11.01.22 まなぶ

母校の卒業制作展へ。
大学勤務時代に担当していた学生が大学院を卒業、あるいは編入先の学科を卒業する。
2年間の早さを自分が過ごしてきた時間より、彼らの変化によって痛感。あっという間だなあ。

1年間かけて自分の決めたことを追い続けるのはなんとも言われぬ重圧もあるけれど、
やはりとても幸福なことだ。彼らの発表に耳を傾けながら自分の姿勢について猛省。
学ぶことは続けていかないと蓄積はあっという間にカスカスになってしまう。
何度も復習のようにして反復しながらその上に新しい発見を上乗せしていかないといけないのだ。
日常を言い訳に置いてきてしまった大学院時代の研究対象をもう一度拾いにいこうと改めて考える。


学科全体の卒制をブラウジングして思ったのは、
「他人から見ても新しい」ことをするのは難しいということ。
それぞれのテーマは本人にとってとても意味のあることで、そこには大切な価値がある。
ただ古参な人間からすると内容が、切り口が斬新だというものにはなかなか出会えなくなっている。
…ような気がする。