『カイユボット』展のあと、昼食を挟んでなにか他にも観に行こうか、と
Maison Helmèsで開催中の『CHRISTIAN BONNEFOI 展』へ。
………いや〜〜、すごかった!!
全く知らないアーティストだったのだけれど、
3人とも自分の中の衝撃と興奮をうまく扱えないほどに
あわあわと落ち着きをなくしてしまった。
彼の言っていることを充分に理解できたとは到底思えないし、
その思考と作品との関係性をきちんと捉えられたとはやはり到底考えられない。
それなのにこんなに打ちのめされて、でもそのことが心の底から嬉しい、と思える
作家の作品に久しぶりに出会った。
深い深い、深い思索のその先に、こんなに軽やかな作品を作れるって一体どういうことだ!
独特の経歴から推測するに彼の作品はその思考を実践した結果としてある。
芸術家はみなそうだ、ということはそりゃあわかっているんだけれど、
彼が自身を「絵画の実践者」と言っていることに深く得心できる感じがしたというか。
作品が単なる到達点ではないような気がして。
いやはや、いいものを観ました。
午前中の『カイユボット』展がかすんでしまうくらいに。
2013年最後の展覧会がこれで本当に良かった。