12.11.03 うそ替え神事

谷保天満宮の祭事「おかがら火」と「うそ替え神事」に行く。
昔友人が住んでいて、その人がずっと「国立(駅近辺)に住みたい」と言っていたので
谷保はイマイチなのか?と思っていたら夜の景色ながらなかなかいい街に思えた。

さて、天満宮についたら階段の上からもわかる2つの炎。これが「おかがら火」。
拝殿前に高さ3メートル・2基の薪山を積み、午後6時に一斉に点火して、
炎の高さを競い御神木の転倒を防ぎ合う、関東における奇祭のひとつなのだそうだ。
もう820年以上も続く、都内の神社では唯一の火祭りなんだとか。
この火にあたると悪い病気にならないとの言い伝え。ありがたや。
とても間近で天高く燃え上がる炎は迫力。炎の熱もじりじりと感じられ、
この季節ながら暑いくらいだ。
しかし横の植木に思い切り炎がかかっているけど…と思っていたら、
消防の人が時々その樹に向けて放水している。なるほどー。


▷手前にいるのは消防士さん。ホースを持って待機。

それを見ながら、配布されていたご当地の伝統料理「煮団子汁」をいただく。
すいとん(=これが多分煮団子)入りのおみそ汁といった風情。ゆずの香馥郁で美味。

そして「うそ替え神事」。
授与所でうそを選ぶと巫女さんが違うものと替えて渡してくれる。
本来はそこに来ている人達と手当たり次第替えっこしていたらしいのだが、
最近は簡易化されている。(もちろん、替えっこしてもよい)
おみくじ入りのスレンダーなうそが我が家に仲間入り。

しかし、この「おかがら火」は消すのか消えるまで待つのか…とぼんやり考えていたら
お囃子が聞こえはじめ、後ろから獅子舞と猿&小猿舞が。
お囃子連の方々であった。いいもん見たなー。
(結局、火がどうやって消えるのかはわからずであった。)

▷大人の猿。小猿はとても可愛らしかった。

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◎本日の読了
『ルリボシカミキリの青』福岡伸一 文春文庫