14.01.28【その1】観てきた

招待券をいただいて府中市美術館に『O JUNー描く児』展を観に行く。
恥ずかしながらこの作家については全く知らなかったのだけれど…
すごーく、すごく良かった!
解説によると作品背景はむしろ重量感があるようなのだが、作品そのものはむしろポップ。
最初の展示会場などはとてもデザインやイラストレーションとの
親和性が高いように見えて、思わず惹き込まれた。
これは、みんなにオススメしなくては!と友人たちの顔が浮かぶ。

とても均一に塗られた色面なのにエッジが独特の質感な絵。
画材は何だろう…面はガッシュとかのようなのにエッジはクレヨンのようだなあと
唸っていたら、図録によるとクレヨンで描かれたことがわかって衝撃を受けたり。
(クレヨンってあんなに均質な面を作れるのですね…知らなかったなあ)
リトグラフの質感と画もよく似合っているし、切れ端のラフスケッチさえも魅力的だ。
なんだ、なんだ、この人!とこっそり鼻息を荒くする。
そして展示を見ると、展覧会のチラシがなぜあんな形になっているのか納得。なるほどなー!

府中市美術館に訪れるのも初めてだったのだが
全体的に明るい印象で、地域の子供たちが出入りをしているのが好ましかった。
サイズ感も好きだったなあ。
東京には都心部にたくさんの美術館があるし、それぞれ素晴らしいけれど
近年、私は地方の美術館やベッドタウンなどにある美術館に魅力を感じている。
雰囲気や空気感、ジレンマの中でも挑戦しようとする姿勢などが等身大で
こちらも気張らずに等身大でそれを存分に感受したらいいんだな、と
思わせてくれるからかもしれない。

なにはともあれ、おすすめです。

『O JUNー描く児』
会 期:2013.12.21(土)〜2014.3.2(日)
時 間:10:00〜17:00(入場は16:30分まで)
休館日:月曜日、2/12(水)

府中って「心理的に遠い」って言われがちらしいのですが、実は「意外と近い」んですよ。
美術館は大きな公園の中にあって、お散歩にもおすすめ。