11.04.09 [その3]アクシデント

博士展の搬入日。思わぬことが発覚し、
先日四苦八苦して印刷したガラス面の表示をカッティングシートに変更。
ただ、印刷用に作ったデータだったため、文字のラインがとても細い。
しかもカッティングシートとりタックシールの相性が悪くておかげでこれまた四苦八苦。
アルバイトさんやコーディネーターの方に大変ご迷惑をかける。こういう作業をして初めて
それぞれの素材の特性や使用する際に気をつけるべきことがわかる。
次に生かさなくては。


不要部分のカッティングシート


シルクで刷った部分とカッティングシート。重なっている部分の奥側がシルクで刷った部分。

11.04.06 ブロークン

なぜ〆切というのはこうまとまってくるのか…。ヒマな時は思い切りヒマなのに。

というわけで『博物図譜とデジタルアーカイブ3』で使用されるもののふたつの〆切に
追われる日。まあ、早くからやっておけばそういうこともないのだが…。ちーん。
K野氏にささくれたメールを送りながら(いつもすみません…)せっせと作る。

その間に、わが携帯がブロークンしていることが発覚。何度電話しても私が出ないことを
不審に思ったK野氏がメールで「着信してる?」と聞いて、私は「…うんにゃ」。
こちらからかけてみても呼び出し音がならずにしばらくしてプツッと切れてしまう。
…こ、壊れてる!しかも理由がわからん……。げんなり。
メールの受信はしているので通話機能がおかしいようだ。明日は修理に行こう。
以前10年以上使っていた愛しのムーバ電話はその間、一度も壊れたことのない優秀なヤツだったのに
やはり最近の携帯は壊れやすいのか…。よよよ。

夕方はカド嬢と打ち合わせ。思わぬところでポロシャツは女性にはとても似合うが、
男性は………ということがわかって大収穫。
それからボタン恐怖症というものがあることも初めて知った。世の中にはいろんな恐怖症があるな。

11.04.05 あっちこっち

大学で朝から打ち合わせ。カド嬢のイラストを使ったデザインを見せたところ、
担当の方々の反応がとてもいい。「おお〜〜!!」と歓声があがり、
この短期間の間に彼女が描き上げたボリュームに驚きの声も。
思わず「そうでしょ?すごいでしょ!!」という気分になる(自分が描いたわけでは断じて、ない)。

その後、別の件で大学内を移動。M氏と打ち合わせ。
それからK野氏のところへ行ってまた打ち合わせ。 今日は打ち合わせ三昧。
帰宅後、M氏とのお仕事で今日〆切のものに取りかかる。先ほどの打ち合わせを反影して
作っていたのだが、最後の最後って時にアプリケーションが3回連続でフリーズ。げっそり。
久しぶりにそういう目にあったなあ。最近そういうことがとんとなかったので油断してた。

11.04.04 志村坂上

東京に住んで10年以上になるが、行ったことはもちろん、聞いたことのない駅や地域は多い。
自分が知らない間にもそこをホームとして生きている人がいる、ということが私にはドキドキする。
別に世界は自分中心に回っていると言いたいんじゃなくて、世界は広くて面白いと叫びたい。
私は「私」のことしか知らないけれど、「私」じゃないたくさんの人がその人の「私」で
日々生活をしているんだなあ、と思うのだ。

さておき、今日も初めての地、都営三田線にある「志村坂上」に装丁した本の印刷立ち会いに行く。
この辺りは印刷・製本の工場が多いようで一角には凸版印刷の大きな建物が見える。

今回装丁した本のカバーはオペーク白で紙は黄土色のため、紙色を完全に遮蔽できるとは
思っていなかった。それは装丁範囲内。印刷担当の方はぎりぎりまで盛ってくれたので、
「ではそれで」と1度は答える。他の色の刷りは数時間後だというので、池袋のジュンク堂へ向かう。
だがその間に「2度刷りしたらどうかな…」という考えがもたげてきて、工場にTEL。
ただでさえスケジュールがタイトな上に予算の問題もあるとのことだったのだが、
出版社の社長さんに相談してみたところ「納得のいくようにやりなさい」とのお言葉。
「無理だな」と言われなかったことに背中を押され、再度交渉。
工場の方としてはやはり迷惑なことだったと思うが、結局白を2度刷りしていただけることとなった。
感謝あるのみ。

その後、指定の時間にもう一度工場へ。担当の方から他の3色を刷ってみたところ、
白が乾ききっておらず印刷機のブランケットにインキがとられてしまう(=せっかく刷った白が
薄くなってしまう)ので、明日改めて刷ることにするというお話がある。
こちらがわがままを言っているにも関わらず「それでも駄目なら…白の3度目だな」と提案いただき
その職人魂に頭が下がる思い。本当にありがたい。

今日刷ったものをいただいて、少し印刷担当の方とあれこれお話しして(これも楽しかった!)
工場をあとにする。もっともっと印刷のことやインキのこと、紙のこと、知らなくては、と
思いを新たにする。そのためには現場の方といろいろお話しできるのが一番だ。
もっとそういう機会を積極的に作りたいと思う。

ともあれ、自分の作ったものが具体的な形になっていくのはいつ見ても興奮するなあ。
店頭に本が並ぶ日も近い。

1)工場の近くで昼食。特製スパゲッティである。ピザ味のスパゲッティ。

2)ここが、それを食べた喫茶店。地元に根ざしている感じ。

11.04.02 [その1]ガラスシルク

ムサビ内のFAL+gFALというギャラリーで展示準備。
gFAL側のガラス面にシルクスクリーンで展覧会名などを刷った。

刷った、といっても私は位置指定をしただけで、実際に刷ったのは前さんご本人である。
垂直という刷り慣れない状況に悪戦苦闘。コーディネーターの森さん、私、アルバイトさん2名が
全力でサポートにまわる。2度の失敗があったものの、なんとか完成。
多少かすれた感じにはなったが、製版自体がそうなっているのでそれはそれとして。

それにしても、こういうことをする場合には、事前に考えておかなくてはいけないことが
想像範囲外にもあって、「あ、そうか!」と思うことが多かった。
スムーズな作業と丁寧な仕上がりのためには労を惜しんではいけない。
…って、惜しむ前に気づかなかったことが多いんだけど。もっと頭を働かせなければ。

1)ガラスに印刷 インキの盛り具合が難しい。

2)gFALの裏手にはふっさふさのカラスノエンドウ世界が。

3)正面のガラスにも印刷。こちらは同じパターンを2回。

4)刷れた。これは前さんの作品に使われているモチーフです。

5)ポスターの断裁作業も。手でちぎります。

11.03.31 ポスター限定制作

武蔵野美術大学 平成22年度 博士後期課程研究発表展』のデザインを担当している。
地震の影響を大きく受けた展覧会で、チラシのデザインの要になるはずだったUV厚盛り加工は
できなくなり、チラシ・ポスターが刷り上がった時点でレセプションパーティーは中止が決定、
各所へ案内を郵送した途端に会期が変更となった。

この展覧会において作品発表をする前壮一郎さんはシルクスクリーンで制作を行なっている。
そこでオフセットのポスターとは別に、シルクでポスターを刷ってほしいとわがままを言い、
贅沢にもそれが実現することになったので、立ち会いに向かう。

私が普段接しているシルクスクリーン工房と違ってとても清潔な工房。
水性インキで印刷することに興味津々で、作業中の前さんにあれこれと質問を投げかける。
同じ大学内でも各学科によって印刷の方法や「おきて」が違い、
二人で「えー!?」とか「へー!」とか言い合いながらひそやかに盛り上がる。
ぜひ試してみたいことも教えてもらえたので、自分でも実験してみよう。

さてこのポスターは「かきた」という耳付きの紙で上等である。
「耳付き」というところにミーハーな憧れを持つ私は「これを残したい!」と
さらにわがままを言い、前さんを困惑させつつもこれまた実現していただいた。
そして裁断は前さんからの提案で、定規を当てて切る方法をとることに。
これも初耳だったのだが、版画の世界では風合いのあるこの切り方をよく採用するらしい。
確かに雰囲気があってさらに素敵な感じになった。
う〜ん、これだからやっぱり専門が違う人と話をすると刺激的で嬉しい。

仕上がったものは学内各所に貼り出されるので、ぜひご覧下さい。

1)調色済みのインキ

2)版と用紙のあいだ。

3)ところ違えば、製版用原稿も違うのです。面白い。

4)刷れました!

5)乾燥ラックには耳付き紙のクレバス

11.03.29 うふふー

仕事の打ち合わせ。2度目の今回はこちらから数案、プレゼン。
自分的にもいいものになりそうだと思っている案に大きく賛同してもらえたので、
うふふーとなる。楽しくなるぞー。
帰りがけにあった知り合いに思わず「今年のは楽しくなりますよ」などと口走る。
浮かれてるなぁ…。

「タニタ」本より今日は《鶏肉のピーナッツバター焼き定食》。美味。
この本の料理は材料の使い回しもできるし、調理も簡単なのでとてもいい。

11.03.28 入稿

一般的な流通にのる書籍の装丁を初めて担当させていただいている。
そのデータを入稿するため、徹夜明け(またかい…)のふよふよした身体で本郷へ。
出力見本なども合わせて出版社の方に預けて、ひとまず完了。
受け渡した時にちょっとした素人くさいミスをしたことに気づいて凹む。
なんで、気づかなかったんだろうなあ…。
印刷会社の方に素人だと思われるー。と身もだえる。ううう。

ともあれ、ちょっと解放された気分で
銀座→表参道→吉祥寺 というなんだかおしゃれそうな寄り道。
いろんな紙ものを入手して、最近の買い物欲がずいぶんおさまる。
いいものをみると、いい仕事をしよう、と思う。

あまりにも眠すぎたが、なんとなく手を動かしたくて前述「タニタ」本から
《春雨のカレー炒め》と《キャベツのトマト煮》を選んで作る。
姉が料理は気分転換になると言っていたが、まさにしかり、と頷く。
その後はでろでろに撃沈。

本郷で見た看板。

11.03.14 入稿

今日入稿予定のデータを最終確認しつつ、地震の影響なく通常通り入稿できるのか
Kさん・Mさんと相談。そこへお世話になっている印刷会社の方が慌ただしく入ってきて、
予定していた加工は無理だと言われる。
今回はその加工がポイントのほぼすべてだったのでどうするか悩むが、
状況が状況なだけにごねたところでどうしようもない、という結論となる。
紙も今手配できるものの中から選ぶしかないということで、
思いがけずヴァンヌーボ(スノーホワイト)にランクアップ。
急遽、特色での印刷に切り替えて入稿をし、合わせてポスターもお願いする。
いつもお世話になっている心強さをこんな時に強く感じる。

印刷会社は対応に追われているようで、新規の印刷の納品日は保証できない状況だとのこと。
流通が崩れると自分のところではどうにもならないことがでてくるから大変だ。

きっと今回のチラシやポスターを見るたびに、
「あの時はこんなことがあったよなあ…」と思い出すのだろう。

11.03.04_ぜひ

昨日まで制作を手伝っていた作品は下記の展覧会に出品されます。
都心で、アクセスも悪くないのでぜひ足をお運びいただければ!

開催日程:2011年03月07日(月)~2011年03月12日(土)
11:30-19:00 *最終日17:00まで

開催場所:art space kimura ASK?+ASK?P

視覚伝達デザイン学科の陣内ゼミの作品展。
本年度卒業する学生プラスαのメンバー達が見いだした
ヴィジュアルコミュニケーションの様々なスタイルをご堪能ください。
なお、今回は陣内教授の「複眼体験」も体験できます。

出品者
陣内利博 佐藤哲至 野沢陽太 児玉 駿 結城亜寿香 
瀬尾 宙 今井玲香 佐藤 翔 高橋 圭 能登翔平 平田有加 細沼千夏

*3月7日(月)18:00より、プレゼンテーション+オープニングパーティーを開催します。