12.12.18 観てきた

東京オペラシティアートギャラリー『篠山紀信 写真力』を観に行く。
普段、あまり写真展を観に行ったり写真集を眺めたりはしないのだが、
この人の写真は観てみたい、と思った。
平日だというのに結構人が多く、しかも年配の人から若い人まで年齢層も幅広い。

写真が大きいとは聞いていたのだが、想像よりもずっとずっと大きくてホヘーとなる。
ああいう天井の高い空間に大きな作品があると、鑑賞者もみちみちしなくていいな。
本当に大きな作品は若干空気が入ってしまっていたりするのが残念だったが
日々の湿度の変化等を考えると仕方ないことなのかもしれない。
でも、もしそれがなくて繋ぎ目もない大きな写真だったらカッコいいなあと思ったりして。

ただ、そんなことはさておけるくらい「写真力」はびしびしと伝わってくる。
浅田真央さんの写真は、これまで見たどんな彼女よりも素敵な一瞬で、思わず見とれる。
その他にもたくさん、きれいでかっこよくて大迫力なものがたくさん。
坂東玉三郎さんもすごかった(!)し、見たかった山口百恵さんも色っぽかった!

人は本当に人に興味があるのだ、と改めて感じる。
そして、人体や文化や様々な生き様をとてもキレイだ、と思う。
そういうものを切り取った渾身の写真というのはいつまでもただただ眺めていられる気がした。

出た辺りにあったチラシ置き場を物色していると「シノヤマネット」のチラシがあった。
それを手に取ったらヨコにいたおじさまが「ぜひ、みましょう!面白そうだねえ、これ」と
話しかけてくれてなんだかほっこりした。


夜は久しぶりに演劇鑑賞。
演劇を観ていつもさらされるのは「『人間』にはかなわない」という想い。
デザインにだって出来ることはたくさんあって、ものごとや人を変えることもできると信じているけれど、
人が直接発する熱量が揺さぶるものにはかなわないと思い知らされる。
あー、かなわないな、かなわない!と帰路、思いながら
でもそれはなんだか悔しいばかりじゃなくて気持ちのよいことでもあったりして不思議だ。