13.04.21 荒い息づかい

楽しみにしていたライブへなんとか行くことができた。
『第六の言葉』の時も行きたかったのだけれどあまりにテンパッていたため、断念。
でも、今日は2nd season・ファイナルなので意地でも行かねば!ね。

GENESis 2nd season ファイナル
『第七の言葉:父よ、私の霊をあなたの手にまかせます』

大崎は我が家から遠いけれど、l-eで席に着いた瞬間、
ああ、ここにいて良かった、と思う。
人や場が発する雰囲気ってあると思うのだが、
ここは門外漢が気楽でいることを許容してくれる。まさしく人も場も。
きっと音楽や光やエレクトロニクスに詳しければもっと違った楽しみ方が出来るのだろうけど、
そうじゃなくても大丈夫、と言ってくれているようで
アウェイ空間が苦手な私でも、とても居心地が良い。
思うところあってのパフォーマンスに違いないのに、
「ただ」楽しむことを歓迎してくれる(と勝手に思っている。でへ)。
メンバーの方や常連さんの人柄が本当に大きいなぁとしみじみ安心。

始まる前からトイレットペーパースクリーンの隙間に覗く
オカメや鈴木さんと目が合って、私はもうそれだけで笑いが止まらない。
 

GENESisのライブは、なんだか漠とした期待がちょうどうすぼんやりと心を占めた頃に
ゆるりと始まる。やっぱりなんかニヤニヤしちゃう。

スクリーンを取り除く古池さんはなんだか気持ち良さそうだし、
木下さんのハサミの切れ味は異様にいいし、
(だって、トイレットペーパーってあんなにサクッと切れるものだろうか…)
坂本さんの光は透明の箱の側面をなぜか緑と紫に映し出しているし、
(これはどうやって、そうなってたんだろう…)
鈴木さんは、ますます渋さを追求していた。

オカメもヒョットコもいつもより多かった。
会場にはトラも走る。
ある娘さんの大切なぬいぐるみはほのぼのと磔だ。
聞いただけだと本当に、なんじゃそりゃ、の世界だけど
それらがあり得ることに違和感のない、空間。

…と、急に4人が譜をもとに「その場」で走り出す。
ゆっくり、ちょっとはやく、全力で。
数十分それを近距離で眺めながら、
それこそ「なぜ、いい歳をした4人の男性の荒れた息づかいを
みんなで静かに聞いているんだろう」なんて思うのだけど、
あちこちがおかしすぎて、腹筋が痛い。

鈴木さんはもはや走っているというより、だだをこねているようにしか見えないし、
古池さんは終始顔も走りも淡々としているし(この対比は最高にツボだった)、
木下さんは時々、なんでこんなことしてるんだっけ、みたいな顔するし、
坂本さんは全速力が多くて本当に辛そうだった。

そのあともインターフォンが鳴ったり、
ろうそくが鈴木さんにロングブレスダイエットさせたり…
だめだ、思い出しても笑ってしまう。

こんな風に時系列に思ったままの断片を適切な接続詞もなく垂れ流したって、
なんかいろいろ伝わってないだろうなぁと思うけど、
とにかく、面白かったんです! もうそれ以外になにがある!というくらい。
あー、しあわせ。

ライブ後もね、なんか好きです。


GENESisのみなさま、
「これでさよならじゃないから」、3rd seasonに出会えるのを楽しみにしております。