に留学生・ベンヤミンは満足のご様子であった。

電車組が帰宅後は、残った4人でのんびりこたつを囲む。
ちょっとまじめな話になっちゃったり、いただけない誤解の話にもだえたりしつつ
早朝5時前頃に解散。 いやはや、楽しかった。

11.04.02 [その1]ガラスシルク

ムサビ内のFAL+gFALというギャラリーで展示準備。
gFAL側のガラス面にシルクスクリーンで展覧会名などを刷った。

刷った、といっても私は位置指定をしただけで、実際に刷ったのは前さんご本人である。
垂直という刷り慣れない状況に悪戦苦闘。コーディネーターの森さん、私、アルバイトさん2名が
全力でサポートにまわる。2度の失敗があったものの、なんとか完成。
多少かすれた感じにはなったが、製版自体がそうなっているのでそれはそれとして。

それにしても、こういうことをする場合には、事前に考えておかなくてはいけないことが
想像範囲外にもあって、「あ、そうか!」と思うことが多かった。
スムーズな作業と丁寧な仕上がりのためには労を惜しんではいけない。
…って、惜しむ前に気づかなかったことが多いんだけど。もっと頭を働かせなければ。

1)ガラスに印刷 インキの盛り具合が難しい。

2)gFALの裏手にはふっさふさのカラスノエンドウ世界が。

3)正面のガラスにも印刷。こちらは同じパターンを2回。

4)刷れた。これは前さんの作品に使われているモチーフです。

5)ポスターの断裁作業も。手でちぎります。

11.03.31 ポスター限定制作

武蔵野美術大学 平成22年度 博士後期課程研究発表展』のデザインを担当している。
地震の影響を大きく受けた展覧会で、チラシのデザインの要になるはずだったUV厚盛り加工は
できなくなり、チラシ・ポスターが刷り上がった時点でレセプションパーティーは中止が決定、
各所へ案内を郵送した途端に会期が変更となった。

この展覧会において作品発表をする前壮一郎さんはシルクスクリーンで制作を行なっている。
そこでオフセットのポスターとは別に、シルクでポスターを刷ってほしいとわがままを言い、
贅沢にもそれが実現することになったので、立ち会いに向かう。

私が普段接しているシルクスクリーン工房と違ってとても清潔な工房。
水性インキで印刷することに興味津々で、作業中の前さんにあれこれと質問を投げかける。
同じ大学内でも各学科によって印刷の方法や「おきて」が違い、
二人で「えー!?」とか「へー!」とか言い合いながらひそやかに盛り上がる。
ぜひ試してみたいことも教えてもらえたので、自分でも実験してみよう。

さてこのポスターは「かきた」という耳付きの紙で上等である。
「耳付き」というところにミーハーな憧れを持つ私は「これを残したい!」と
さらにわがままを言い、前さんを困惑させつつもこれまた実現していただいた。
そして裁断は前さんからの提案で、定規を当てて切る方法をとることに。
これも初耳だったのだが、版画の世界では風合いのあるこの切り方をよく採用するらしい。
確かに雰囲気があってさらに素敵な感じになった。
う〜ん、これだからやっぱり専門が違う人と話をすると刺激的で嬉しい。

仕上がったものは学内各所に貼り出されるので、ぜひご覧下さい。

1)調色済みのインキ

2)版と用紙のあいだ。

3)ところ違えば、製版用原稿も違うのです。面白い。

4)刷れました!

5)乾燥ラックには耳付き紙のクレバス

11.03.30 ぐふふー

昨日の打ち合わせで通ったデザイン案の要となるのが角裕美さんである。
常々、彼女の絵と世界観に惚れ込んでいたのだが、
まさにその世界観を借りるべき時が来た。これが浮かれずにいられようか。

本日は彼女と打ち合わせ。彼女もとても乗り気でいてくれるので
絶対にいいものになるぞー!と確信、私も負けじとノリノリでいこう。
お互いにたくさん楽しんで、面白がって、結果いいものになれば最高だと思う。

周囲のみんなもすごくいい反応をしてくれたので、とてもうれしい。
そんなぐふふー、な日。


今日は「タニタ」本より