11.03.03_製本つづく

ふたたびT氏の制作を手伝う。
朝から始めれば、遅くても夜には終わるだろう…と思ったのが大間違い。
一昨日、ダミーでいろいろ試していて本当に良かった。
多分そうしてなければ完成しなかったなあ。

13:30に一時中断し、別件の本紙校正第2弾へ。
今日もまた学ぶこと多く、眼がらんらん、鼻息荒く、口元緩みっぱなし。ああ、楽しい。
 ・モアレチェックをする際はモニター上で66%縮小してみるとわかりやすい
 ・CやYにも若干ながらMが含まれている
…などなど。
200年ほど昔の最上級印刷物を見ながら、現代の印刷の勉強もできる。なんという贅沢な環境。
いやはや、印刷って楽しい!
人間が築いてきた技術がみっちり詰まっている世界は知識欲をこれでもかと刺激してくる。

16:00
製本作業にもどる。急がば回れということで本文を刷りなおし。
18:00
S嬢がやってくる。T氏がメイン作業をしている一方で二人して慎重に作業を進める。
ひとつひとつの作業に緊張。「これで大丈夫だよね?」と確認をしつつ。
実はこれまでS嬢と一緒に制作をしたことはなかったのだけれど、こんなにも快適だとは。
イチ言えばジュウわかってもらえるし、お互い少し先を読みながら作業が出来る。
自分の思うことを言ってみれば、更なる可能性を提示される。
ううむ、これはいいなぁとひそかに興奮。
アトリエを作ってわいわい制作出来るといいなあと思う。
0時には終わりたいよー、と言っていたのは何だったのか…ものが完成したのは朝日まぶしい午前8時。
それでもやっぱりものが出来るとそれまでのことも徹夜だってこともどこかいってしまうのだ。
細かいことを言えば気になるところは多々あれど、悪くはない出来。
うまく動けばなによりだ。

とはいえ、みんなふにゃふにゃで眼もしょぼしょぼ。おつかれさまでした。