12.09.02 【その2】観てきた

千葉県立美術館で開催されていた『光のアート』展をぎりぎりながら観に行く。
手がけた看板やらなにやらを撮影に行くのが主目的ではあれど、もちろんきちんと作品も鑑賞。
体験型の作品がほとんどなので、夏休みの終わりを楽しみに来た家族連れの間に揉まれながら順番待ちをする。

たくさんの作品に触れながら、人は何かに応えてもらうことが大好きな生き物だということを感じる。
それが他人であれ、他の生き物であれ、機械であれ。
相手が機械の場合、生まれた反応に意味を見いだすのは自分自身だけれど、それは多くの場合自分にやさしい。
それって悪くないと思ってしまう(かなり限定的な状況での話だけど)。


クワクボリョウタ氏の『10番目の感傷(点・線・面)』は素晴らしかった!
うまくいえないけれど、「あれは観るといいよ!」と触れまわりたくなる作品。
誰にでも出来そうなことだけれど、綿密に計算されていることがわかるし、
それに観ている人たちみんなの一体感も微笑ましかった。


展覧会の入口には子どもたちがいい反応を見せる作品があったのだが、
会場に入った瞬間に、それに駆け寄る子どもたちをみて、
どんな芸術もこのくらい身近であればどんなにいいだろうと少し切なくなった。