12.04.06

ここ数日『地底旅行』を読んでいる。
基本的に翻訳本が苦手でストレスなく読めたものは数えるほどなのだが、なんとなくこれは読めている。
翻訳が自分にしっくりくるわけでもないのだが(失礼!)なんとなく。

この作品が発表された頃に比べて、今はずっとずっとたくさんの大スペクタクル物語に溢れているし
これでもかという映像で発表されたりもしている。
そういう意味では刺激に乏しい古めかしい作品と思いがちだが、それがそうでもない。

多くの冒険小説やSF小説が影響を受けたであろうそれらの原初的風景に身を投じることは刺激的だし、
「発表された当時に読んでいたら…」なんていう想像を膨らませるといった、
なんとも奇妙な感覚に自分を浸らせることができるので、不思議と新しい気分を与えてくれる。
(発表当時に読んで与えられたであろう驚きを決して知り得ないとは知りつつも…。
 でもそれをいつも知りたいと思う。)

勝手な想像だけれど、当時もたらされた多くの科学的、地理的発見などが意識された作品だろうなあ、
などと考えていると、今調べている西洋の探検航海のことなどと結びついてワクワクするのであった。

…とりとめのない記述でありました。