12.08.31 夏過ぎぬ

まだまだ暑いけれど、夜は少しだけ過ごしやすくなった。
来週月曜日からとうとうオープンする展覧会『博物図譜とデジタルアーカイブV』のスタッフは今年の夏を知らない。
知らない間に来た夏は、知らない間に足跡だけになっていた。淡々と過ぎていくなれど、強烈な日々。

でも、あともう少し。あと一息。

私は抱えていた山の登頂をおおよそ終えて、あとは小さなリクエストに応えるだけ。
とても持ちきれずに落っことしてきた余裕も思考も少しだけ拾いにいけそうだ。

先日、少し覗き見した展覧会場はすごいことになっていた。
これを観ないなんて「ない」な、と思えるほどに。
空間も壁もかつての冒険者の好奇心で埋め尽くされている。
これだから人間は、世界は面白い!と鼻息が荒くなる。
きっと、オープンした会場はもっとすごい。
生きている間にはもう観られないかもしれないものたちもきっとある。
3年間続いた展覧会の集大成。
道行く人全てに声をかけてでも観てもらいたい。

心を込めて、愛を込めて、来場者の方々を迎えよう。