2013.10月

13.09.28 テノールとマリンバ

M嬢の務める職場でコンサートがあるので来ないか、と勧められて
思いがけずテノール歌手の方々と、マリンバ・ピアノ奏者の方々の演奏を聴くことになった。
基本的にコンサートというものにいかないので、もの珍しく出かけたが、
なんの気負いも期待もしない心には新しい刺激で、これまた思いがけずいい時間。

音楽無知な私はマリンバと聞いて、太鼓的な打楽器を想像していたけれど、
そうか、木琴みたいなやつのことだった。
一体どうやって動いているんだ……と目が釘付けになってしまう見事な手さばき
(なんというか、物語に出てくるムカデのように「どう演奏するんだっけ」と一瞬でも考えたら
 途端にわけがわからなくなってしまうんじゃないかと想像せずにはいられないほどの見事さ!)による演奏は
素晴らしかったし、テノールで聴く動揺や名曲はしみじみと感じ入った。

休憩の間に提供されたご飯もとってもおいしくて、
一緒に行ったS嬢と「…おいしいね」「…おいしいね!」「おいしいね!!」と言い合いながら
もりもりといただく。こういう食事を普段からいただいている人がうらやましいなぁ。

近所と言えば近所だけれど、初めて来た地域は目新しくて、
のんびりキョロキョロしながら帰途についた。秋が近い季節には似合いの夜だ。

13.09.27 観てきた

この期を逃すと観られなかったので国立科学博物館『深海』展に行く。
NHKスペシャルで大興奮した身としては行かいでか!である。
金曜日だけは開館時間が延長されるので、夜だし空いているだろうと期待していたのだが、
驚くほど盛況だった…。ちぇ。

展示では生物の標本などだけでなく、深海という環境がどういうものかや
それに挑んできた人間たちの歴史なども語られ、まさしく『深海』展であった。
イメージしていたものと少し違う展示構成ではあったけれど、
海洋調査船&潜水調査船の数々にドキドキしたり、見事に不思議な生物たちにワクワクしたり、
鯨骨生物群集や生命の誕生にゾクゾクしたりと盛りだくさん。
人が多いのにはげっそりしたけれど、また知りたいことがたくさん増えた。
もし人が、知りたいことを知り尽くすまで死なないのだとしたら、きっと私は死ねないなあと思う。
やっぱりこのおおらかで精密な世界は素晴らしいのだ。

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◎本日の一枚

▷かわいかったマシュマロ。