2011.6月

11.06.07 スヒョクフ

最近、妙なキーボード入力の間違いをする。
今日は「不織布」と入力しようとして「スヒョクフ」とよくわからんことになった。

◎本日の読了
『旅する力ー深夜特急ノート』沢木耕太郎 新潮文庫

11.06.06 印刷立ち会い

オープンキャンパスのJR窓上広告の印刷立ち会いにいく。
印刷前に少々ドタバタしてしまったのだが、それらをすべてカバーしていただき、
あらためて印刷会社の方々に支えられているなあと思う。感謝。

PANTONE812Cを指定していた部分も特注のインキを準備していただいたのでばっちりの色合い。
印刷ほやほやのものをイラストレーター・角さんに渡しにいき、ひととおり盛り上がる。
良い色に刷れたことを周りのみんなも喜んでくれた。

◎本日の1枚
 印刷会社からの帰途にあった公園。…トイレの位置がおかしかないだろうか。

11.06.05 空気逆流

一人暮らしを始めて依頼、愛用している自転車の前輪がパンクした。
空気が抜け気味だなあと空気入れでしゅこしゅこしていたら、
急に「シュー」といいながら空気入れのピストンがにゅにゅにゅーと持ち上がってきたのだ。

こんなパンクの仕方は初めてでびっくりだ。

ホームセンターで見てもらったら、車輪がつるつるなことにびっくりされたが
11年も使っていて、車輪を替えなかったから当たり前なのだ。
結局車輪ごと交換してもらって、一部新品さんになった。
ただデフォルトの車輪は珍しい茶色をしていて、それが黒くなってしまうのは残念だった。

この自転車を組み上げた自転車屋さんはもうなくなってしまったが、
生みの親のおじさんは息災だろうか。

11.06.04 にょきりにょきり

担当している授業が2クール目に突入。新しい学生を前に汗をかきかき、緊張の授業。

さて最近、朝顔とバジルと大葉を育てているのだが、ここ数日でぞくぞくと芽が出てきた。
1日1日姿を変えていく姿にメロメロで、気付くとじーっと観察していたりする。
命は力強いということが強く実感できる。
特に植物は、小さな種からは想像もできないようなものがにょきりにょきりと出てくるんだから感動ものである。
ただひたすら「すげー」である。


朝顔5株。成長スピードには個性があるのはどんな生き物も同じだ。


これは大葉。


これはバジル。大葉とそっくりだなあ。

11.06.03 時間特ダネ狩人

木曜の夜にNHKでやっている『タイムスクープハンター』が前々から
周囲で(主にO氏とS嬢と私)話題となっている。

昨日偶然、シーズン3をやっていることを知り、興奮しながら鑑賞。
シーズン1や2に比べて出演者も増え、なんだか洗練されてきていてびっくり。
なんだか妙な設定の番組ではあるのだが、取り上げる歴史の内容は独特で面白い。
私は好きだなぁ。

ただ、要潤氏に役名は必要なのかしら…と思ったり。
もはやあそこまで存在感があると『要潤』として見てしまう。
しかも彼はY君という知り合いに似ていて、その彼のことも思い出してしまって余計にややこしい。

11.06.02 製本特講

出身学科の授業で行なわれている製本特講のサポートをしている。
道具の準備やら何やら、ということがメインだが
最近自分で製本出来ていないので、製本作業の現場にいるのはとても楽しい。
講師を務める近藤理恵先生と会って話をするのも楽しい。
お会いすると製本作業がご無沙汰になっている自分を省みることが出来るので
あらためて、作りたい!と気分が盛り上がってくる。

最近製本してなくて…という私の言葉に、
「こういうのは勢いがなくちゃやらないから、勢いでやるといいですよ」とのこと。
そうかー、先生もそんなこと思うのだなと気持ち的な構えが緩んだりして。

何はともあれ、製本しよ。

◎本日の1枚
 コンビニで見つけた黒飴『シーサーがいっぱい』
 形が秀逸すぎてひとめぼれ(味もおいしい)。表面と裏面。

11.06.01 3度目の校正

オープンキャンパスで使用されるグッズの3度目の校正。
最初の校正からずいぶん良くなった。
まだ修正が必要な部分について、指摘をして完成物を楽しみに待つことに。

他のものは黄みの強い黄緑を使用しているが、このグッズだけは
ミントグリーンがベースになっている。
当日、大学でその2色が入り乱れてにぎやかになるといいなと思う。

詳細は当日のお楽しみ…ということで。


これはO嬢お気に入りの「彫塑くん」

11.05.31 松明が消える日

松明堂という本屋がある。
ムサビの最寄り駅を降りるとすぐにある小さな本屋さんで
大学時代からよく通っていたし、今でも変わらず立ち寄ることが多い。
地下にはギャラリーも併設されていて、時々覗いては展示販売されている作品にうっとりしていた。

今日も何気なく立ち寄って、何を買うでもなく眺めていたのだが、ふと気付くとお客が多い。
今日は混んでるな、と見回すと店員さんが絶対に多い。「…??」
そこへ親しい常連さんが慌ただしく入ってきてなにやらとても残念がっている。
なんだなんだ、としばらく様子をうかがっていると…松明堂がなくなるような素振り。

「…!!?」

思いもかけない雰囲気に衝撃をうけて一人静かに呆然とする。
「勘違いかなあ…」とさらにうろうろしていてもその雰囲気を肯定するような情報しか入ってこない。
まったくわけが分からなかったが直感的に、本を買おう、と思った。
買わずにおいた文庫本を6冊、そして入口すぐの松明堂的オススメ本を1冊選び、レジへ。
すべてにカバーをつけてもらうことにした。
どうやら「記念に」とカバーをつけてもらう人が多いらしく、7冊もあったのに
店主の方は1冊1冊丁寧にカバーをしてくれた。
(松明堂のブックカバーは望月通陽氏が手がけており、とても素敵なのだ。)
後ろに並んでいた女性はしきりに残念がり、再開はないのかと聞いている。
やはり閉店するのに違いないらしい。

本を受け取り、学生時代からお世話になっていた気持ちを込めてお礼を言って店を出る。
振り返ると店先には確かに閉店・閉廊を告げる貼紙がしてあった。
それを見ながら、今日、偶然にも足を運んだことを本当に幸運に思った。

ちなみに私が雰囲気で察するまでまったく気づかなかったのには、
店内が普段と変わらない様子だったから、というのが大きい。
本は棚に充実し、新刊はきちんと並べられ、雑誌もたくさんある。
よくよくみれば棚には空いた部分もあったが、それは本の配置換えやら整理やら
を思わせる感じで、意識的に見ないと気付かないレベル。
最後まできちんと本を提供するというプロ意識に、心から敬意が湧き出る。

この小さく、けれど個性的だった書店の消灯を惜しむ人は多いだろう。
駅前から本屋がなくなるということもあるが、松明堂が、という理由で。

長い間、お世話になりました。


松明堂外観。


初めてつけてもらった時から大好きだったブックカバー。

11.05.XX 法哲学者と美大

法哲学者の友人がムサビ来校。
ちょうど『博物図譜とデジタルアーカイブ3』をやっているのでそれをメインに学内を案内する。
私が見慣れた光景を物珍しそうに眺めながら「いちいちオシャレですね〜」とのこと。
学生時代から他の大学にほとんど足を運んだことのない私にとってはこれがスタンダードなので
そういう反応は新鮮だ。

図書館の法律関係の書籍の少なさに驚きながら「法律、知っとくといいですよ〜」。
専門が違う人と話をすると、こういう些細な会話も面白い。
哲学の書籍を眺めながら「キレイだ」と笑っていた。

その他、私が授業をする工房や後輩のアトリエ、動物のいるところ、
『ハチクロ』っぽいところ(個人的には1号館前の丸いライトだと思っている)などをうろちょろ。
つれまわした感じがないではないが、どうやら楽しんでいただけたので何よりだ。

法哲学者とデザイナー、全く分野が違うのでお互いの分野がどうなっているのか想像もつかない。
だからこそ相手の分野を、質問で外からツンツンとつついて
(私なんかはきっとアサッテの方向に質問していたりもするのだろうが)、
そこに出来た隙間から出てきたものを材料に話をする。
聞かれた方は自分の分野を噛み砕きながら、伝わるように工夫する。
「知らないが、興味はある」という状態はとても素直に疑問を口に出来るし、他方は専門を伝える行為を練習出来る。
同業者なら特別な説明もいらないようなこともそうはいかない、という状況は狭窄的な視野に
改めて気付かされる贅沢な時間なのだ。

11.05.29 ざんざ降り

台風の影響で、大雨。日曜で良かった、と思う人も多かろう。
明日は晴れるかなと思いながら、家の中で過ごす。