13.03.10 お知らせ

告知解禁となりましたので、お知らせです。

4月16日から千葉市美術館で「仏像半島ー房総の美しき仏たち」という展覧会が始まります。
そのグラフィック全般を手がけさせていただいています。
この展覧会、仏像に興味のある方はもちろん、
特にそういうわけでもないけどね、という方にもお勧めしたい展覧会です。

・房総半島各地から約150体の仏さまが一堂に会する
・白鳳仏をはじめとして、平安〜江戸各時代の仏像が観られる
・多くが、県や国の指定文化財である
・お寺に伺ってもまず拝観できない秘仏や新出の仏像もいらっしゃる
・群像としての立体的な展示を観ることが出来る
・安房出身の日蓮をはじめとして法華の傑僧たちの彫刻や絵画がお里帰りしてくる
・波を彫らせたら天下一品と言われた江戸時代の彫物大工、初代伊八こと
 武志伊八郎信由の作品を特別展示

というように、そもそも見所がたくさんあります。
この機会でないとお顔を拝することができない仏さまがいるってだけでも希有な機会の2ヶ月!!
それに、みなさんご存知のように「千葉は広い」のです。
関東圏ですら、房総まで仏さまに会いにゆくとなればちょっとした旅行です。
その広い千葉からひとつところに仏さまが集まっているとなれば…! うーん、見逃せない。

…と、まあそれでも「ふーん…」という方もいらっしゃると思うのですが…
個人的には、仏像だからといって堅苦しく考えすぎず、
おおらかな彫りや精緻な彫刻を「すごいなあ」と眺めたり、
自分にとってのイケメンな仏さま探しをしてみたり、
それぞれの仏さまにはどんなご利益や力があるのかを知ってみたり。
信仰の対称である、ということへの敬意を忘れなければ、
そういう向かい合い方でもいいと思うのです。
手フェチの人なら、数々の仏さまの中から一番グッとくる手とそのアングルを
見つけるなんてこともアリかもしれません。

そういう気軽な入り方をしても、不思議と静かな心持ちになれたり
知らなかった知識を得られたり。それを誰かに話してみたくなったりすることもあるのですし。
かつての日本人たちが考えていたことと私たちが考えていることの違いや、
意外なほどの共通点というものが仏像を通して見えてきたりもするはずです。
美術館でそんな機会に出会う、のはいかがでしょうか?

ちなみにこの展覧会、「千葉、やるじゃん!」という気分にもなれます。
千葉人の私がそう思うくらいなのだから、絶対です。
いつも「なんか千葉ってダサイ感じよね」というイメージをもたれがちですが、
千葉のおおらかな気質はもとより、いつもなら控えて語らないところの底力までも見ることが出来ます。
千葉にあんな素晴らしい仏像があるなんて知らなかったわ〜。と思うこと必至。
そういう「意外」に出会うのはワクワクする出来事だと思います。


それから展覧会オリジナルグッズも鋭意制作中。
面白いものになりますので、ぜひとも会場にてご覧くださいませ。