千葉へ「仏像半島」展を観に行く。
今回の千葉市美術館はいつもとずいぶん雰囲気が違って新鮮。
第一会場では、展示のひとつの目玉・小松寺の薬師如来立像はもとより、
(この仏像は本当に不思議!)
佐倉市密蔵院の十二神将の表情豊かさに感嘆したり
(「子」と「申」は最高だし「丑」もなかなかの表情)
同行のS嬢に「………」という反応をされつつも、
富津市東明寺の十二神将立像のイケメンぶりにほれぼれしたり。
こんなにバラエティ豊かな仏像たちが千葉にはあるのだなあと思わずにはいられない。
実際、来場者の方が「千葉って意外とすごいね」と口にしていて
「そうだよねえ、そう思うよねえ!」と心中で大きく同意してしまった。
第二会場は入口からかなりの迫力で、大振りの金剛力士像と四天王立像がお出迎え。
この辺りから個人的に四天王などに踏まれている邪鬼に大注目する。
仏像の雰囲気によって邪鬼のつくりも様々で、
コミカルだったり、すましていたり(踏まれているのに!)、躍動感にあふれていたりと楽しめる。
市川市弘法寺の四天王立像の邪鬼は躍動感があって面白かった。
お顔ばかりでなくたたずまいそのものが
「ああ、美しいなぁ」という仏像が本当にたくさんあって
深い信仰の対象であるからこそ、美しくなり、
美しいから自然と信仰を寄せる…という循環を素直に思うことが出来た。
「美しい」というを語るのはとても難しいけれど、
頭で考えるよりも先にどうしても感じてしまうものだとすると、
それを感じるように出来ているヒトというのは本当に興味深い生き物だ。
絵画はなんといっても成田市新勝寺の「十六羅漢図」。
1対の絵画の中にとてもたくさんのストーリーが描かれていて、羅漢に詳しくなくても面白い。
S嬢と「あ、縫い物してる!」「顔が映ってるよ!」「なんかすごい勢いで水が出てる!」などと
あちこち観察してずいぶんと楽しめた。
それにしても、聖人なのになんであんなに悪そうな(失礼…)顔をしているのだろう。
展示替えはあるものの、会期は6月16日までなのでぜひおいで下さい。
Twitterなどでも好評のようで嬉しいなぁ。
↓
仏像半島 Twitter
◎
そして、制作したグッズとようやくご対面。
手ぬぐいは4色あるうちの紫と渋めの水色がよく売れていて、在庫が切れる寸前だとか。
落花生もコンスタントに売れているそうです。
時々「?」となっている方もいるようですが、
本物の落花生(中身入り)に絵柄を刻印しているのです。
一筆箋は個人的に「!」な出来事があったのですが、
一筆箋コレクターの友人に喜んでもらえたのでよかった。