12.09.02 【その3】観てきた-2

千葉市美術館の『どうぶつ大行進』にもギリギリセーフ。
小さな頃からこの美術館が大好きだったのだが、やっぱり今もホッとする。
いい作品をたくさん持っていて、そのラインナップがとても好みなのだ。

今回は「どうぶつ」くくりの所蔵作品展。そもそも所蔵しているものが良質なので幸せな空間である。
江戸期の大きな大きな屏風と対峙したり、小さな摺物を間近で観察したり。
巧みな筆致や彫りや刷りをみてにんまりしてしまう。

今回の展覧会はワークシートがあって、会場の作品から特定の動物を探し出すと
お土産がもらえた。せっかくなので私もやってみる(作った本人なので、人よりずっとヒントをもらっているけど)。
会場内でもちいさな子、若い子、私と同じくらいの人や、年配の人まで男女を問わず、
想像以上に熱心に探している。密やかな声で「あ、いたいた!」「ほら、ここ!」なんて聞こえてくる。
どうやって美術に興味を持ってもらうのか、垣根をなくす(あるいは出来るだけ低くする)のか、
その方法はいままでもこれからもたくさんの人が試みることだが、
スタンダードだけれども、確かにその一翼を担う方法の結果を見ているんだなあと思った。

ちなみにお土産は所蔵作品のプリントされたばんそうこう。
もったいないので飾っておこう。