すべり込みセーフで仕事を終えて、昨日からなんとか旅行の準備。
海外に行くのにこんなに雑な準備日程だったことはかつてない。
初めてのツアー旅行だというのもあるけれど、
(ツアーって驚くほど準備万端にしていただけるのですね。びっくり)
それにしたって前日にカメラレンズ買っているってどうなんだろう。
その準備不足が原因で異様に緊張しながらも
なんとかパッキングを終え、掃除しきれなかった部屋を気にしながら
さあ、そろそろ出発するかな、と思ったところに
電話が鳴った。
旅行会社の方からだ。
「……今、どちらですか?(緊迫した声)」
そのひとことに、すわ、集合時間を間違えたか!?とおののき、
おそるおそる「……まだ、家ですけど」と答える。
どきどきどきどき。
どきどきどきどき。
「…今日、飛行機飛ばなくなりました。」
………え?
時間を間違えたわけじゃないことに安心しつつ、
飛行機が飛ばないってなんじゃ、と思いつつ、
そんなことあるのか?といぶかりつつ、
ってことは時間に余裕ができるってことだなと妙にホッとしたもんだから、
「は、はぁ。」
という気の抜けた相づちしかうてない。
変更した出発時間と集合時間を聞かされ、慌ててメモを取って電話を切る。
……ん?
なんじゃこりゃ?
想像もしていなかったので、変な笑顔を顔に貼付けたまま、しばし。
ふと我にかえって相棒のぶっちーと連絡を取り、
ひとしきり「なんだなんだ」と言った後で、
2人とも交通手段の変更をしなくては、とやっぱり気の抜けた感じで
「じゃ、また明日…」となる。
旅程が短くなったこと自体は大いなる問題だけれど、
何となく心に余裕ができて気が楽になるという不思議。
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結局、この遅延は機材を載せた飛行機が成田に着く時間が遅れて、
空港の規定時間内に飛び立てないからだと聞いた。そんなことがあるのだなー。
さて、そんな始まりのボルネオ行きは一体どうなることやら。